羽曳野の道の駅 “しらとりの郷„のライティング

羽曳野の道の駅“しらとりの郷„について


今回は、我々〝Creative Lab.〟が手掛けた羽曳野の〝道の駅〟のライティングを紹介します。大阪府羽曳野市が運営する年間100万人が訪れるという道の駅。こちらに併設されたアジサイの名所として知られる公園を、夜間も周遊でき、もっと地域の方にも愛される道の駅になるようライティングを考え、施工まで手掛けました。

しらとりの郷のシンボルツリーをカラーライティングしている写真

様々な表情をつくるアジサイのライティング


公園全体にアジサイが点在していることから、エリアごとに違った表情のアジサイを楽しんでもらえるよう、様々なライティングで夜のアジサイを演出しました。

照明計画の全体図
照明計画の全体図
アジサイをライトアップしたイメージパース
ライティングのイメージパース

アジサイと〝ラインの光〟


駐車場につながる車道沿いのアジサイは、花壇の手前からアップライトで光をつなぐように側面を照らすことで、車道に沿ったラインの光をつくりアジサイを演出しました。また、背後の桜の木を照らし、景観に迫力を加えました。

車道沿いのアジサイをライトアップしている写真
アジサイを楕円形の光で効率よく照らすイメージ画像
楕円形の光で効率よく照らす

アジサイと〝リズミカルな光〟


両側がアジサイに囲まれ、最もアジサイを堪能できる歩道。こちらの地面に光のリズムを付けながらアジサイの側面もライティングし、アジサイを楽しみながら鑑賞したり散歩したりできるよう演出しています。

歩道の両側に植えられたアジサイをライトアップしている写真
アプローチを楕円形の光で効率よく照らし歩行者への眩しさもなくすイメージ画像
楕円形の光で効率よく照らし
歩行者への眩しさもなくす

アジサイと〝点の光〟


府道32号線からも見えるアジサイの斜面は、光を点在させ陰影を強く付けることによって、人目を引く華やかなライティングにしました。インパクトのある投光器では表現できないアート性を演出することによって、開花シーズン以外でも楽しめるようになっています。

府道32号線から見えるアジサイをライトアップしている写真
アジサイを上から照らして光の点をつくるイメージ画像
上から照らし、
光の点をつくる

アジサイと〝光の波〟


この敷地内で最も奥にあるこの場所は、アジサイと桜をライティングすることで、全体的に明るさを確保し、サバンナ効果を取り入れています。また、アジサイは光をつなぎ縦のラインをつくることで遠目からでも目立つライティングにしています。

敷地内の最も奥に植えられているアジサイをライトアップしている写真
アジサイの斜面を下から照らすイメージ画像
アジサイの斜面を
下から照らす

※サバンナ効果…人は空間の奥が明るいと安心できるので進みやすくなり、空間の奥が暗いと不安が出てくるため、進みづらくなるという心理効果。

アジサイと〝光のグラデーション〟


アジサイを真下から照らすことによって、葉の裏に光が当たり、光源が直接見えない、やわらかなグラデーションの光でアジサイの美しさを演出しています。

アジサイを真下から照らして光のグラデーションを作っている写真

公園全体を周遊できるライティング


夜でも安全に周遊できるよう、アジサイや桜だけではなく、階段や遊歩道にも眩しさがないグレアレスなライトを配置しました。

ライン状の光を取り入れた〝階段〟


手すりの下にライン状の光を入れることによって、階段を上り下りする際の足元の安全を確保しました。また、間接光なので眩しさがなく、落ち着いてアジサイを観賞することができるように演出しています。

安全性を考え階段をライトアップしている写真

安全に散歩を楽しめる〝遊歩道〟


高台の遊歩道は、近隣の方々の散歩コースでもありましたが、足元が暗く危険でした。安全に夜の散歩も楽しんでもらえるよう、地面に一定のピッチで、かつ眩しさがないグレアレスなライトを配置し、景観の邪魔にならないようにしています。

安全性を考え遊歩道をライトアップしている写真
歩行者が遊歩道を眩しくなく歩けるようなライティングのイメージ画像
歩行者への眩しさがなく、
情緒ある陰影をつくる

存在感を演出した〝シンボルツリー〟


背の高いシンボルツリーはRGBライトで演出を加えることで、遠方からでも興味を持ってもらえるよう、シンボリックな存在感を出しました。また、ただ色を付けるのではなく、アジサイの色に沿って青→水色→紫→ピンクとゆっくりと色が変わっていく仕掛けを施しました。

しらとりの郷のシンボルツリーをカラーライティングしている写真

桜のシーズンも美しく

桜シーズンのしらとりの郷の写真
桜シーズンのしらとりの郷の写真

毎年、桜の見頃は3月下旬から、アジサイの見頃は5月中旬となっていますが、現在は、公園全体をライティングしているので、開花シーズン以外にも、1年中、楽しんでもらえる演出となっています。ぜひ足を運んでみてください。

使用器具

ガーデンアップライトミニ ポール部特注の写真
ガーデンアップライトミニ ポール部特注
(類似商品:ガーデンアップライトミニ 1型)

■Creative Lab.


屋外照明のプロフェッショナル集団。庭に快適な光を計画・提案する〝ライティングデザインチーム〟、庭に新たな光を考え、創造する〝プロダクトデザインチーム〟、庭に最適な照明器具を形にする〝設計開発チーム〟、庭の光の価値を伝える〝セールスプランニングチーム〟で構成されています。Lab. Designでは、今後も私たちが手掛けたお仕事をご紹介していきます。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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