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日が暮れるのもあっという間に早くなり、さつまいもや栗など秋の旬を楽しめる季節になってまいりました。「長月」と言われる9月、どのように秋の夜長を過ごされていますでしょうか。
タカショーデジテックでは商品をただ単に販売するのではなく、商品とその光が提供できる「価値」もお届けしています。今回のメールマガジンでは、光の「価値」をお届けした事例を3つご紹介します。インタビューや対談形式で関わられた方のお話をできるだけ生の声としてお届けいたしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
CASE.01
「黒川温泉やまびこ旅館」の光のリノベーション
「黒川温泉やまびこ旅館」とは、熊本県の温泉地帯である黒川温泉にある旅館です。黒川温泉街の温泉は全部で一つの旅館と考え、黒川一帯で盛り上げていこうという考えから温泉巡りが始まり、名物になりました。今回はそんな「黒川温泉やまびこ旅館」の若女将の武田祐佳様に感想を交えながら語っていただいたお話の一部をご紹介します!
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小さい頃はお客さんも全然いないオンボロ旅館だったんです。それが、その30年くらい前に急に温泉ブームが来て、それからお風呂巡りが始まって、黒川一帯で一気に有名になっていったような感じですね。
「黒川一旅館」の街づくりは、まず街の雰囲気を統一して作っていこうというところから始まりました。
きっかけ:「湯あかり」で光に興味を持つ
黒川温泉が冬に行っている「湯あかり」というイベントがあります。数年前に「湯あかり」が始まる前は、お客様がお食事に移動する際寒さのせいで苦情をよく言われてたんですけど、その「湯あかり」が始まってからはイルミネーションがあることで冬でも喜ぶんですよね。
そこから光って凄いんじゃないかと思いました。光があれば、お客様が「寒い」っていうマイナスな感情とかも、周りに目を向けることで変わってくると期待し、「やまびこ旅館ライティングをやろうか!」ということになりました。
デジテックさんを知ったのはたまたま目についたチラシです。その後まずホームページで庭の照明とか施工例とかを見て、連絡させてもらおうかとなったのが一番最初です。
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光のリノベーションで変えた所
その① 露天風呂
その② 玄関までのアプローチ
その③ 中庭
光のリノベーションを考えていた武田さんが、たまたまチラシを見かけただけのデジテックに依頼したのには理由がありました。その他にも、光のリノベーションを行って武田さんが感じたことなど、詳しいお話は特集記事でご覧ください。
特集記事 ≫CASE.02
真妻のシンボルツリーのライトアップ
紀伊半島西海岸のほぼ中央に位置する和歌山県印南町の「真妻」地域は、山間地特有の過疎化が進む地域のひとつです。少子高齢化に伴い廃校になった旧真妻小学校のメタセコイアをライトアップしたいという相談を受け、2019年にツリーイルミネーションを施し、そこから改良を加え、このたび新たにライトアッププロジェクトを開始しました。今回は真妻の地域活性に向けて活動を行う地元団体「真妻やまびこ塾」の山本育男塾長とタカショーデジテック代表取締役社長の古澤が地域活性化への想いと光について対談しました。
古澤:山本さんもここ(旧真妻小学校)の卒業生ですか?
山本さん:はい。この校舎も講堂もメタセコイアの木も、ほとんど変わりがないですね。
古澤:今回ここまで大きなものを照らすというのが僕らのひとつの目的というかタスクだったんです。
山本さん:これ(メタセコイア)に、30年ぐらい前にPTAで学校を盛り上げようと工事用のチューブライトをつけて、クリスマスツリーを作ったんです。それが毎年12月の恒例行事になって、廃校になってからも10年間続けてきました。
古澤:まちの業者さんや地域の人たちで協力してとにかく光らせてきたというわけですね。人が集まったりもしていたんですか?
山本さん:そうですね。恒例になっていたんで、プレッシャーみたいなものがありましたね。
古澤:30年ってことは、それこそ30歳になった子たちがずっと見てきたってことですよね。この町を離れた子たちにも、冬にはこの真妻のメタセコイアはライトアップされているというのが残ってるんですね。
山本さん:そうです。それで継続しようっていう想いだけで残してきたんですけど、2019年にもうちょっとバージョンアップできないかと、印南町のまちづくり基金に応募させていただいたんです。基金が採択されて、具体的な事業のサポートを共通の知人(Aさん)にお願いしていた中で、タカショーデジテックさんのお名前が出てきたんです。当初、失礼ながら知らなかったんですけど、調べるといろんな事業をされている有名な会社なんだと知りました。それで、無茶を承知でご協力のお願いに伺ったんです。
古澤:実は山本さんたちが会社に来られる前から、Aさんに話を聞いていたんです。ちょうどその頃に僕たちも同じような想いでフェスタ・ルーチェっていうイベントをやっていたんですよね。なので、そのサテライトという形を取らせてもらえるのであれば喜んでお引き受けしますと答えたんです。ただ、Aさんはそれを伝えていなくて、皆さんが会社にきた時に、若い子も含めて一生懸命プレゼンしてくれて、プレッシャーを感じているのがわかりました。
山本さんたちが2019年にデジテックを訪れた後、どのようにライトアップを実現させたのか、また今回のライトアップではどのような想いと工夫が込められているのか。
詳しくは特集記事をご覧ください。
CASE.03
矢櫃のライトアップ
タカショーデジテックが有田市、くらしちゃる矢櫃運営協議会と共に2022年8月25日から3日間行ったインスタレーション・アート「照らしちゃる矢櫃-YABITSU LIGHT UP PROJECT-」。和歌山県有田市の矢櫃地域全体を会場に、幻想的な光のインスタレーションを繰り広げました。
地域の人口は144人。有田市の中でも秘境と言って過言ではない小さな集落「矢櫃」は、海に面した山の斜面にいくつもの家々が建ち並ぶ美しい街並みが特徴です。車が入れないこともあって守られてきた素晴らしい環境と美しいロケーション、そして不便ゆえの人口減少問題。そんな現状を届けるメッセージとして行ったのが今回のライトアップでした。今回はその現場で、望月良男有田市長とタカショーデジテック代表取締役社長の古澤が対談した内容の一部をお届けします。
望月市長:矢櫃という地域の起こりは400年くらい前で、その当時は木造だったのが、昭和の時代に施工性や台風に強い建物になったんだと思います。今見るとなんだかヨーロッパみたいでかっこいいですよね。
古澤:こう眺めると、迫り出した感じで奥行きもあって、その後ろが山と空で下は海。このロケーションはなかなかないですし、何より下りてこないとこの景色を見られないのが贅沢。本当に絶景ですよね。
望月市長:初めて私が見たのは中学生ぐらいかな。感動しましたね。有田市内にこんな場所があるのかと衝撃を受けました。当時はこういう人口の減少や地域のコミュニティが全国的な課題になるなんて考えませんでしたね。
古澤:確か全部で146棟で、44%が空き家だと聞きました。当時は全棟住まわれていたんですか?
