「鉛フリー」でLEDサインでも 人と環境にやさしいはんだ付け

サイン制作の実装段階で行われる「はんだ付け」。ここで用いる「はんだ」は一般的に鉛と錫が混ざってできたもので、近年環境と健康への影響を考えた鉛フリー化が進んでいます。2021年夏にサスティナブル推進室を設置し、環境負荷の軽減などSDGsへの理解や活動を進めるタカショーデジテックでも、この問題を重視し、はんだの「鉛フリー」に取り組み始めました。

環境にやさしいサインとは

SDGsを考えた時、身の周りで変えられるものはないか?と見直したところ、製造現場から声があがったのがこのはんだの問題でした。はんだにも使用されている鉛は、体内に蓄積してしますと慢性的に毒となり、体のいたるところに悪影響が出ると知られています。そういった背景もあり家庭用品の市場では進んでいる鉛フリー化。工業製品でも電化製品などを中心に全世界的に鉛規制が広がっています。
では単純に鉛を使わなければいい。言葉にするとそれだけですが、そう簡単なことでもないんです。鉛をなくすことで加工がしにくくなり、コストもアップ。作業性と利益だけを考えれば実はそのままの方がいいんです。でも、環境面を考えた時には、圧倒的に鉛フリー化を進めた方がいいに決まっています。ならば迷うことはないと、さっそく鉛フリーのはんだ導入に動き始めました。

LEDサインづくりの過程ではんだごてを使用している様子
LEDサインづくりの様子

製造現場の観点から

サインの現場では、ケーブルとLEDを繋ぐ時などにはんだが用いられています。配置がそれぞれのサインによって異なるため、この部分は手作業。鉛フリーのはんだは従来より高温での仕上げが必要になってくるため、銅の量を増やし、銀を入れることで普通に使えるレベルに調整しています。
これまで鉛がしなやかさを作っていたため、素材が変わることにより作業の感覚が変わったといいます。大きく目に見えて作業がしづらくなったわけではなくとも、作業時の素材感覚に違和感はあります。作業しやすいよう改善を進めながら試行錯誤しています。そんな大変さがあるなかでも現場はこの取り組みに歓迎ムード。製造チームの川上さんは「有害と言われると人間不安になるもの。はじめは意識していませんでしたが、年数を重ねていくごとに不安はありました。なので、今回鉛フリーとなって作業の安心感で心情的に余裕が出た部分はあると思います」と話します。あってはなりませんが、万が一屋外に捨てられることがあっても鉛が溶けて出る心配がなくなりました。実際に実装作業にあたっているフレンド社員(パートタイマー)からも、環境にも健康にも良くなって嬉しいと好評です。

鉛フリーのはんだで作業している様子
鉛フリーのはんだで作業している様子

鉛フリーのはんだでの作業の様子

自分たちにできることから
持続可能な取り組みを

はんだメーカーさんの協力で強度検査も行い、はんだを変えても品質的に従来と遜色がない仕上がりになることはお墨付き。かつコストに関しても決して販売価格に添加することはしていません。持続化のためには会社として利益を度外視するわけにはいきませんが、今回はコストアップがお客様に跳ね返ることのないよう調整しています。
製造現場の川上さんは「サインの工程全体で見るとはんだはごく一部。例えば生分解性プラスティックを取り入れるなど、環境のためにまだまだできることがあると思っています」と話し、業務改善推進室の中野主任も「今後も少しずつ環境問題に取り組みながら私たちの品質を知ってもらい、お客様に納得して購入していただけるものになれば何より」と、各部門で意欲的な声があがっています。
SDGsの取り組みとしては今回のはんだの鉛フリー化が第一号。今後も環境へのアクションを積極的に取り組み、より安心安全な商品の提供を目指します。

鉛フリーのはんだと従来のはんだ
左)鉛フリーのはんだ 右)従来のはんだ
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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Crative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 空間に最適な光を提案する「ライティングデザインチーム」、新たな光を考え創造する「プロダクトデザインチーム」、屋外に最適な照明器具を形にする「設計開発チーム」、屋外の光の価値を伝える「セールスプランニングチーム」、また、いつもの生活や日常をデザインでよりよくする「ASK design Lab.」で構成されています。 あらゆる屋外空間に合う光を考え、新しくてワクワクする光の提案を行っています。

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