LEDサインを取り入れる前に知っておきたい 「色温度」と「明るさ」の話

LEDサインは光るからこそ、その光の色味や明るさの調整によって雰囲気がガラッと変わったり、視認性が変わってきます。また取り付ける場所によっては、LEDサインの設置において法令的な制限がある場合もあるので、色味と明るさのバランスを調整しなければいけません。そこで今回は、LEDサインを検討している方に事前に知っておいてほしいLEDサインの「色温度」と「明るさ」のことを解説します。

「色温度」で雰囲気が
ガラッと変わる!

LEDサインにおいて「色温度」は、その光の色を表す重要な要素であり、商業施設や店舗での使用においては特に重要です。そもそも色温度とはK(ケルビン)という単位で測定され、その数値が高いほど色が青白く、低いほど色が赤みを帯びます。(※一般的に「色温度」は自然光の色味を表す指標のため、色そのものの表現には用いません。)
赤っぽい光で代表的なのがろうそくの火です。そもそも色温度は2000Kくらいまで低くなると赤っぽい光に当たるのですが、ろうそくの火の色温度は1920Kととても低いことがわかります。「電球色」と呼ばれる光の代表的なイメージのものは白熱球で、2800Kです。そこからもう少し色温度があがると白っぽさが増してきて、「昼白色」などと呼ばれる色になります。それに当たるのが蛍光灯などの光で、色温度は4200~5000Kほどになってきます。もっと白い光になってくると、曇天の空などが7000KとなりLEDで表現できる白に近い色温度になってきます。

色温度1920Kのろうそくの火のイメージ
ろうそくの火
(1920K)
色温度2700Kの白熱球のイメージ
白熱球
(2800K)
色温度4200~6700Kの蛍光灯のイメージ
蛍光灯
(4200~6700K)

先ほど紹介した様々な色温度の範囲の種類の中でも、一般的に2700Kから3000Kの範囲のことを「電球色」と呼び、電球色で仕上げたLEDサインは暖かみのある黄色っぽい光を放ちます。電球色のLEDサインは、リラックスした雰囲気を作り出すため、ゆったりとした雰囲気を演出したいレストランやカフェなどの飲食店によく使われます。

電球色で仕上げられたLEDサイン①
電球色で仕上げられたLEDサイン②

「電球色」のLEDサイン

一方、5000Kから6500Kの範囲は「白色」または「昼光色」と呼ばれ、明るくクリアな白色の光を放ちます。白色もしくは昼光色の色温度の照明の場合、対象物を鮮やかに照らし出すため、商品を美しく見せたい小売店やショッピングモールなどでよく見られます。LEDサインの場合は何かを照らすために取り入れる訳ではないですが、小売店やショッピングモールのように白色や昼光色の照明が使われがちな場所で負けない存在感と視認性を持たせるためにも、白色や昼光色のLEDサインが取り入れられることが多いです。

白色や昼光色で仕上げられたLEDサイン①
白色や昼光色で仕上げられたLEDサイン②

「白色」や「昼光色」のLEDサイン

「電球色」が温かさや歓迎の雰囲気を作り出す一方で、「白色」や「昼光色」は清潔感とモダンな印象を与えます。取り入れるシチュエーションに合わせて、どちらの色温度で仕上げるか決めておきましょう!

空間に合わせた最適な
「明るさ」

LEDサインの明るさは、LEDの数・大きさ・色、またLEDの明るさを調整するための回路などによって異なります。また、LEDサインを使用する場所や目的によっても異なってきます。
一般的には、LEDサインの明るさは、光の輝度の基準でいうと1000cd/㎡以上が一般的とされており、屋外で使用する場合は2000cd/㎡以上が必要とされています。

室内設置のLEDサインの例
室内設置のLEDサインの例
屋外設置のLEDサインの例
屋外設置のLEDサインの例

LEDサインは、つくる時点で設置する環境に合わせて事前に明るさは設定して製造しますが、実際に現場に設置してみると、「周りの光を受けて暗く見えてしまう」「外に設置すると明るすぎてまぶしい」など、想定通りには行かないことも。そんなときにはLEDサインの明るさを調整する手段を確保しておくのがおすすめです。その方法はいくつかありますが、具体的な方法は使用しているLEDサインやその制御システムによります。必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
タカショーデジテックでももちろんそういった要望にお応えすることができ、事前に調光器に対応できる仕様でLEDサインをつくることができます。気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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「色温度」や「明るさ」の
設定に関わってくる法令

LEDサインの設置には、法令上の制限があることをご存じでしょうか?しっかりと法令に則ったLEDサインをつくるためにも、事前に確認することをおすすめします。都道府県や市区町村によって異なりますが、一般的には建築物の高さや幅、周辺環境などに応じた規制が定められていることがほとんどです。また、LEDサインの点滅や明滅、色彩なども規制されています。

点滅・明滅するLEDサインのイメージ
点滅・明滅する
LEDサインのイメージ
色彩豊かなLEDサインのイメージ
色彩豊かな
LEDサインのイメージ

例えば、東京都では屋外広告物条例により、周囲の環境光に応じて自動的に調整されるように設定することが求められています。大阪市では街路灯等設置条例により、設置場所や時間帯が定められています。LEDサインを取り入れる前には、必ず都道府県や市区町村の法令を確認するようにしましょう。

東京の夜景
東京の夜景

LEDサインの「色温度」や「明るさ」など、今回ご紹介した条件以外にもデザイン面でのこだわりなどもあり、どのように決めればよいのか簡単には決められないことも多いと思います。タカショーデジテックでは、LEDサインはもちろん非電照の切り文字サインも製作することができるので、お客様の希望にあったサインを、営業や積算業務を行うメンバーが徹底的にサポートいたします。悩まれることがある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

営業部 サイングループ

LEDサインの営業をメインに行う営業グループです。 東京オフィスと大阪オフィスを起点に、日本全国の様々な商業空間にLEDサインをはじめとする屋外の商材を提案しています。定番商品のご提案だけではなく、よりお客様の理想やイメージに近いLEDサインに仕上げられるよう、柔軟なご提案ができるよう心がけています。

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