イルミネーションデザイナーに聞いた 光に込められたこだわりと想い


1996年にオーストリアで創業したMK Illumination。現在では40ヵ国に事務所を構え、世界120ヵ国以上で取り入れられています。イルミネーションを扱う人、見る人すべての人を感動させたいという思いが優れた製品を生み出し、世界中で支持されてきました。今回は、そんなMK Illuminationを用いて日本国内の現場を彩っているイルミネーションデザイナーに聞いた、それぞれの現場に込められたイルミネーションの想いやこだわりを紹介していきます。

世界のプロに支持されているMK Illuminationって?

MKイルミネーションで彩られた街のイメージ

世界120ヵ国以上のプロに支持されているMK Illumination。高い品質、LED、仕上がりが美しく簡単な施工性などに徹底的にこだわっています。また商品の開発だけでなく、世界の様々なシーンでイルミネーションの施工をしています。オーストリアに本社を、世界40ヵ国に事務所を構え、毎年4000件もの現場を手掛けています。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど各国の文化・イベントに融合するデザイン性の高いイルミネーションで人々を魅了しています。

MKイルミネーション WEBサイト ≫ MKイルミネーション紹介記事 ≫

今回はそんなMK Illuminationを用いてイルミネーションをデザインしているイルミネーションデザイナーに、手掛けた国内事例とその現場のこだわりや想いをお聞きしました。イルミネーションデザイナーならではのイルミネーションに込めるこだわりや、どんな想いで演出されたイルミネーションなのか、普段は知ることができないイルミネーションの裏側の部分をお楽しみください。

フェスタルーチェ2020に使われたコーンストラクトの写真
南海キーノに設置されたLIMITED LINE
の写真
フェスタルーチェに設置されたサインオブジェの写真

イルミネーションデザイナーが手掛けた現場5選

東京ソラマチ

東京ソラマチのメイン階段に施されたイルミネーションの写真

メイン階段のイルミネーション

東京スカイツリーに隣接した商業施設、東京ソラマチでは、毎年クリスマスの時期にイルミネーションが施されていますが、今回は2020年に施されたメイン階段のイルミネーションにスポットをあてて紹介します。
地上から上の階に向かってなだらかに伸びているメイン階段は大きな壁に囲まれているのですが、イルミネーションの時期には、その壁面がとても華やかに彩られます。2020年に設置されたイルミネーションは、ロープライトで形作られたアイコン的なイルミネーション。クリスマスシーズンが終わり、クリスマスツリーが片付けられたあとでも景観に馴染むよう、クリスマスらしい柄と幾何学的な柄を組み合わせたデザインになっています。ロープライトは光を直線的に表現するのに適したイルミネーションで、ロープライトを用いたことで光の模様がはっきりと表現され、デザインコンセプトがはっきりとわかる華やかなイルミネーションに仕上がっています。イルミネーションの光の仕上がりにとことんこだわっているMK Illuminationをうまく活用した施工例です。

フェスタルーチェ2020

フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ2020と、そのフェスタルーチェで設置されたイルミネーションツリーの写真

光の祭典「FeStA LuCe」の様子

2017年より開催されている光の祭典「FeStA LuCe」。
4年目になる2020年にマリーナシティで行われたフェスタルーチェは、アメリカのクリスマスをイメージした「HappyHoliday」をテーマに施設内が彩られました。クリスマスといえば、クリスマスイブである12月24日やクリスマス当日である12月25日がメインだと思われがちですが、アドベントカレンダーでクリスマスを待ちわびるように、クリスマスを迎える前のワクワク感や楽しい気分をそのまま会場全体で表現。フォトスポットや吹き抜けストリートプロジェクションマッピングなど、会場を歩きながら、まるで絵本の中のクリスマスの世界にシップトリップしたような気分を体感できる工夫が施されています。電飾のイルミネーションだけでなく大型のモチーフが用いられたりと、海外発祥のMK Illuminationならではのイルミネーションが取り入れられたイベントになっています。

駅前商店街アーケード

田辺市商店街のイルミネーションの写真
軒先に施されたイルミネーションとカラーライティングの写真

軒先に施されたイルミネーション

こちらの商店街では、町とそこに住まう人々への思いが込められたイルミネーションが施されました。
コンセプトは「古いものと新しいものの交わり」。人、産業、自然、文化など歴史を大切に受け継いでいきつつ新しいものをつくり重ねていく町の人々の特徴をイルミネーションとカラーライティングの光で表現しました。電球色のイルミネーションであたたかみのある光を演出し、そこに2色の色がゆるやかに重なり混ざりあってだんだん色を変えていくカラーライティングを組み合わせました。何色とは言い表せない光が、不均等に重なりあう。そんなライティングに仕上げました。また、イルミネーションは常時点灯、カラーライティングは10分ごとに6パターンの色合いに変化し、「変わらないもの」と「変わりゆくもの」を表現しています。町への想いがつまったイルミネーションの事例です。

子ども絵本館

イルミネーションが施された絵本館の写真
絵本館にリボンが巻き付けられている様子

子どものための絵本館「ポッポ絵本館」では、お子さんが訪れて心躍るようなイルミネーションが施されました。
建物の正面の壁にはトナカイのシルエットがカラフルな光とともに浮かび上がり、子どもたちをお出迎えします。軒下は電球色のイルミネーションで囲うことで温かいイメージを作り、窓枠は対照的に白いラインを入れることで建物を強調させています。トナカイのシルエットを投影するライトと建物に巻き付けられた赤いリボンは絵本の世界を思わせます。

南海KINO

和歌山県和歌山市の新しい玄関口としてリニューアルオープンした南海和歌山市駅に隣接した複合施設「キーノ和歌山」。和歌山市を出る人も、和歌山市に来る人も、あたたかい気持ちになるような白色のシンボリックなツリー型イルミネ ーションを中心に、館内を行き来する手すり沿い全面に電球色のアイスライトを設置しました。館内にはフォトスポットのポイントとしてキャンドル型のイルミネーションなどを設置し、温かい冬のイルミネーションに仕上がっています。


日本国内のMK Illuminationの施工事例に込められた想いやこだわりはいかがでしたか?街を彩る光は、人々の心を、時にはあたたかく、時には心躍らせてくれます。普段は見て楽しむだけのイルミネーションですが、そこに込められた想いを知ることでまた少し違った見え方ができるかもしれませんね。

タカショーデジテックでは、想いを光で形にするお手伝いをしています。デザインなどの具体的なイメージがなくても、CGパースなどで皆さまの想いとイメージを形にします。
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この記事を書いた人

編集長 しま

2020年新卒入社 / プロダクトデザインチーム所属 / DIGISPOT編集長 DIGISPOT創刊当初から編集長を務めつつ、屋外照明の商品企画も手掛ける二刀流社員。 専門である屋外照明以外に、LEDサイン・イルミネーションにも幅広く関わっている。 「文章に関わることなら『しま』」と言わんばかりに文章作成や校正の依頼が来る。 今はなきセンター試験の国語で満点を取ったことがあるとかないとか…

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