屋外照明に求められる役割が「明かり」という機能性から「空間の質」という価値へと移行するなか、和の美意識を取り入れたデザイン照明への関心が、施設運営者やデザイナーの間で高まっています。今回の記事では、そうしたニーズに応える和風モダンな照明シリーズ「冴(さえ)」と「悠(はるか)」の特徴と活用ポイントを紹介します。
開発背景
和風の屋外照明に求められるものは、単なる「明るさ」ではありません。場の雰囲気をつくり、訪れる人に日本らしさを感じさせる「情緒」こそが、重要な要素です。観光地の旅館や施設を中心に、海外からのお客様をお迎えするシーンでは、洗練された日本らしさを表現するニーズが高まっています。そうした背景から、ホテル・旅館向け和風デザイン照明のラインアップ充実を目指すことになりました。既存シリーズは多くの現場でご活用いただいてきた一方、「器具を固定しにくい」「セードの強度を高めてほしい」といった現場の声も寄せられていました。「冴」「悠」は、これらの課題をひとつひとつ解消しながら、より今日的な空間デザインにも馴染む洗練されたスタイルへと昇華させた照明シリーズです。
また、個性のある空間づくりを志向するホテル・旅館のニーズに応えるべく、高さ(サイズ)の変更や名入れ別注など、カスタマイズにも対応できる構造を採用しています。古くから屋外のあかりとして親しまれてきた灯籠の意匠を受け継ぎながら、現代の和風様式のエッセンスと商業用途に耐える製品仕様を融合させた形で、「冴」と「悠」は完成しました。
冴・悠に共通する5つのこだわり
「冴」「悠」には、商業空間での実用にしっかり応えられるよう、共通した設計上のこだわりや工夫が盛り込まれています。
POINT01
耐衝撃性と情緒性を併せ持つセード
セードは、アクリル強化和紙(アクリワーロン)の内側に厚みのあるアクリルを裏打ちすることで、小石などが飛んできたときにも耐えられるように、耐衝撃性に配慮。和紙のような質感で、均質な乳白色とは異なるニュアンスのある光を残しつつ、衝撃に強い構造になっています。かつての灯籠がそうであったように、ろうそくが灯るような情緒を醸し出します。
POINT02
安心の重耐塩グレード
POINT03
器具固定の安定性
灯具下部のベースには、ベースプレートを内蔵。土に対してペグを使用した固定のほか、木ネジやアンカーボルトによる器具の固定が可能。不特定多数の人が通るような場所でも倒される心配がなく安心してお使いいただけます。
POINT04
光と色味を自在に選ぶ
光源は電球色のなかから、通常の常時点灯と「庭ゆらぎ」の2種類を選択できます。「庭ゆらぎ」は1/fゆらぎ機能を採用しており、自然界に宿る心地よいリズムが炎のような柔らかなゆらぎを演出します。本体の塗装は、和の空間にふさわしい色と質感をラインアップ。薄く、シャープな造形でありながら鋳物の鉄器のような重厚な質感を纏った「ブラック」、白木の空間が時を経て落ち着いてきたころにその本領を発揮する「ブラウン」の2色をご用意しています。
POINT05
空間に合わせた別注対応
「冴」「悠」はいずれも、プロジェクトの条件や空間の個性に応じた別注対応が可能です。「冴」ではサイズの変更に対応しており、設置場所のスケールに合わせた調整ができます。また、どちらも印刷別注に対応しており、施設のロゴや紋様をセードに施すことで、空間との一体感をより高めることができます。「悠」ではさらに天板の加工別注にも対応。細部にわたる仕様の調整が可能なため、画一的ではない、その場所ならではの照明計画を実現することができます。
研ぎ澄まされたデザインで
洗練の和を表現する「冴(さえ)」

「冴」は、灯籠の意匠に現代の和風様式のエッセンスを融合させたアイテムです。そのデザインの洗練性が、名前の由来となっています。
商業施設のエントランスや観光施設のアプローチなど、ゲストを迎える空間に、和の灯りがそっと添えられる。そんな使われ方を想定して設計されているのが、この「冴」の魅力のひとつです。セード部への名入れ印刷(毛筆書体の再現も可能)や、高さ違いの製作(H600 / H500 / H400 / H190から選択)にも対応しており、別注での対応も可能です。お出迎えのスペースには背の高いもの、園路の足元には背の低いものを選ぶなど、高さのバリエーションを組み合わせることで、空間に奥行きとリズムを生み出せます。
シチュエーションに合わせた高さ別注
ゆとりあるプロポーションが
贅沢な静けさを醸す「悠(はるか)」

建築設計監理:I Live 田辺弘幸建築設計事務所
外構設計施工:Garden&Exterior 木の香 KI-NO-KA
「悠」は、余裕のあるサイズとゆったりとしたプロポーションが特徴の、存在感あるアイテムです。「悠」という名が示す通り、時間を超越するような穏やかさと落ち着きをあわせ持ち、空間にそっと品格を添えます。
冴と同様セード部への名入れ印刷や、ゆったりとしたサイズを活かした天板への名入れ加工にも対応しており、施設のブランドロゴや屋号を刻むことで、その空間だけの照明器具として仕上げることができます。
ゆったりとしたフォルムが場の空気をやわらかく整えるため、旅館の玄関前、温浴施設のアプローチ、和食店のエントランスなど、ブランドイメージを大切にした空間演出に特に適しています。
館銘板代わりにもなる名入れ・天板別注
「冴」と「悠」は、日本の伝統的な灯りの文化を現代の空間へと繋ぐ、和風照明のシリーズです。機能としての明かりを超え、場に表情と奥行きを与える光は、訪れる人の記憶に静かに刻まれていきます。和の美意識が宿る照明演出は、空間のあり方をそっと問い直す力を持っています。「冴」と「悠」が持つ和の光のかたちは、近年の和風空間づくりにおける新しい選択肢のひとつとなっていくことでしょう。
お問い合わせ ≫\ DIGISPOT最新情報はこちら /
タカショーデジテックはLEDサイン、ライティング、イルミネーションの最新情報をお送りするメールマガジンを発行しています。












