<LEDIUS ライティング NEWS 9月号> 和風庭園のライティングのすゝめ


こんにちは。いつもお世話になっております。
LEDIUS NEWSをご覧いただきありがとうございます。

残暑が厳しい9月初旬に比べ、秋が深まり涼しい日が増えてきたように感じる今日この頃、お元気でお過ごしでしょうか。

今回のメールマガジンでは、和風庭園のライティングのすゝめと称し、和風のお庭やアプローチを美しく演出するポイントをご紹介いたします。また、9月1日に大阪オフィスがリニューアルオープンいたしましたので、そちらのご紹介もさせていただきます。最後までお付き合いいただければ幸いです。

和風庭園のライティングのすゝめ

皆さんは和風庭園に合う光というと、どのような光を思い浮かべますか?私たちは、和風な空間に合う光のことを”3低の光”と呼んでいます。3低とは、”低輝度”(明るすぎない光),”低位置”(足元など低い位置),”低色温度”(あたたかい色味の光)のことを言います。
日本の光の文化は、障子や行燈に由来するように、光を和紙で覆ったり透過させたりし、拡散光として取り入れてきました(低輝度)。また、蝋燭の光や行燈の文化から、赤みのあるあたたかい光(低色温度)で低い位置(低位置)を照らすのが和に合うと言われています。

そこで今回は、伝統的な和風空間に合う照明の基本を日本の文化と照らし合わせながらご紹介します。

“低輝度”でつくる光のグラデーション

明るさを抑えたライティングの写真

明るすぎない光でやさしい空間をつくる

“輝度”と聞くとなんだか難しいことのように聞こえますが、「見た目の明るさ」だと考えてください。つまり、”低輝度”にするためには、まぶしさ(グレア)を作らず明るくなりすぎないことが大切です。光源が直接見えるものは避け、やわらかく照らすようにしましょう。

”低色温度”で演出する蝋燭のようなあたたかみ

2000Kくらいの低色温度でライティングした写真

2000Kの温かみのある光

3500Kくらいの白っぽい光でライティングした写真

3500Kの白っぽい光

そもそも色温度とは光の色味のことをいい、色温度が高いとお昼時の太陽のような白い光(約5000~8000K)を表し、低いと夕暮れ時の夕日のような赤みのある光(約2000~3000K)を表します。先に蝋燭の文化のことをあげましたが、蝋燭の色温度はどれくらいだと思いますか?正解は、約1920Kです。つまり蝋燭のような赤みのある光は”低色温度”に分類されるのです。あたたかみのある光を表現するには色温度の低い照明で照らしましょう。

”低位置”で照らし落ち着いた雰囲気の演出

低位置で照らしているライティングの写真

足元をやさしく照らして落ち着いた印象

空間としてのライティングのコツは”低い位置で照らす”こと(低位置)。行燈の文化が一番の例です。低い位置に光を置くことで、落ち着いた印象になります。障子を通る光のように、拡散光のライトを足元に使うことでやわらかい光のグラデーションが空間に広がり、和の空間に溶け込みます。取り入れる照明も行燈のような和風な見た目のライトを選ぶことで、より空間を和に演出してくれます。

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和の空間の樹木を美しく見せる”照らし方”

和風な庭園で樹木をライティングしている例の写真

真下から照らして影を見せない

和の空間のライティングの基礎、低輝度・低位置・低温度を踏まえた上で、和の空間の樹木をライティングするコツは、樹木の影をつくらないことです。真下から照らす方法がおすすめで、影が壁に映ることなくライトアップできます。光にグラデーションがうまれ、樹木自体に優しい光が灯るイメージになります。純和風な庭園のライティングにぴったりの手法です。

タカショーグループのオウンドメディア「ガーデンストーリー」に
和風のライティングを紹介した記事もあります。
ぜひ、あわせてお読みください。

ガーデンストーリーの記事はこちら

前回のメルマガで紅葉など秋を楽しめるライティングの特集もしています。
ぜひ、あわせてお読みください。

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大阪オフィスが移転してリニューアルオープン

大阪市住之江区南港に構えておりましたタカショーデジテックの大阪オフィスを、2020年9月1日より大阪市西区靱本町へ移転いたしました。
ショールームやアクセスの良さなど様々な魅力を携えた新しい事務所。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。

これを機に、社員一同皆様のご期待にお応えするよう努力いたす所存でございます。
今後ともなお一層のご支援ご愛顧を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

【住所】
〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1丁目10-24
三共本町ビル6F

大阪オフィスの移転を詳しくレポートした記事もございます。

>>「新しくなった大阪オフィスのご案内」の記事はコチラ


最後までご覧頂きましてありがとうございました。
これからも当社の最新ニュースを皆様にお届けしてまいります。
どうぞ引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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