知ってるようで実は知らない? LED看板・LEDサインとは


エネルギー効率がよく、長寿命な光源として知られるLED(発光ダイオード)は視認性が高く、今や屋内外を問わず看板・サインに欠かせない存在です。そんなLEDを使った看板・サインについてまとめてみました。

LED看板・LEDサインとは


従来の看板やチャンネル文字をLED照明で照らしたものから、LEDを用いたディスプレイに広告などを掲載する形式の看板などがあり、近年ではデジタルサイネージなど様々な看板があります。そのなかでも今回紹介するのはLEDを使用したLED看板です。
まず、お伝えしたいのは、光る看板がすべてLED看板ではないということ。従来の電飾看板とは違い、科学技術の発展の中で、これまで開発の難しかった青色発光ダイオード(2014年にノーベル賞を受賞したあれです)が実用化され、光の三原色が揃いました。これによって白色を代表とする多種多様な色を表現できるようになり、LED看板も普及が進んでいます。
LED看板は通常の看板とは異なり、LEDの光を使うため視認性が高く、どこに設置してもよく目立つという特徴があります。赤外線・紫外線をほとんど含まない特性から人体と環境に優しく、虫には見えづらい波長で光るため、虫が寄り付きにくいです。

従来の行燈看板の写真
従来の行燈看板
DIGITEC SIGNで表現された最近のLEDサインの写真
DIGITEC SIGN

これまでの看板や従来の電飾看板とLED看板がどう違うのかと言うと、大きく違うのは光源がLEDになった点とLEDのディスプレイを用いるという点。従来の看板は、あらかじめ作成した内容を看板にするだけに留まっていましたが、LED看板はその壁を越え、動きのある新しい広告スタイルを提供しています。例えばデジタルサイネージではカメラで撮影した映像を編集して、テロップなどを追加した広告を配信することもできるため、より訴求力の高い媒体として活躍することができるんです。

そして、LED看板ならではのメリットは省電力で長持ちすることにあります。夜間に看板を目立たせようとすると、これまで内側に大量の蛍光灯を入れたタイプや、看板を照らすタイプなどの電飾看板が多くありましたが、これらはどちらも膨大な電力がかかります。
対してLED看板は従来型の電飾看板の半分以下の電気代に抑えることができ、白熱灯や蛍光灯と比べて3倍から20倍の寿命があるんです、高所に設置された看板の場合、メンテナンスのたびに足場や高所作業車を手配するのは費用がかさみます。長寿命なLED看板は頻繁に光源を交換することなく、結果的にランニングコストだけでなく、メンテナンス費用も抑えることが可能です。

品質にこだわったデジテックのLED看板

LEDサインをつくっている様子

デジテックはLED看板・LEDサインの製造に携わって30年以上。積み重ねた経験と20,000件以上の実績に裏打ちされた技術を持って、「光の演出で人の心を彩る」ために光1点1点の輝きを大切にし、より良い輝きを追求しております。
そのためLED看板へのこだわりも細部にわたります。
その1つが、色ムラのない美しい発光面を可能にするLED選別です。同じように見えるLEDの光も、並べて発光させると微妙に色味が異なり、製品化された時に色ムラのあるLED看板となってしまいます。わずかな色ムラもなくすため、デジテックではLED選別機を使って色味の違いごとにLEDを選別しています。
そして、もう1つが発光面の美しさ。LEDは光の直進性が強く、光が拡散しにくい光源なのはご存知でしょうか? そのため、面発光なのに点々とした光の粒が透けて見えるLED看板も見かけることがあります。デジテックでは面発光の場合にも光が粒状に浮き出ることなくLED看板を最大限に美しく見せられるよう、光を拡散させる独自のアクリル開発を行っています。

LED選別機にLEDをかけている写真
LED選別
自社でこだわって開発したアクリルの写真
こだわりのアクリル
サインの形状ごとに計算されたLED配置の写真
計算されたLED配置

