形もカラーもノイズレスに! 景観に馴染むスタイリッシュなトランスのご紹介

屋外照明を安全に、かつ低コストで取り入れられるのが、タカショーデジテックがご提案する「ローボルト®システム」です。100Vの照明を取り扱うための専門的な資格が必要ないので、照明の専門家でなくても簡単にライトを屋外空間に取り入れられるのが「ローボルト®システム」の魅力です。そんな「ローボルト®システム」の心臓となるアイテムが、今回ご紹介する「トランス」です。2023年より、見た目も機能も洗練され新しく「12Vタイマートランス」として生まれ変わりました。では、なぜリニューアルしたのか、これまでの「トランス」の歴史からどう生まれ変わったのかまで、詳しくお話ししていきます。

そもそも「ローボルト®システム」と「トランス」ってなに?

「ローボルト®システム」とは

冒頭でも少しふれた「ローボルト®システム」。一般的に取り入れられている100Vの照明と何が違ってどのような魅力があるのか軽くご説明します。

屋外で100Vの照明を取り入れるときの工事のイメージ
100Vの照明工事のイメージ
屋外でローボルトの照明を取り入れるときの工事のイメージ
ローボルト®システムの照明工事のイメージ

100Vの照明を設置するときには、土を掘り返すような大掛かりな工事が必要になったり、「電気工事士資格」という専門の資格が必要なため、電気専門の業者の方に照明の設置を依頼する分工事の日数も費用もかかってしまいます。

では、ローボルト®システムだとどうでしょうか。ローボルト®システムの特徴や魅力をざっくりとまとめると、下の3つの画像のようになります。そもそもローボルト®システムとは、100Vの電圧を低電圧に変換して照明を使えるようにしたシステムです。低電圧だと、万が一電線を触ってしまって電気が流れてもビリっとしないようになっているため安全で「事故にも繋がりません」。また、「電気工事士資格が不要」なので電気の専門家でなくても取り扱えて電線も土を被せるだけでいいため、お庭・外構業者の方でも簡単に設置できるのでその分「時間とコストを削減」できます。

お庭のお手入れ中にうっかり電線を切ってしまったときのイメージ
事故につながらない
電気工事士資格が必要ないことを表すイメージ
電気工事士資格が不要
時間とコストを削減できるイメージ
時間とコストを削減

「トランス」とは

トランス35Wタイプのイメージ
トランス75Wタイプのイメージ

トランスのイメージ

では、ローボルト®システムの心臓である「トランス」はどんな役割をしているのでしょうか。「トランス」は先ほどローボルト®システムについて「100Vの電圧を低電圧に変換して照明を使えるようにしたシステム」とご説明した内容の「低電圧に変換」するのがメインの役割です。ではどのように低電圧に変換するのかというと、「トランス」のプラグを屋外コンセントに挿すだけ。あとはライトを電線でトランスと繋ぐだけで安全に使用できます。トランスには容量が4種類あるので、使うライトの総W数に合わせたトランスを選ぶことができます。

トランスとライトの接続方法のイメージ

また「低電圧に変換する」以外にも、2つの役割があり、1つ目が「屋外のブレーカー」としての役割。集中豪雨の時などに水没・ショートしてしまってもトランスがすぐに停止するので、ブレーカーが落ちる心配がなく屋内への影響はありません。2つ目は「自動でON/OFFしてくれる」点です。照度センサーやタイマー機能により、夜になると自動でライトがONに、タイマー設定を行った時間もしくは日の出になるとOFFになるように設定できるため、ON/OFFの手間がないだけでなく無駄な電気代も抑えられます。

ではこれらをふまえて、今回ご紹介するトランスの魅力とは何なのか、従来のトランスからどのように生まれ変わったのか、トランスの歴史とともに見ていきましょう。

より「景観に馴染む」トランスに

変わらぬトランスへのこだわり

旧トランスの使用イメージ
リニューアル前のトランス

新しいトランスのお話の前に、リニューアル前の旧トランスのお話からしたいと思います。旧トランスが登場したのは、なんと今(2023年)から9年前の2014年。住宅躯体とのコーディネートを考えたカラーリングと配線をシンプルに行える構造で、「景観に溶け込むデザイン」をテーマに登場しました。トランスはローボルト®システムに必要不可欠で、かつ黒子でなければいけないアイテム。この当初から「景観に溶け込むデザイン」はトランスのあり方の基礎になっていました。そしてこの旧トランスのデザインで意識されていたのは、トランスと横に並ぶスマートコンセントとの「曲面の統一」です。スマートコンセントの表面が曲面的な表現になっていることから、旧トランスの見た目も統一感を持たせるために曲面的に仕上げました。またトランスの容量(サイズ)違いでも同じような曲面感に仕上がるようにそれぞれデザインされています。

