<LEDIUS ライティング NEWS 11月号> ジャパニーズガーデン施工例のポイント紹介

こんにちは。いつもお世話になっております。
LEDIUS NEWSをご覧いただきありがとうございます。

気がつくと今年もあと1ヶ月ほどとなりました。紅葉シーズンも終わりに向かいつつあり、植物も冬支度をはじめているようです。

今回のメールマガジンでは、「和」の心をお庭で表現する「ジャパニーズガーデン」の施工例のポイントやテクニックをご紹介します。また、ライティングマイスターオンラインの開講情報など最新情報をお届けいたします。最後までお付き合いいただけますと幸いです。

「和」の心を光でも表現する
ジャパニーズガーデンのライティングポイント

昔ながらの日本のお家では縁側からお庭を眺めて楽しんだりと、「和」の心をお庭からも感じられるような庭づくりがされてきました。その心は今も変わらず、「和風庭園」や「ジャパニーズガーデン」と呼ばれるお庭では、今でもお庭全体で「和」が表現されています。そこで今回は、ジャパニーズガーデンを夜でも楽しむためのライティングの基礎的なポイントや、それらを活用して取り入れられた施工例をピックアップし、それぞれのポイントやテクニックをご紹介します。

和の空間を照らすなら「3低の光」!

和風な空間に合う光を「3低の光」と呼び、「低輝度」(明るすぎない光)、「低位置」(足元など低い位置)、「低色温度」(あたたかい色味の光)の3つの要素のことを指します。
日本の光の文化は、障子や行燈に由来するように、光を和紙で覆ったり透過させたりし、拡散光として取り入れてきました(低輝度)。また、蝋燭の光や行燈の文化から、赤みのあるあたたかい光(低色温度)で低い位置(低位置)を照らすのが和に合うと言われています。

「3低の光」をもとにライトアップした例

①低輝度(明るすぎない光)
やわらかい光をつくるには、光の明るさを抑えましょう。また、光源が直接的に見えない器具で照らすことで、眩しさを感じなくなりやさしい光を再現できます。

②低色温度(あたたかい色味の光)
光の色味を表す指標である色温度(単位:K)は、数値が高いほどお昼の日光の白っぽい色味に近く、数値が低いほど夕日の赤っぽい色味に近くなっています。日本で昔から明かりに使われている蝋燭は1920Kなので、それに近い低色温度が和に合うとされています。

③低位置(足元など低い位置)
光を低い位置に置くことで落ち着いた印象になります。取り入れる照明も行燈のような和風な見た目のライトを選ぶことで、より空間を和に演出してくれます。

ではこれらのテクニックを活用した事例を見ていきましょう。

ジャパニーズガーデンのライティング事例

「低い位置」に光を集める

灯る光を点々と設置する

足元に灯る光を取り入れた事例

和の光としてイメージされる行灯のように、低輝度の照明を足元に取り入れてあげることで、足元の明るさを確保できるだけでなく、空間に光のリズムが生まれます。低い位置の光は、空間を落ち着いた雰囲気にしてくれるので、眺めるための和風庭園や和の趣を感じたいアプローチなどには持って来いです。


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間接光で低い位置に光をためる

枯山水に直線的な間接光を取り入れた事例

枯山水のように地面などの低い位置で表現される和の要素は、地面をなめるように間接照明で照らしてあげれば、光のグラデーションでやさしい印象を与えつつ、夜でもしっかりと和の要素を楽しめる空間になります。写真のように直線的に間接光を取り入れれば和モダンな印象になるのでオススメです。


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「樹木」を主役に庭園を彩る

光のグラデーションで樹木をやさしく照らす

影が出ないように樹木をライトアップした事例

ひとつ前の事例でもお話に出した「光のグラデーション」。実は「和」を演出するためには欠かせない要素で、はっきりとした光で空間を演出するよりもやわらかい光で演出する方が、提灯等の光を連想させます。これは樹木を照らすときも同じで、壁に影が出ないように樹木から少しだけ離した位置からアップライトで照らしてあげることで、樹木の明るさが均等になり、やさしい印象に照らし上げることができます。

