DiGiTEC

光の基礎知識
LIGHTING LECTURE

光のバランス

美しい照明計画には、魅力的なライティングになる「光のバランス」があります。

美しい照明計画のポイント

美しいライティングのポイントは、明るさのバランスが大切です。光のバランスは比率で表現できます。

  • エントランス

  • ガーデン

エントランス

夜のエントランスでは、来客を優しく迎え入れ、見た目も美しく演出したいものです。
この 2:1:3 のバランスは、 「安心感をあたえる」「奥行きをつくり、広く見せる」「美しさ」これら3つの機能を実現するライティングの基準となります。

2門まわり

1アプローチ

3建物

  • 門まわり

    住宅の顔となる門まわり。目安となる明るさは建物外観の2/3です。ただ表札を照らすだけでなく、外壁で陰影を効かすなど、美観を作るよう計画しましょう。

  • アプローチ

    玄関と門まわりをつなぐスペース。足元の明るさを確保し、安全性を確保しましょう。門まわりの半分程度の明るさの器具で計画すると、陰影が生まれ、美観を作り出せます。

  • 建物

    住宅の主役である建物。エントランスにおいてはゴール地点となります。誘導性を高めるため、エントランス部分で最も明るくなるようプランを計画しましょう。

照明プランニング

STEP1建物の明るさを設定・確認する。

エントランスにおいて建物(玄関)はゴール地点となります。サバンナ効果の特性より、最も奥である建物外観の明るさを設定、確認することから照明プランを開始します。

テクニック

外観の明るさを補う

外観に明るさが足りない場合は、建物を照らし、基準となる明るさを調整しましょう。

テクニック

「サバンナ効果」でお出迎え

サバンナ効果の光の心理効果を使用し、来客を優しくお出迎えしましょう。

STEP2門まわりは建物よりも暗くし、オリジナルの演出を。

門まわりは来客を迎える顔となる場所です。STEP1で確認した明るさより(やや暗く明るい面が少なく)なるよう、表札や外構の演出を考えます。また、間接照明や陰影を強く付けた演出で、オリジナリティーのあるエントランスを演出しましょう。

テクニック

仕上げを意識する

暗い仕上げに比べ、明るい仕上げは少ない光量(全光束)でも明るく感じられます。白い壁などを意識的に照らし、ライティングの効果を高めましょう。

テクニック

照らし方をひと工夫

表札・門壁がないエクステリアでも、様々な方法で明るさを確保できます。

STEP3アプローチのライティングは、誘導性と安全性を重視。

アプローチの明るさは門まわりより明るさを抑えながら、“突き当たりとなる面”や“段差”がある場合は必ず照らし、安心感と安全性を確保するようにしましょう。長いアプローチの場合、陰影のリズムを付けると、美しい演出となります。

テクニック

多様なアプローチの演出方法

ガーデン

ガーデンやテラスの景観を、室内からの眺めに取り込むことで室内からの連続する空間を広く演出し、安らぎのある雰囲気を作ります。 この 4:1:2のバランスは、「室内と庭を一体にする」「広く見せる」「安らぐ雰囲気を演出」 これら3つの機能を実現するライティングの新基準です。

4室内

1庭空間

2境界壁面

  • 室内

    最も近く明るくなる室内。窓に室内の様子が映りこまないよう、調光、もしくは一部消灯し、壁や天井の明るさを抑えましょう。

  • 庭空間

    空間のメインとなる場。室内・突き当たりに比べると明るさは、あまり注意する必要はないので、用途や好みに応じた照明器具で演出できます。

  • 境界壁面

    突き当たりに植栽や壁面がある場合、この突き当たり面を明るくすることで、空間を広く見せます。

照明プランニング

STEP1室内の明るさを設定・確認する。

室内が明る過ぎては、ミラー現象(室内空間が窓に反射すること)が起こってしまい、景観を取り込むことができません。夜景を楽しむ場合の室内の明るさを確認しましょう。

テクニック

ミラー現象を防ぎ、夜景を取り入れる

ミラー現象とは、本来見えるべきBの位置に、Aが映りこむ現象です。(Bが見えづらくなります) ミラー現象を防ぐためには、Aを暗くする、もしくはBを明るくすることです。

STEP2境界壁面の明るさは、高い位置を照らすと効果的。

室内の約半分程度の明るさになるよう、明るめの器具で奥(鉛直面)の照明計画を考えます。高さを活かしたライティングで、庭を広く見せられます。また、全体を照らすのではなく、陰影のリズムを付けると、より美しく演出できます。

テクニック

照らす樹木をしぼる

  • 奥の高い樹木を照らすことで、奥行きを演出することができます。
  • 奥の樹木のみ照らすことで、手前の低木のシルエットも見え、奥行きが生まれます。
テクニック

壁面は強弱・バランスを意識

  • ウォールライトやスポットライトで強弱をつけ演出します
  • 壁面への照射は、バランスがとれるよう、器具を配置します。
STEP3庭空間のライティングで空間のつながりを。

手前のスペースが明るくなりすぎると、STEP2「境界壁面」で行った景観の効果が目立たなくなるため、明るさを抑えた器具で構成します。

テクニック

窓際の光が一体感を演出

窓に近い床面を照らすと、室内と屋外の連続性が生まれ、一体感が出ます。デッキやテラスなどの場合、室内と連続して繋がる空間に見え、より効果的です。

テクニック

デッキを美しく安全に

窓から遠い場所に、デッキライトなど光を設置することで、庭に美しさを添えつつ、段差の確認も行えます。

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