旧トランスの商品ラインアップのイメージ
旧トランスの商品ラインアップのイメージ
旧トランスの商品ラインアップのイメージ
旧トランスの商品ラインアップのイメージ

周辺アイテムもリニューアル

ジャンクションボックスのイメージ
コーディネートを考えたジャンクションボックス

トランスのお話から一旦逸れて、トランスの周辺アイテムとして重要なジャンクションボックスのお話をします。ジャンクションボックスとは、トランスで分岐できる電線の数以上が必要なときに使われる分岐用アイテム。そんなジャンクションボックスを、2018年に他社製品の仕入れ販売から自社製品に切り替えようという動きになり、「景観に溶け込むデザイン」になるようにリデザインも行いました。旧トランスのときはアイテム同士のコーディネートをメインにデザインを考えていましたが、ジャンクションボックスではより大きな視点で捉え直し、建物に馴染むようなデザインにすることにしました。建物に馴染ませるために正面はフラットに仕上げ、建物がそうであるように角もエッジが立つようなデザインに。一方で旧トランスとのコーディネートも考え、四隅のコーナーRを揃えました。カラーラインアップも旧トランスやスマートコンセントとコーディネートしやすい3色(アイボリー/グレイッシュゴールド/シルバー)展開に。ジャンクションボックスもリニューアルしたことで、トランスの周辺アイテムが「景観に溶け込むデザイン」へと統一されていきました。

ジャンクションボックスのリニューアル前後の比較

「今」の屋外空間に最適な形へ

話はトランスに戻りますが、実は今回の新しい「12Vタイマートランス」の前にパイロット版となっている商品があります。それが2021年に登場した「12Vシンプルトランス」。名前がそっくりですが、「12Vシンプルトランス」はその名前の通り、旧トランスからタイマー機能を除きシンプルな仕組み(常時点灯する回路のみ)にしたトランスです。旧トランスから見た目のデザインをガラッとモデルチェンジし、住宅市場だけでなく建築業界全体における流行や傾向の移り変わりに合わせ、旧トランスの頃に考えられていた「景観に溶け込むデザイン」からより「今」の屋外空間の「景観に溶け込むデザイン」になるようにリデザインしました。

旧トランスの頃から「景観に溶け込むデザイン」において変わったことは大きく分けて2つ。
1つ目が「躯体とのカラーコーディネート」。躯体カラーの流行りが、旧トランスの頃の淡くて白っぽい色味から、近年は無彩色のシンプルな色味へと変わってきたため、カラーラインアップもアイボリー・グレイッシュゴールドの2色からシルバー・ブラックの2色に変わりました。

旧トランスから12Vシンプルトランスへの切り替わりのイメージ

旧トランス

新トランス

2つ目が「トランスの周辺アイテムとのコーディネート」です。ジャンクションボックスのときのデザイン思想を継承して、フラットな面・エッジ感・コーナーRを12Vシンプルトランスでも取り入れました。さらに、スマートコンセントとの親和性を高めるために、35Wタイプは縦も横もプロポーションをスマートコンセントと同じになるように設定。サイズが異なる75Wでも高さをスマートコンセントに合わせ、横並びになったときに整って見えるように意識してデザインしました。また、トランスの蓋の開き方を横開きから上開きに変えることで、コンセントに近接した取り付けが可能になり、トランスや周辺アイテムの取り付け幅もよりコンパクトになりました。

旧トランスと周辺アイテムの組合せ
旧トランスと周辺アイテムの組合せ
12Vシンプルトランスと周辺アイテムの組合せ
12Vシンプルトランスと周辺アイテムの組合せ

では、「12Vシンプルトランス」というパイロット版を経て、今回メインにご紹介する「12Vタイマートランス」はどのようにできあがったのか。
12Vタイマートランスでも「今」の「景観に溶け込むデザイン」に合うように、12Vシンプルトランスのときにこだわっていた「躯体とのカラーコーディネート」と「トランスの周辺アイテムとのコーディネート」の考え方はそのまま引き継ぎました。特に「トランスの周辺アイテムとのコーディネート」では、縦のサイズの統一を徹底し、15W・35W・75W・150Wと4種類もあるサイズ展開すべてにおいて、トランスの高さを揃えました。またその2点に加え、12Vタイマートランスでは、電気的な性能や作業のしやすさについてもさらに見直し、「今」に最適な形へと生まれ変わりました。

