展示の企画提案からブース設計まで 「ホームセンター アグロ」の展示デザイン事例

タカショーデジテックでは、屋外照明・LEDサイン・イルミネーションなど屋外の光を幅広く扱っているだけでなく、「デザイン」も手掛けています。今回ご紹介するのは、皆さんも日常生活で目にされることがあるホームセンターの売り場コーナーのデザイン企画の事例で、ホームセンター アグロさんの期間限定の売り場の企画提案とデザインを行いました。「デザイン」だけでなく、お店としてのこれからの取り組みなども見据えた提案をしていますので、実際の様子を見ながらご紹介します。

現場でのヒアリングから理想の展示企画に

ホームセンター アグロさんは、兵庫県を中心に園芸やインテリアで暮らしの提案を行っているホームセンターです。そんなアグロさんだからこそ、お庭での暮らしを提案する新しい展示企画がしたいとのことで、今回展示コーナーの企画提案とデザインをさせていただきました。展示の企画テーマは、「光を楽しむ」こと。秋口からクリスマスにかけての夜が長くなる時期に、思わず取り入れたくなるようなお庭の本格的なライティングとウチソト(お家の中とお庭)で使えるライトを集めた売り場をつくることで、夜を「光で楽しむ」時間にできるように企画しました。
最初の企画段階では、インテリア売り場付近で展示を行う予定になっていたので、インテリアのライトも含めた「ウチソト」で楽しめる商品を展示できる展示空間を考えていましたが、急遽1階の園芸売り場横での展開に変更になり、それに合わせ「ソト」の商品の展示だけになりました。そのため、展示内容の変更の舵きりがしっかりとできるように、現地の調査や打ち合わせを重ね条件と要望を把握することで、短期間でも要望をしっかりと満たす展示コーナーが完成しました。

展示ブースのイメージパース
当初の展示ブース構想
レイアウトの再検討時の手書きのプランニング
再レイアウト時の手描きのプランニング
実際に完成した展示コーナー
実際に完成した展示コーナー

商品ひとつひとつの魅力が伝わる什器デザイン

展示コーナー全体の構想の次は、個々の商品展示の什器設計です。今回「光を楽しむ」テーマのメインになった商品は、ひかりノベーション。照らしたい対象に合わせてライトを選ぶことができる商品ラインアップになっているため、商品それぞれに什器を設け、ライトの使い方が一目でわかるような小さなライトアップの空間をつくり出しました。それぞれのライトの使い方がしっかりとわかるように、植物の種類(大小)や配置の仕方も提案。さらに、アグロさんの方で植物のメンテナンスができるように、植物の入れ替えが簡単な方法での展示になるように心掛けたデザインになっています。

「間のひかり」を展示する什器
「壁のひかり」を展示する什器
「地のひかり」を展示する什器

商品ごとに設計された什器

また、実際に展示に使われる樹木がライトで照らされたときに、ライトの魅力をしっかりと表現できるかどうかも確認し、改善が必要であればどのような樹木の方がよいのかなども提案しました。照らす位置にもこだわり、しっかりと光のテクニックも取り入れています。

「木のひかり」を展示する什器
葉が茂っている樹木に変えることで
ライトの効果が一目瞭然

その他にも、什器そのものの制作方法やデザインにもこだわり、ライトの光の効果がわかる高さや、他の企画でも使えるように既存の什器に合わせてサイズを設定したり、シーズンごとに展示場所を変更できるように移動式にしています。

ひかりノベーションがどんな商品か気になった方はこちらをご覧ください!

↑ひかりノベーションの特集記事↑


POPパネルでお客さまの目に留まる空間に

POPが際立った展示コーナー

企画テーマをしっかりと立てて設計した展示コーナーだからこそ、しっかりとお客さまの目に留まるようにPOPパネルにも力を入れています。POPパネルのデザインも、それぞれの商品の什器に設置するPOPと、展示の企画テーマを伝えるPOP、それぞれこだわってデザインしています。
什器用のPOPパネルは、什器のサイズに合わせるのはもちろん、ホームセンターでは接客ができないことがほとんどなため、商品についてもっと詳しく知りたい人のためにQRコードからYouTubeを見てもらえるような内容にしました。

木のひかりの商品紹介のPOP
壁のひかりの商品紹介のPOP

什器用のPOPパネル

企画テーマを表現するPOPパネルの方は、ひかりノベーションのイメージカラーである黄色に合うイメージでデザインしています。企画のキャッチコピーが「光のイルミネーション」であることも踏まえ、イルミネーションのキラキラした華やかなイメージを表現しました。

展示コーナーの上に設置されたPOP
展示コーナーに立てかけられたPOP

展示コーナーのPOPパネル


ホームセンター アグロさんの想いを展示企画として形にして提案するところから始まり、展示コーナーの細かなデザインまでこだわった今回の事例。「デザイン」と一言で表してしまっても、実際にはデザインのためのコンセプトづくりからお手伝いさせていただいたり、現場の声に寄り添った細かな部分の設定まで行っています。空間デザインに悩んでいる、商品の売り出し方に悩んでいるなど、具体的なストーリーやコンセプトが決まっていない段階からでも、空間づくりのお手伝いをいたします。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

編集長 しま

2020年新卒入社 / プロダクトデザインチーム所属 / DIGISPOT編集長 DIGISPOT創刊当初から編集長を務めつつ、屋外照明の商品企画も手掛ける二刀流社員。 専門である屋外照明以外に、LEDサイン・イルミネーションにも幅広く関わっている。 「文章に関わることなら『しま』」と言わんばかりに文章作成や校正の依頼が来る。 今はなきセンター試験の国語で満点を取ったことがあるとかないとか…

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