<5周年特別企画!>光で描く空間演出 5年間の取材から見えてきた「光の地図」

DIGISPOTではこれまでの5年間で、約400本の記事を発信してきました。そのなかには、街のあかりをつくる屋外照明、空間の印象を決めるLEDサイン、季節を彩るイルミネーション、そして空間全体の構想を生み出すデザインなど、タカショーデジテックが手がけるあらゆる“光の現場”が登場しています。これらを取材してきたなかで見えてきたのは、分野は違っても、そこに共通していたのは「光で人の心を動かす」という想いがあるということ。
5周年を迎えた今、DIGISPOTではこの5年間を振り返り、これまで紹介してきた光の表現を“マップ”として見つめ直します。タカショーデジテックが掲げる「光の演出で人の心を彩る」という想いのもと、どんな景色を照らし、どんな想いを届けてきたのか、その歩みを改めてたどります。

「光の演出で人の心を彩る」4つの分野

タカショーデジテックが手掛ける光の仕事は、大きく4つの分野に広がっています。
それぞれが異なる場所や課題に寄り添いながら、“光が生まれる意味”をかたちにしています。

屋外照明

屋外照明の事業のイメージ

屋外照明の“光”は、建築や街並みに寄り添い、安心感や心地よさをつくり、新しい夜の価値を創造する光です。時間の流れや空間の背景や魅力を引き出し、日常の中に静かな豊かさだけでなく、心躍るような特別感も生み出します。

LEDサイン

LEDサインの事業のイメージ

LEDサインの“光”は、企業や施設のアイデンティティを形づくって伝える光です。20,000件を超えるLEDサイン製作の経験と実績によって裏付けされた品質や技術で、お客様の築き上げたブランド価値をさらに向上させていくお手伝いをします。

イルミネーション

イルミネーションの事業のイメージ

イルミネーションの“光”は、街や施設に季節の表情をもたらし、訪れる人の心を動かす光です。煌めく光が人と人をつなぎ、時間を越えて残る“風景の記憶”を生み出します。

デザイン

デザインの事業のイメージ

社内におけるグラフィックデザイン・プロダクトデザイン・空間デザインだけでなく、クライアントワークとして顧客企業様の商品企画からデザインまで幅広く手掛けています。

これら4つの分野が重なり合うことで、タカショーデジテックの“空間演出”の可能性は広がっています。それは単なる技術や装飾ではなく、光を通して「その場所らしさ」や「人の心の動き」を描く仕事といえるでしょう。

地図でたどる、光が灯った場所

DIGISPOTでは、これまで全国さまざまな場所で“光の物語”を取材してきました。
和の趣を守りながら現代的な光を取り入れたもの、地域との協働で新しい景観を生み出したもの、
施設のブランドイメージを支える光のデザイン。そのどれもが、タカショーデジテックの考える“光の演出”の多様さを物語っています。
今回の記事では、タカショーデジテックが力を入れている「地方創生」にフォーカスし、これまで掲載してきた中から現場を18件ピックアップし、日本地図上で「光の演出マップ」として紹介します。これまでタカショーデジテックが光を灯してきた場所を、実際の地図でご覧いただければと思います。

タカショーデジテックの光の演出マップ

和歌山城 (和歌山県)

和歌山城の施工事例

「“光の回廊”」として、城内石垣・桜回廊・散策路をつなぐライティングを実現。夜の城を文化資源として再活用し、地域の夜間観光(ナイトタイムエコノミー)も支えています。

泉穴師神社 (大阪府)

泉穴師神社の施工事例

伝統ある神社を舞台に、神社の荘厳さと周囲の景観を尊重した光の演出を展開。参拝者へ静けさと安心を届ける光の使い方が特徴的です。

旧竹林院 (滋賀県)

旧竹林院の施工事例

名勝庭園と建物を夕景に合わせて演出。ライトアップで庭園美を夜にも開き、空間の質を照明と音を掛け合わせた演出で引き上げた実例です。

軽井沢プリンスホテル
(長野県)

軽井沢プリンスホテルの施工事例

池畔の桜の散策路を中心に自然と調和したライティングで演出。ウッド調ポールライトやLEDサインで道を優しく導きます。

双代町EVステーション
(富山県)

双代町EVステーションの施工事例

EV充電ステーションという空間に未来感のあるライティングを導入。機能性とデザインを両立させた、次世代の光のあり方を示しています。

こころなでる静寂みやこ
(岐阜県)

こころなでる静寂みやこの施工事例

庭と建築が調和する隠れ家のような光を演出。間接照明を中心に使い、食事処からの眺めを美しく整え、自然と安全性を両立したあたたかい空間を実現。

和倉温泉 (石川県)

和倉温泉の施工事例

温泉街の景観を演出するライティングデザイン。街の統一感と訪問者の記憶に残る夜の演出が、観光価値を向上させる光の活用です。

悠彩の宿 望海 (大分県)

悠彩の宿 望海の施工事例

屋上ラウンジにおける光の演出を通じて、景色と食の時間を一つの体験に統合。控えめながら印象的な光使いが魅力です。

やまびこ旅館 (熊本県)

