昔から日本のお家にとって「和」の要素は切っても切り離せないもので、あらゆるところで「和」が表現されています。最近のお家では、西洋風になってきている中にも「和モダン」として「和」が表現された外構やお庭が増えてきています。和モダンは「懐かしさの中に新しさを感じる」、そんなスタイルです。そこで今回は、「懐かしさ」と「新しさ」どちらも楽しめる和モダンなライトアップが取り入れられた事例を、テクニックやポイントとともにご紹介します。
和モダンに仕上げるライティングのポイント
POINT① あえて陰影をつくってはっきりと照らす
和の空間のライトアップでは、「影が出ないように均等に照らす」のが鉄則ですが、和モダンな雰囲気に仕上げたいのであれば、あえて陰影がうまれるように照らすことで和の空間に光でメリハリをつくることができ、モダンな雰囲気に仕上がります。
例えば左の写真のように枯山水にライトを取り入れることで、枯山水の波によって幾何学的な印象の陰影ができます。
POINT② 「線」や「面」を照らして間接的に空間を照らす
和の光として行燈のようにやさしく灯る光が好まれてきましたが、その「やさしく灯る光」をモダンに表現するのであれば、間接光で光を取り入れるのがオススメです!壁面などの「面」や空間を縁取る要素を「線」で照らすことで、間接光でやさしく照らしつつ空間にメリハリがうまれます。また、間接光は空間に上品さを演出してくれるので、高級感を出したい空間などで取り入れるのが特にオススメです。
和モダンのライトアップ事例5選
01 樹木の影で壁をモダンに演出
瓦屋根で和の印象が強いお家ですが、和モダンのライトアップのPOINT①を取り入れて、お家の壁(ファサード)に樹木を投影することでモダンさがプラスされています。また、陰影をつくるだけでなく、アプローチに「灯る」光として和風な見た目のライトを取り入れているので、「和」と「モダン」の要素がほどよいバランスに仕上がっています。
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02 光を樹木にためて陰影をつくる
お庭や外構にはさまざまな種類の樹木が取り入れられていると思いますが、和モダンな空間では株立ちの樹木や笹・竹などがよく取り入れられています。それらが密集して植えられていると小さな森のように見えます。こちらの事例はヤダケと呼ばれる笹の一種ですが、樹冠の真下から葉の中に光をためるように照らすことで、幻想的な陰影をつくり出すことができます。密集した樹木の内側から照らすときには、収まりがスッキリするのでグランドライトがオススメです!
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03 千本格子を面で照らす
和の空間でよく見かける千本格子。そんな千本格子を照らすことで、「面」を照らしているように見せながらスリットの間に陰影がうまれるので、はっきりとした雰囲気のライトアップに仕上がりモダンな印象に!このライトアップの方法は、和モダンのライトアップポイントでご紹介したPOINT①と②の合わせ技で、「面」を照らしながら細かな陰影をつくっています。この時、バー状のライトで照らすのも均等に照らすことができて良いですが、写真のようにさまざまな角度からアップライトなどで照らすことで、ちょっとした陰影の表情の違いがうまれます。
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04 切り抜かれた空間を楽しむ
和モダンのライトアップのPOINT②を活かして、枯山水の空間を間接光で囲むようにライトアップした事例です。間接光のやさしいひかりが枯山水の「和」の雰囲気とマッチし、夜ならではの表情をつくり出しています。こちらの事例のような枯山水だけではなく、切り抜かれた空間を間接光で囲むように照らすことで、夜だけに現れる絵画のような空間づくりができます。
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05 木目を間接光でさりげなく見せる
和モダンの空間では石材がよく取り入れられていますが、そこに木目調のように温かみのある要素をプラスしてあげることで、モダンになりすぎずに和モダンを表現することができます。写真のように木目を間接光でやさしく照らすようなポールライトを取り入れることで、さりげなく夜の和モダンの空間に温かみをプラスできます。
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和モダンなライトアップのポイントやさまざまな事例、いかがでしたか?お家やお庭、外構のデザイン面だけでなく、光でも和モダンを表現できると皆さんのお家がより素敵な空間になること間違いなしです!ぜひ、和モダンな空間をつくるときのアイデアにしてみてください。
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