ここにしかない夜の物語を軽井沢に。 “軽井沢プリンスホテル”の絶景を活かす光の演出
施設のブランディングを
体現する夜の空間

今回の“軽井沢プリンスホテル”の案件は、先方のご担当者さまからの新規問い合わせをきっかけに始まりました。まず最初に、すでに導入されている既存照明の状況を整理し、現状をレポートとして可視化。どこが明るく、どこが不足しているのかだけでなく、「その光がどのような役割を担っているのか」を丁寧に紐解きました。当初はメンテナンスを軸とした改善提案でしたが、検討を重ねる中で、ホテルを訪れたお客様にどのように夜を過ごしてもらうのか、行動そのものを見直す構想へと発展させていきました。目指したのは、程よい暗さと森の静けさの中で非日常感を味わいながら、安心して歩ける環境づくり。西武プリンスホテルズ&リゾーツが掲げるブランドキャッチコピー「絶景はプリンスにある。」を夜にも体現することをテーマに据え、滞在体験を豊かにする光のあり方を描きました。
屋外照明 ― 風景の魅力を活かし、動線をつくる光

照明計画を考えるにあたり、弊社の照明ディレクターが現地調査に行った際に印象に残ったのが、散策路内にある池の周囲に佇む桜の存在でした。水面へのリフレクション(反射)を活かせば、この場所ならではの夜景が生まれるのではないか。そう考え、桜を中心としたライトアップ構想を計画に組み込みました。
リフレクションを演出に採用したことで、桜並木の横を通る時だけでなく、反対側から池を見たときの情景も美しくなるように光の演出を施しました。またこの反対側からの情景でもう1つ意識したのは、高地ならではのブルーモーメントの時間帯。桜の背景の空に広がる青のグラデーションとの相性も考えて設計しました。
足元には木目調で自然との相性が良いエバーアートポールライトの床面配光(地面へ光を照射する)仕様を採用し、ポールの色柄が昼間は景観に溶け込み、夜は柔らかな間接光で穏やかに道を導きます。自然の豊かさを引き立てながら、歩くこと自体が体験となる環境を整えました。
ライトアップされた散策路の様子
LEDサイン ― 回遊性を高める、機能としての光

今回のような広大な敷地において、夜間の案内表示は、安心して施設へ戻るための重要な道しるべです。こちらも現地での事前調査で、散策路の看板が暗く視認しづらいポイントが何カ所か見受けられました。そこで、自然豊かな景観と調和する木目調のLEDサインを製作し設置しました。タカショーグループならではのラッピング建材を活かし、周囲の自然や建築と馴染む意匠としながら、昼夜を問わず視認性を確保しました。シャトルバス降車後の導線も含めて整備することで、安心して回遊できる環境を構築。装飾としての光だけではなく、滞在体験を支える“機能としての光”も夜の景観価値向上へとつながっています。
主な使用器具
※自社製品の他にも、光の演出に最適な照明器具を選びご提案いたします。
自然が主役となる軽井沢の風景に、静かに寄り添う光。既存環境の見直しから始まった本計画は、やがて“夜の過ごし方”そのものを再設計する取り組みへと広がりました。リフレクションを活かした桜のライトアップ、ブルーモーメントとの調和、そして回遊を支えるLEDサイン。情緒と機能、その両立を図ることで、夜の時間に新たな価値を生み出しています。光は空間を照らすだけでなく、体験を形づくるもの。ここにしかない夜の物語は、これからも静かに紡がれていきます。
Credit
照明ディレクター:山下匡紀 / MASAKI YAMASHITA
営業部 ライティングデザイングループ 兼
Creative Lab.AC 東京オフィス
マネージャー
武蔵野美術大学 非常勤講師
富山市景観まちづくりアドバイザー
2015年度グッドデザイン賞 復興デザイン受賞
2018年度グッドデザイン賞100 受賞
2022年度日本空間デザイン賞 LongList(入選)
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