もうこれで迷わない。 サインの発光仕様を決める3つのヒント


普段、街でよく目にするLEDサインですが、光り方に注目したことはありますか?正面・側面・背面など光らせ方を変えるだけでLEDサインの見え方や雰囲気はけっこう変わってくるんです。そこで今回は、LEDサインの発光仕様の効果や選ぶポイントを紹介します。

そもそも発光仕様を変えるってどういうこと?

正面発光のサインの例の写真
正面発光
側面発光のサインの例の写真
側面発光
背面発光のサインの例の写真
背面発光

LEDサインと聞いて真っ先に浮かぶのはどんな光り方をしたものですか?左端の写真のような光り方(正面発光)を想像した方が多かったのではないでしょうか。LEDサインは、どの面を遮光してどの面を透過させるかで発光仕様が変わってきます。正面を発光させたいのであれば正面を、側面であれば側面を透過させます。背面は、光を壁に向かって照らして、壁から反射させた光でサインのシルエットを浮かび上がらせるように光らせるので、壁から少し浮かした形にします。このように、光を通す箇所を変えることで、様々な光らせ方ができるのです。
では、その発光仕様を適切に選ぶにはどうしたらよいのか、発光仕様を決めるときの3つのポイントを紹介します。

発光仕様を決める3つのヒント

設置する場所に合わせる

屋外に正面発光のサインを設置している例の写真
屋外に設置した例
屋内に正面発光のサインを設置している例の写真
屋内に設置した例

1つ目のポイントは「設置する場所」、つまり「サインを設置する店舗がある場所」です。サインは発光仕様によって明るさや見え方が大きく変わってきます。「設置する場所」によっては、サインの明るさはとても大切です。たとえば、路面店などの夜間暗くなる場所ではお店の名前を認識してもらえるよう“正面発光„を選ぶ。ショッピングモールなど室内の店舗であれば、眩しすぎないように“側面発光„や“背面発光„を選ぶ、というふうに周りの環境も発光仕様を決める大きな要素になってきます。
「設置する場所」をきちんと考えることで、よりサインを活かすことができます。

お店の雰囲気に合わせる

2つ目のポイントは「お店の雰囲気」です。発光仕様でサインの表情が変わってくる分、お店の雰囲気に合わせることはデザイン面から見てもとても大切です。また、字体やマークのデザインはお店の顔にもなり、それらに合わせた光り方を選ぶことで夜でもお店のイメージを最大限に表現できるサインに仕上げることができます。

はっきりとした字体のサインの例の写真
はっきりしたデザインの字体

“正面発光„は、光の色がサインの表情を一番印象付ける発光仕様なので、はっきりとしたデザインの字体や線が細いようなメリハリのあるデザインの時によく合います。また、発光色を赤や緑、青のようにカラフルにするときは色がよくわかるので、“正面発光„がおすすめです。

線の細い意匠のサインの例の写真
陰影で線を見せるサイン

陰影でマークを見せたいときには、“側面発光„か“背面発光„がおすすめです。サインが直接光るというよりも壁に反射した光がサインを影のように浮かび上がらせるイメージなので、サインに色をはっきり取り入れたいときには向いていませんが、デザイン性の高いサインやモダンな雰囲気の店舗に合います。また、線の細いようなデザインにもぴったりです。

サインの表面に高級感のある塗装がされている例の写真
サインの表面の質感にこだわったサイン

昼間よく人の目につくサイン表面の質感にこだわりたいときや高級感を出したいとき、サインの表面を塗装したりします。そういったときに、塗装の質感を推し出しつつサインを光らせるのに最適なのは“背面発光„です。やさしく壁に反射する光が、サインの質感をよりきれいに演出してくれます。

壁面材にこだわった現場の例の写真
壁面材を際立たせるサイン

サインを設置する壁面の仕上げにこだわっているお店では、“側面発光„や“背面発光„を選びましょう。壁に広がった光が壁面材を照らしサインを美しく見せることができ、お店の雰囲気アップにもなります。また、壁面材の種類によっては、壁を照らすだけで高級感を演出することができます。

コスト・予算に合わせる

3つ目がサインの「コスト・予算」です。サインは大きさや形で価格が決まってくるものなので、発光仕様で金額が大きく変わることはありません。では、発光仕様がサインのコストにどう関わってくるの?と思われますよね。実は、サイン表面の仕上げ方でコストが変わり、発光仕様も決まってくるのです。

背面配光で表面が塗装されているサインの写真
塗装(背面発光)
正面発光で表面がカラーシート貼りされているサインの写真
カラーシート貼り(正面発光)
正面発光でカラーLEDを使用したサインの写真
カラーLED(正面発光)

たとえばサインをカラーで仕上げたいとき、表現方法は3種類あります。「塗装」、「カラーシート貼り」、「カラーLED」で、それぞれ光らせ方や昼間の見え方が異なります。また、コストの話でいえば、「塗装」や「カラーシート貼り」は、表面を追加で加工する分コストがかかってしまうので、「カラーLED」が一番低コストでカラーを表現できます。では、それぞれの方法だと、どのような発光仕様になるのでしょう。
「塗装」は、表面を塗装で覆ってしまうので、昼間もカラーは見えますが、正面は光を通さなくなるので、必然的に“側面発光„か“背面発光„になります。
「カラーシート貼り」は、光を透過するので“正面発光„も可能です。ただ、点灯時と消灯時で、カラーの見え方がかなり変わってくるので注意が必要です。
最後の「カラーLED」は、どの発光仕様でも表現できますが、サインを点灯させないとカラーがわかりません。 このように、表現したいサインの見た目も関わってきますが、予算に合わせたサインの仕上げ方で、発光仕様も変わってきます。


発光仕様を決めるポイントは、お客様によって様々です。見た目重視の方、集客度重視の方、コストに制限のある方、それぞれにあった発光仕様を選び、表現したいサインをより効率的に、より素敵につくりあげましょう。

デジテックでは皆さんの理想のLEDサインをつくるサポートもしています。 「こんなサイン作りたいんだけど…」というご要望などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

編集長 しま

2020年新卒入社 / プロダクトデザインチーム所属 / DIGISPOT編集長 DIGISPOT創刊当初から編集長を務めつつ、屋外照明の商品企画も手掛ける二刀流社員。 専門である屋外照明以外に、LEDサイン・イルミネーションにも幅広く関わっている。 「文章に関わることなら『しま』」と言わんばかりに文章作成や校正の依頼が来る。 今はなきセンター試験の国語で満点を取ったことがあるとかないとか…

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