ではいよいよです。生まれ変わった新しいトランスの魅力を見ていきましょう。

12Vタイマートランスの使用イメージ
リニューアルした新しい12Vタイマートランス

生まれ変わった「12Vタイマートランス」の6つの魅力

01 コンパクト化で目立ちにくい

旧トランスの35Wタイプと12Vタイマートランスの35Wタイプのサイズ比較
【35Wタイプ】
旧トランスの75Wタイプと12Vタイマートランスの75Wタイプのサイズ比較
【75Wタイプ】

「景観に溶け込むデザイン」であるためには、まず器具自体が目立ちにくいサイズ感でなくてはいけないと考え、旧トランスと同じ容量でありながら取付面積が約半分のサイズに。空間コーディネートにおいてトランスが与える見た目のノイズの削減を実現します。

02 周辺アイテムと調和するデザイン

トランスの周辺アイテムとの組み合わせイメージ

「『今』の屋外空間に最適な形へ」の章でもふれましたが、トランスの周辺アイテムとしてよく取り入れられるコンセントボックスとジャンクションボックス、この2つのアイテムと調和するデザインに仕上げることで、「景観に溶け込むデザイン」を追求しました。コンセントボックスとは器具の高さを、ジャンクションボックスとはコーナーRやエッジ感を合わせることで、この3つのアイテムがつくり出す雰囲気を整えています。また、工事完了後はあまり触らないトランスの操作部を内蔵させたことで、普段の見た目もスッキリとし、さらに「景観に溶け込むデザイン」に仕上げています。

03 景観に馴染むカラーラインアップ

明るい壁面とシルバーの組み合わせイメージ
明るい壁面に馴染む
【シルバー】
ダークな壁面とブラックの組み合わせイメージ
ダークな壁面に馴染む
【ブラック】

こちらも「『今』の屋外空間に最適な形へ」の章でもふれたカラーコーディネートのお話。近年の無彩色でシンプルな躯体への汎用性が高い【シルバー】と【ブラック】にカラーラインアップを刷新しました。明るい色味の壁面には【シルバー】を、ダークな色味の壁面には【ブラック】を選ぶことで、カラーコーディネートの面でも景観に溶け込みます。

04 より作業しやすい構造

12Vタイマートランスの結線スペースのイメージ

サイズのコンパクト化について前述しましたが、実は、本体はコンパクトになりつつも、トランス内部にはしっかりと結線スペースを確保できる構造になっています。トランス内部でのコード収納に余裕がうまれたので、これまでよりもさらに操作しやすくなりました。また、写真のようにトランスのカバーは取り外せるので、クリアな環境で作業することができます。

05 電気的信頼性の向上

トランスと落雷の関係を表すイメージ画像

ローボルト®システムやトランスの魅力のところで話に挙がっていた、雷が落ちたときのトランスの動作についても性能が上がっています。トランスの電源基板の性能を向上させたことで、付近の落雷に対しての耐力が大幅に強化されました。

06 さまざまな設置方法に対応

トランススタンドを使ったトランスの設置イメージ
トランススタンド
トランスフックを使ったトランスの設置イメージ
トランスフック

通常、トランスは壁に直接ビス打ちをして設置しますが、なかには建物に傷をつけたくない場合や穴が開けられない場合があります。そんなときには、トランススタンドやトランスフックを用いる設置方法で穴を開けずにトランスを設置することができます。

トランスのラインアップや仕様については
↓ こちらからチェック ↓

詳細 ≫

これまでよりもさらに「景観に溶け込むデザイン」に生まれ変わった12Vタイマートランス。普段はあまり目につかないアイテムですが、こういった細かなところまでしっかりと空間コーディネートを考えてデザインすることで、空間の質がワンランクアップします。もちろん、見た目だけでなく中身もしっかりと洗練されています。新しいトランスでローボルト®システムを取り入れ、皆さまの周りにある屋外空間に「光」を灯しませんか?

お問い合わせ ≫

この記事を書いた人

KEIKO

イルミネーションの仕入れ、商品開発に携わること10年以上。 タカショーデジテックのイルミネーション販売のスタートアップから担当し、数々の案件の仕入れを担当。 営業チームからの「こんな商品が欲しい」の声を実現し、イルミネーションのラインナップを広げるために日々頑張っています。

≫ 「KEIKO」が書いた他の記事を見る

TOP