水辺の夜景をつくる光 ウォーターライト リニューアル

池や水盤、滝など、水のある屋外の空間は、昼間だけでなく夜にも魅力を持つ場所で、光を取り入れることでガラッと雰囲気を変えることができるのも魅力です。その表情を引き出すのが、水中から光を添えるウォーターライト(水中照明)です。タカショーデジテックではこれまでもウォーターライトを展開してきましたが、今回あらためて夜の水辺の価値を高めるためにラインアップ・商品仕様を見直し、水辺の演出により取り入れやすいシリーズへとリニューアルしました。新しく生まれ変わったウォーターライトの魅力を、こだわりのリニューアルポイントから紐解いてご紹介します。

水辺の光を支えるウォーターライト

水辺のライトアップのイメージ

ウォーターライトは、水中に設置して水面や周囲の景観を照らすための照明です。屋外では、池や水盤、滝などの水辺で使われ、水の揺らぎや反射を通して独特の光の表情を生み出します。一方で、電気と水を組み合わせて使用するウォーターライトは、安全性の確保が特に重要です。そのためほかの照明器具よりも安全のために防水性や耐久性など厳しい条件が求められるため、屋外照明の中でも特殊なカテゴリーの製品と言えます。タカショーデジテックでは、自社のローボルト®システムを強みに、水中でも安全に使用できるウォーターライトをこれまでにも展開していました。しかし、従来のラインアップでは製品ごとに色温度や光束、配光角などの仕様が異なっていました。そのため、水景の中で複数の灯具を組み合わせる際には、光のバランスを考えながら選定する必要がありました。そこで今回、シリーズ全体を見直し、水景演出の中で選びやすい構成へと再整理を行ったのが、今回の大幅リニューアルです。

(人工)滝のライトアップのイメージ
(人工)滝のライトアップ
水盤のライトアップのイメージ
水盤のライトアップ

ウォーターライトを使いやすくする3つのポイント

今回のリニューアルでは、水辺の演出の中で灯具を選びやすくするため、シリーズ全体の仕様やバリエーションを整理しました。その前提として、ウォーターライトのラインアップは、水景の演出方法に合わせて「アップライト」と「グランドライト」の2種類で展開しています。
アップライトは、水中から上方向に光を当てることで、水面の揺らぎや植栽、石組みなどを立体的に見せる照明です。水の動きや反射を活かしながら、空間に奥行きのある表情を生み出します。一方、グランドライトは水盤の底や水辺の足元に設置し、水面や周囲の空間をやわらかく照らす照明です。水景全体の明るさを整えたり、空間のベースとなる光をつくる役割を担います。
この商品ラインアップをベースに、今回は3つのポイントに注目してリニューアルを行いました。では実際のポイントを見ていきましょう。

POINT 01 光量・ 配光バリエーションの整理

動的な水の演出の小規模のイメージ
動的な水の演出の中規模のイメージ
動的な水の演出の大規模のイメージ

さまざまなスケールを想定

今回のリニューアルでまずフォーカスしたのは、使いやすさ向上のため光の仕様の再整理でした。
まずこれまでばらばらだった光束値(明るさ)の設定を揃えるために、バリエーションをシリーズ全体でS・M・Lの3段階を基本構成として統一しています(※グランドライトのみXSサイズあり)。これにより、水盤のサイズや照らしたい対象に合わせて光量を段階的に選びやすくなりました。複数灯を組み合わせる際にも、光のバランスを計画しやすい構成となっています。
さらに光の広がり方を決める配光角は、ナローとミディアムの2種類を用意。ナロー配光は水面の揺らぎやきらめきを強調する演出や空間にメリハリをつける演出に適しており、ミディアム配光は水盤全体をやわらかく照らすような演出に適しています。
光量と配光のバリエーションを整理することで、水景の規模や演出意図に応じて灯具を選びやすいシリーズへとアップデートしました。

新しくなったウォーターライトの商品ラインアップ

POINT 02 多様な水辺の空間に対応する仕様へ

温水を使った水景空間のイメージ

想定される使用シーンをあらためて見直し、対応水温や耐圧水深、コード長などの仕様をアップデートしました。ウォーターライトは、住宅の庭園にある池や水盤だけでなく、ホテルや商業施設のエントランスに設けられた水景、公共空間の水盤など、さまざまな場所で使用されます。そうした多様な環境に対応できるよう、今回のリニューアルでは水中照明としての基本仕様を見直しました。

例えば、許容最高水温は45℃まで対応。温水を利用した施設の水盤などでも使用できる仕様となっています。また、耐圧最大水深は5mまで対応しており、水深のある池や大型の水景施設でも安心して使用することが可能です。さらにコード長は15mを確保。電源位置から距離がある場合でも配線計画の自由度が高く、水景のレイアウトに合わせて灯具を配置しやすくなりました。

こうした仕様の見直しによって、庭園の池から施設の水盤まで、さまざまな水辺の空間で扱いやすいウォーターライトシリーズへと進化しました。

温水対応可能
水深5mまで使用可能
コード長15m設定

POINT 03 カラーフィルターによる演出の拡張

カラーフィルターを用いた水辺のライトアップのイメージ

標準の機能の見直しだけでなく、今回のリニューアルで行われたのがオプションとしてのカラーフィルターの設定です。
ウォーターライトは、白色(もしくは電球色)の光で水面の揺らぎやきらめきを見せるだけでなく、光の色を変えることで空間の印象を大きく変えることができます。例えば青系の光を使えば水の透明感や水盤の素材を強調した演出に、暖色系の光を使えば落ち着いた雰囲気の水景をつくることができます。また、カラーフィルターは施工後でも交換が可能(※)なため、イベントや季節に合わせたカラー演出にも対応できます。施設のライトアップや期間限定の演出など、水景空間の表現の幅を広げることが可能です。

カラーフィルターの商品ラインアップイメージ

※カラーフィルター交換の際は、照明器具が水没しない環境で取付け・取替え作業を行っていただく必要があります。

光の当て方で広がる水辺の演出

ウォーターライトは、水面を照らす照明というだけでなく、水の動きや反射を利用して空間全体に光の表情を広げる役割を持っています。光の当て方によって、水辺の見え方は大きく変わります。

水辺の静的な演出のイメージ
静的な演出
水辺の動的な演出のイメージ
動的な演出

例えば、水盤の底から水面へ向かって光を当てると、水の揺らぎによって光がやわらかく広がり、静かな雰囲気をつくることができます(静的な演出)。滝や流れのある場所では、水の動きに沿って光を当てることで、流れの立体感をより印象的に見せることもできます(動的な演出)。

また、水中から植栽や石組みを照らす(ミラーライティングする)ことで、水辺の景観全体に奥行きを生み出す演出も可能です。昼間は穏やかな印象の水景でも、夜には光によって別の表情が生まれます。

奥行き感を演出する水まわりの演出
ミラーライティングのイメージ

DIGISPOTでは、水景を美しく見せるためのライティングテクニックや、実際の水辺のライトアップの事例についても紹介しています。ウォーターライトを活用した具体的な演出方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

   \ ライトアップのテクニックはこちら! /

    \ ライトアップ事例はこちら! /

水辺の空間は、光を添えることで昼間とは異なる魅力を見せてくれます。今回リニューアルしたウォーターライトは、水景演出の中で灯具をより選びやすくするため、光量や配光、使用環境への対応を整理したシリーズです。水面の揺らぎや反射が生み出す光の表情を、ぜひこれからのライティング計画に取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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