地域と学びをつなぐ光のプロジェクト うつほの杜学園「KUMANO LIGHT UP PROJECT」

2024年3月にタカショーデジテックがうつほの杜学園と連携協定を締結して以降、開校イベントでの協働をはじめ、教育の現場における取り組みが段階的に進められてきました。

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その一環として実施されたのが、小学3年生の探究ユニット「KUMANO LIGHT UP PROJECT」です。本プロジェクトでは、“明かりが集いの場所を生み出す”というテーマのもと、「光」とは何かという基礎的な理解から、地域における光の役割の考察、そして自分たちによるライトアップの企画・設営までを一貫して行いました。単なる体験にとどまらず、学びから実践へとつながるプロセスの中で、子どもたちは光と社会との関係性に触れていきます。
今回は、連携協定を背景に進められている本取り組みについてその具体的な内容とともに、子どもたちの視点から見えてきた“明かり(光)の可能性”をご紹介します。

“明かり(光)”を学ぶところから始まる探究

今回ご紹介する「KUMANO LIGHT UP PROJECT」は、うつほの杜学園の小学3年生による探究ユニットとして実施されました。“明かりが集いの場所を生み出す”というテーマのもと、「光」とは何かを学ぶインプットから始まり、地域における光の役割の調査、そして自分たちでライトアップを企画・実践するところまで、約2か月にわたって段階的に取り組まれました。
身の回りにある光を見つめ直しながら、「なぜこの場所には光があるのか」「どのようなときに安心と感じるのか」といった視点で考えを深めていくことで、光が人の行動や気持ちに与える影響についても考えました。学びと実践を行き来しながら、光と社会との関係性を体感的に理解していく構成となっています。

実際の光に関する授業の様子①
実際の光に関する授業の様子②

実際の光に関する授業の様子

こうした一連の探究の中で、タカショーデジテックは、授業にどのように光を取り入れるとよいか参考になる資料や事例の提供、また実際の児童の皆さんへの授業の実施、設営時のサポートなどを通じてプロジェクトに関わりました。子どもたちの発想を引き出しながら、学びをかたちにするプロセスを支えています。

3年生の皆さんと一緒に設営を行うデジテック社員の様子①
3年生の皆さんと一緒に設営を行うデジテック社員の様子②

3年生の皆さんと一緒に設営を行うデジテック社員

子どもたちが考えた
「光でつくる場所」

プロジェクトの後半では、3つのグループに分かれてライトアップの企画と実践が行われました。それぞれのチームが掲げたのは、「笑顔になれる場所」「夜をきれいに見せる場所」「安心できる場所」といったテーマです。それぞれのテーマに対して各チームが考えた「仕事お疲れっす!また見にきてね~」や「虹林団」「Peace」といったタイトルからも、光を通じてどのような場をつくりたいのか、その意図が表れています。

それぞれのグループが考えた光の企画を発表している様子①
それぞれのグループが考えた光の企画を発表している様子②
それぞれのグループが考えた光の企画を発表している様子③

それぞれのグループの企画を発表している様子

企画の段階では、どの場所に光を当てるのか、どの色を使うのかといった点を話し合いながら検討を重ね、実際の設営では照明器具やカラーフィルムを用いて空間づくりに取り組みました。樹木へのライティングや色の重なりによる表現など、試行錯誤を繰り返しながら、自分たちの考えを具体的なかたちへと落とし込んでいきました。

実際に照明器具とカラーフィルムで照らしてみている様子①
実際に照明器具とカラーフィルムで照らしてみている様子②

実際に照明器具とカラーフィルムで照らしてみている様子

光の見え方や周囲の雰囲気の変化をその場で感じ取りながら調整を重ねることで、単なるアイデアにとどまらない、空間としての完成度を高めていきました。

光が生み出した地域の変化

完成したライトアップには、保護者の方々や地域の皆さんから多くのポジティブな反応が寄せられました。「きれいで安心感がある」「気分がよくなる」といった感想のほか、「これまで暗く寂しい印象だった場所に光が加わることで、安心して過ごせるように感じた」といった声も見られ、光が空間の印象を大きく変えることが実感されています。また、「地域がよくなったと感じる」といった意見もあり、光が単に視覚的な美しさを生み出すだけでなく、人の気持ちや地域との関係性にも影響を与えていることがうかがえます。光によって人の足が止まり、場に関心が生まれるといった変化も感じられました。
子どもたちが考えたライトアップは、小さな実践でありながら、光が持つ力を具体的に示すものとなりました。今回の取り組みを通して、光が人と場所をつなぐ存在であることが、あらためて浮かび上がっています。

仕上がった各グループのライトアップの様子①
仕上がった各グループのライトアップの様子②
仕上がった各グループのライトアップの様子③

仕上がった各グループのライトアップの様子

子どもたちの思考と創造性によって生まれた光は、空間の印象だけでなく、人の気持ちや場のあり方にも変化をもたらしていました。今回のプロジェクトでは、学びから実践までを通して、光が持つ役割や可能性が具体的にかたちとなっています。自ら考え、つくり出す過程の中で、その価値がより実感を伴ったものとして捉えられていました。
連携協定をきっかけに始まった取り組みは、教育と地域、そして光をつなぐ新たな実践として広がっています。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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