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植栽に陰影をつくり和モダンに

影が出るように樹木をライトアップした事例

前の事例では光のグラデーションをつくって、やさしい光で樹木を照らす方法をオススメしましたが、実は「和モダン」に見せたいのであれば、逆に光を真下から当てて、あえて影をつくるとハキハキとした印象になるのでオススメです。また、真下から光を当てることで、樹冠に葉の陰影を映し出し、まるで樹木が生い茂っているような印象を与えることができます。

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池泉や筧などの「水」を活かす

水鏡で「静けさ」を幻想的に魅せる

池泉に周りの樹木のライトアップの様子が映っている事例

大きな和風庭園ではよく池泉が取り入れられますが、そこに幻想的な風景をつくり出す方法が「ミラーライティング」というライトアップのテクニックです。池泉の周りの樹木などをライトアップすることで、水鏡に風景を落とし込むことができます。眺めるだけでうっとりしてしまうような和の静けさを楽しめる夜の庭園がつくれます。

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水の動きを光で映し「移ろい」を魅せる

筧から水が流れ落ちるところをライトアップした事例

前の事例は静かな水を楽しむ方法でしたが、こちらは動いている水を楽しむ方法です。筧(かけい)や鹿威し(ししおどし)のように水の移ろいゆく形や、流れ落ちる水の動きを楽しむものをライトアップしてあげることで、水の動きとともに光が乱反射し、「静けさ」のときとはまた違う幻想的な演出を楽しめます。

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ジャパニーズガーデンのさまざまな施工例はいかがでしたか?純和風なお庭なのか、はたまた和モダンなのか、水の要素が取り入れられているのか、それぞれの要素で照らし方が変わってきます。現場ごとに最適なライトアップができるよう、今回ご紹介した施工例も、ぜひこれからのアイデアの引き出しに加えていただければと思います。

DIGISPOTでは、今回ご紹介した和の空間のライトアップのテクニックも紹介しています。ご興味のある方はぜひご確認ください。

↑和の空間のライティングテクニック↑


第6回ライティングマイスター オンラインのご案内

ライティングマイスター オンラインのイメージ画像

2021年の6月よりスタートし、これまでに計5回開講されたライティングマイスター オンラインの第6回目の開講が決定いたしました。多くの方にお申込みいただいており、満足度も96.9%と大変ご好評をいただいております。
第6回目の開講のお申込み期間が2023/1/10(火)までとなっておりますので、お申込みがまだの方はぜひお申込みページより、お申込みください。

お申込みページ ≫

申込期間:2022/12/1〜2023/1/10
受講期間:2023/2/1〜3/15

講習費 お一人様3000円 +1件の申込につき送料2000円

講義内容

ライティングマイスター オンラインは、庭照明のプロフェッショナルとして、お庭に必要な光をより高度なテクニックとセンスでお庭に取り入れていただける知識が身につく講義です。
各キャプチャー終了時にはミニテストを、最後には認定テストを受けていただき、すべてに合格するとライティングマイスターとして認定されます。

[1]PROの庭照明のビジネス戦略
照明をエクステリア業界・造園業界でどのように活かしていけばよいかを解説します。

[2]照明の基本
照明の基礎的な知識に加え、照明の歴史、照明が人に与える心理効果をご紹介します。

[3]照明計画・プレゼンテーション
お客様に照明を提案するときの照明計画方法や、それらをプレゼンテーションするときのコツを解説します。

[4]ライティングテクニック
お庭のライティングに役立つライティングテクニックを、シーン別に32個ご紹介します。

[5]電気の基礎知識
照明器具を扱う上で「これだけは知っておいてほしい」電気の基礎知識をご紹介します。

[6]施工・メンテナンス
実際に照明器具を施工するときの施工方法や注意点を、実演を交え解説します。

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最後までご覧いただきましてありがとうございました。
これからも当社の最新ニュースを皆様にお届けしてまいります。
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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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