LEDサインがどのように作られているのかご存知ですか?今や室内外あちこちで見かけるLEDサイン。ただ文字を光らせればいいといった単純なことではなく、空間の中で文字を美しく発光させ、イメージを伝えるための数々の工夫がサインの価値を高めています。タカショーデジテックではさまざまなニーズに応える多様な発光バリエーションを備え、一貫した自社製造体制でLEDサインの可能性を追求しています。素材や色、形、質感など、サインの数だけ存在する光の表現。その光がどんな風に形になっていくのかを紹介します。
サイン製作の第一歩はデータ作成から
まずはヒアリングを元にスペースに合わせた形や光り方、どんな光が効果的かを考えてお客様に提案。お客様から発注を受けると、ロゴデータをいただき、製作データに起こします。製作用のデータはLEDの配置や間隔、どのような機械を用いてどう仕上げるのかといったより詳細な内容に。これを元に加工へと進みます。
LEDサインには断面がストレートな「PRO」と、側面に傾斜をつける「SMART」、そして管やチューブで丸みのある文字を作る「NEO」や大理石調の質感を持つ「STONE」、間接照明として文字を浮き上がらせる「De-Module」や背景を一体化した「BOARD」、立体感が際立つ「LETTER」など、様々な種類があります。今回は中でも一般的なDIGITEC SIGN PROとSMARTを中心にお伝えしたいと思います。
ロゴを忠実に伝える加工技術
どちらもスタートはアクリル板を必要な大きさにカットし、文字にすることから。その後SIGN PROは主にレーザー加工、SIGN SMARTはNC加工と、加工方法が異なりますが、どちらも曲線から真っ直ぐなラインまで、ロゴの持ち味を忠実に再現します。
レーザー加工は、文字通りレーザーによって文字を切り出すわけですが、データがあればボタンひとつ、という簡単なものではありません。設定に誤りがあると仕上がりに微細な違和感が生まれるため、レーザーがどの位置から入り、どういった動き方をするか、実際に動かすまでに入念なシミュレーションを行っています。
NC加工は必要な刃を取り付けて、角度やアールのある形状にアクリル板を切り出します。この段階でLEDを付ける場所や壁との接続になるピン部分も全て形にしていきます。ネオン管のような丸みのあるフォルムもこの機械で切り出すことができます。
レーザー、NC、どちらの加工の場合も、断面に刃物やレーザーによる筋が入る場合があり、そのままでは塗装を施した際に微細な凹凸が生じます。細かな部分も妥協しないのがデジテック流。砂を吹き付けて面を整えるサンドブラストで断面をなめらかに整えます。人の手では僅かな凹凸が出るため機械でこれを行っていますが、機械に入らない場合は細心の注意を払って手作業で行っています。こうすることで塗装の美しさが際立ちます。
サインが光を宿す瞬間
加工が終わるとLED光源の実装に入るわけですが、その前にお伝えしたいことがひとつあります。LEDを扱うにあたって重要な作業、それが「LEDの選別」。 同じ数値のLEDであっても、光の色味にわずかな差が生じることから、仕入れた光源1点1点を選別機で精密に選別しています。1日で選別する量は約5万球。これがどのくらいかと言うと、過去には2ヶ月かけて人の目で仕分けていた量にあたるそう。この作業を経ることで、完成したサインに色ムラのない美しい光が灯ります。
サインの形に合わせて光源を仕込む実装作業は、全て手作業で行っています。光らせたい幅や仕上がりの形状によってチップ型、方弾型とを使い分けて配置。配置後は導通検査や低電圧検査でハンダ外れや傷みなどの異常がないかもしっかりと確認しています。
チェック後はLEDが酸化しないようエポキシ樹脂を流し込みモールド加工した後、12時間の点灯試験を実施。最後にマスキングを施して塗装に入ります。このマスキングを剥がした際に保護部分にできる塗装のひっかかりを削り、人の目で入念に最終チェック。こうしてできたサインが梱包されてお客様の元へと届けられます。
こうした工程を知ると、何気なく見ていたサインも違って見えてきませんか?
サインの1点1点には、お客様がこれまで築き上げてきたブランドの物語が詰まっています。それをしっかりと受け止め、カタチにするのがデジテックの使命。全工程を自社で一貫しているからこそ、お客様のこだわりにしっかりとお応えすることができています。 ご紹介した以外にも、こんなものはできないか?といったご要望があれば、お気軽にご相談ください。
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