さらに細やかさの必要なLEDサイン・LED看板には、その仕様ごとにLED配列を設計し、発光時の美しさを考えた光源への加工を行っています。LEDにはチップ型とサイズの小さな砲弾型があり、これらを使い分けることで細くスマートなデザインや最細6mmのスマートな文字幅など、繊細な表現を可能にしています。配列を組み込む工程は1つ1つが手作業。手間はかかりますが、この配列の違いでLED看板として発光させた時の美しさが大きく異なってくるため、妥協できない工程として丁寧に取り組んでいます。

LED看板・LEDサインの種類


LED看板・LEDサインとひと口に言っても、様々な形があります。デジテックではより幅広いイメージに対応し、あらゆるご要望に沿ったLED看板・LEDサインをお届けできるよう8種のシリーズ、計39種類のLED看板・LEDサインのバリエーションをご用意しています。
例えば、サイン業界最薄の厚さ10mmを実現した最も定番の「DIGITEC SIGN PRO アクリル文字」は、細かな部分までLEDを埋め込める小さな砲弾型LEDを採用し、細部まで均一に美しく発光します。フロント、バック、サイドと発光面をどこにするか、また透明アクリルでLEDの輝点を見せる点発光など発光手法で見え方が変わるため、求めるLED看板のイメージに合わせてお選びいただけます。
またフレームの有無が選択でき、大型のLED看板にも適した「DIGITEC SIGN PRO チャンネル文字」は、正面へのシート貼りにより、消灯時の色味など多彩な表現が可能。サインの側面に傾斜をつけてカットすることで細くスマートな発光面を再現する「DIGITEC SIGN SMART」は、極細書体や最小文字高30mmの小さなLED看板も製作できます。
そして、最近人気なのがネオン風LED看板。中でも「DIGITEC SIGN NEON360」はネオン管の留め具を使用し、ネオン独特のレトロな風合いを追求しながら全周360度の発光を実現。12/24V仕様の「DIGITEC SIGN NEO」は、従来のネオン管よりもさらに安全に幅広いバリエーションを楽しんでいただけます。

DIGITEC SIGN PRO アクリル文字の商品イメージ
DIGITEC SIGN PRO
アクリル文字
DIGITEC SIGN SMARTの商品イメージ
DIGITEC SIGN SMART
DIGITEC SIGN NEOの商品イメージ
DIGITEC SIGN NEO
DIGITEC SIGN PRO チャンネル文字の商品イメージ
DIGITEC SIGN PRO
チャンネル文字
DIGITEC SIGN NEON 360の商品イメージ
DIGITEC SIGN NEON 360

他にも高級感と存在感を表現したい場合にぴったりな大理石調の質感をもつ「DIGITEC SIGN STONE」、ラインを描くような美しい光の演出ができる発光線幅3mmの「DIGITEC SIGN SLIT」、背景と一体化し、施工性に優れた「DIGITEC SIGN BOARD」、ロゴの再現性が高い切文字タイプの非電照サイン「DIGITEC SIGN LETTER」など、タイプの違ったLED看板・サインがあり、表現したいイメージに合わせたLED看板に仕上げることが可能です。

DIGITEC SIGN STONEの商品イメージ
DIGITEC SIGN STONE
DIGITEC SIGN BOARDの商品イメージ
DIGITEC SIGN BOARD
DIGITEC SIGN SLITの商品イメージ
DIGITEC SIGN SLIT
DIGITEC SIGN LETTERの商品イメージ
DIGITEC SIGN LETTER


もし規格内では難しい特徴的な形状が作りたい場合や、もっとインパクトを出したいという場合も、ぜひご相談ください。例えば、鏡の中に閉じ込めた光が永遠に続く不思議なサイン、光源を盤面アクリルで覆うなどして視認性をより高める案内サイン、インパクトを出すため大型のLEDクリア電球に塗装を施した電球のサイン、まるで建築の一部として空間を演出したりと、規格外のLEDサイン・LED看板の事例も多数あります。

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どんなLEDサイン看板がほしいのか。頭の中に描くイメージをぜひお聞かせください。私たちはそのご要望にお応えできるよう全力でご対応いたします。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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