やまびこ旅館の施工事例

露天風呂周辺から宿泊棟へと続く動線を光で再構築。「暗くて怖い」という課題をクリアしながら、宿泊体験を豊かにする演出を実現しました。

陽日の郷 あづま館 (福島県)

陽日の郷 あづま館の施工事例

サウナエリアとエントランスを光で演出。色温度のグラデーションを活かし、建築と素材の魅力を引き立てながら、上質で静かな時間を彩る照明計画です。

山水荘(福島県)

山水荘の施工事例

温泉旅館の宿泊動線や庭園を照明で丁寧に整備。夕刻から夜へと移る時間帯に宿泊者が感じる「安心感」と「非日常の豊かさ」を光で支えています。

桑名宗社 (三重県)

桑名宗社の施工事例

約1900年の歴史をもつ桑名の総鎮守を、令和の大改修に合わせてライトアップ。荘厳な社殿の格調を尊重しながら、夜に浮かぶ神域の静けさと神聖さを光で描き出しました。

CAVE OKINAWA (沖縄県)

CAVE OKINAWAの施工事例

全長200mの鍾乳洞を光でリニューアル。ゆらぎ照明とカラーライティングが岩肌の質感を浮かび上げ、幻想的で冒険心をくすぐる空間を演出しました。

高千穂神社 (宮崎県)

高千穂神社の施工事例

社寺林をライトアップし、屋根のシルエットが夜空に浮かぶ神聖な風景を創出。参道の光で回遊性を高め、地域観光の夜間活性化にも寄与しました。

えひめこどもの城 (愛媛県)

愛媛こどもの城の施工事例

豊かな自然に囲まれた園内1kmを光で彩るイルミネーションを展開。広大な敷地を活かし、子どもも大人も楽しめる明るくあたたかな空間を実現しました。

十和田湖
(青森県)

十和田湖の施工事例

雪と紅葉、季節ごとに異なる光景を演出した「FeStA LuCe in 十和田」。神社を舞台に、自然と調和した光が物語のように風景を照らします。

りんどう湖ファミリー牧場
(栃木県)

りんどう湖ファミリー牧場の施工事例

春と冬、季節ごとに異なる光の物語を描く「FeStA LuCe」。牧場の自然と湖畔の風景を活かしたライティングで、新しい季節の魅力を届けました。

松江フォーゲルパーク
(島根県)

松江フォーゲルパークの施工事例

花と鳥の楽園で行われた「フェスタ・ルーチェ」。光・水・花をテーマに、光のショーと回遊演出を展開し、没入感あるナイトエンターテインメントに。

こうして見ていくと、光が灯る場所は、建築や観光、地域文化など多岐にわたります。けれど、どの事例にも共通しているのは、「その場所に寄り添う光」であること。このマップは、単なる実績紹介ではなく、タカショーデジテックが日本各地で紡いできた“光の物語”の記録でもあります。

これからも広がり続ける光の地図

DIGISPOTがこれまでに取材・紹介してきたタカショーデジテックの光の現場は、全国各地のさまざまな場所に広がっています。歴史的建造物、旅館、公共施設、街並みなど、舞台は違っても共通しているのは「光がその場の物語を引き出す」ということ。
光は、単に空間を明るくするためのものではなく、人の記憶や感情をやさしく照らす存在でもあります。こうした一つひとつのプロジェクトの積み重ねは、タカショーデジテックが掲げる「光の演出で人の心を彩る」という理念を、かたちにしてきた軌跡でもあります。それぞれの地域に寄り添いながら、その土地の風景や人々の営みに新しい表情をもたらす光――。それは、デザインや技術だけでは生み出せない、“心で感じる照明”のあり方を示しているようにも思います。

これからもDIGISPOTは、全国の現場で生まれる「光の物語」を丁寧に記録し、その背景にある想いや価値を伝えていきます。5周年を迎えた今、これまでの歩みをマップとして見つめ直すことは、次の5年へとつながる新しい光の始まりともいえるでしょう。

マリーナシティホテルの施工事例
紀陽銀行の施工事例
羽曳野の道の駅 しらとりの郷の施工事例
白水阿弥陀堂の施工事例
長浜鉄道スクエアナイトミュージアムの施工事例
下呂温泉合掌村の施工事例

紹介しきれなかった光の現場はまだまだあります!

いかがでしたか?この5年間、DIGISPOTは全国各地の現場を通じて、光がもたらす豊かさや可能性を伝えてきました。写真だけでは伝わらない、現場に込められた想いや、デザイナーたちのこだわりを伝えられるのがDIGISPOTの役割だと思っています。これからも、光の演出を通して生まれる新しい出会いや感動を、丁寧にお届けいたします。

お問い合わせ ≫

この記事を書いた人

編集長 しま

2020年新卒入社 / プロダクトデザインチーム所属 / DIGISPOT編集長 DIGISPOT創刊当初から編集長を務めつつ、屋外照明の商品企画も手掛ける二刀流社員。 専門である屋外照明以外に、LEDサイン・イルミネーションにも幅広く関わっている。 「文章に関わることなら『しま』」と言わんばかりに文章作成や校正の依頼が来る。 今はなきセンター試験の国語で満点を取ったことがあるとかないとか…

≫ 「編集長 しま」が書いた他の記事を見る

TOP