望月市長:はい。ここには同級生が何人も住んでいましたし、観光客が訪れ活気もありましたよ。
古澤:それこそ有田市の中でも矢櫃にいったことのない人もいるんですよね。矢櫃を知らない和歌山の方が多いなと感じますが、逆に言うとまだ知られていない秘境なんだと思いますし、私は数年前に「くらしちゃる矢櫃」(※移住体験施設)に一晩泊まらせていただいたことで知りました。
望月市長:その頃取り組んでいた「5つ星プロジェクト」(※西海岸エリア5つ星プロジェクト)の1つがくらしちゃる矢櫃だったんです。でも始めた当時は、矢櫃に住まわれている方も、地域外の方も「あんなところに行政が市民と一緒になにができるの」と。そんな空気感から始まりました。
古澤:そもそも市長はなんでここに「くらしちゃる矢櫃」を作ろうと思ったんですか? 何かきっかけがあったんでしょうか?
望月市長: 400年かけて人が住み、営み、文化として備わり歴史を刻んできたものが、ここから100年かけて誰も住まなくなって遺構みたいなものが残っていくのが本当に悪いのかどうかって考えたんです。時代の変化とともに人が感じる幸せや利便性が変わって、住みづらくなって人がいなくなってしまうことって、いいのか悪いのか、正解がないですよね。でも全国一律にもう一度地域の良さを見直すという動きがある。それに対して、矢櫃はもう一度今の時代にあった魅力を磨いて、ここにしかないものでここにしかない磨き方をすることが大事。それが求められている地方創生だと思うんです。でも自分たちだけでは自信もノウハウもない。だから行政や民間で少しずつ積み上げていきたいというのが5つ星の始まりで、矢櫃も「くらしちゃる矢櫃」を拠点とすることでゼロからイチを作りたいという思いでやってきました。
古澤:まさに僕はそこに魅了され、ご縁があって泊まらせていただいたんですが、最初は坂を下るだけでも大変でしたし、暗くて怖いという感覚でした。住民の方が来てくださって、みんなでご飯を食べてワークショップをやって、夜語り合って寝る。寝る時は本当に静かで、波の音しか聞こえないんですよね。そんな体験の中で、夜散歩している時にこの場所の素晴らしさを私の形で伝えられないかなと考えたのが最初でした。実は今回のライトアップはその当時に描いていたんです。だからといって簡単にできることじゃないので、ずっと僕のパソコンのフォルダの中にしまわれていました。でもそこからいろんなご縁があって、今日ここにライトアップできるようになりました。その時に「ここじゃなきゃできない」「あえてくる場所」にしたくて、「ここじゃないと」「あなたとじゃないと」「今じゃないと」を体験できる場所にしたいと思いました。
望月市長:古澤社長のような方に出会ってもらえたということが、私たちの理想なんです。「くらしちゃる矢櫃」を作ったときにイメージしたのは、思いがけないクリエイティブな人と出会って、何かの化学反応が起こって、そこからまたイノベーションにつながるということでした。でも、そこで大事なのは、住んでいる人の幸福感が上がらないと意味がないということ。でもそこを一番大事にするとスピード感がゆっくりになる。もどかしいなと思いますが、そこは外せないんです。
古澤:イベントします、ライトアップをしますとなると、結局集客しないといけなくて、それがイベントの対価という風になってしまう。そうすると、そこに住んでいる人に迷惑がかかるようならやってくれるな、となる。だから今回はシークレットにして、インスタレーション・アートにするのが一番いい方法だなと思ったんです。この場所の魅力を伝えながら開催期間中は関係者しか入れない。でも我々が後から配信していくことで矢櫃の美しさを伝えたい。夜の矢櫃を見て「ここどこだ」って感じた時に、残念ながらライトアップはもうやってないけれど昼行ってみようとなる。イベントと違って人の分散も取れる和歌山県内には若いイノベーションを起こせる子たちがいっぱいいるので、僕が市長にきっかけをもらったように今回のような形のイベントをきっかけにその子たちに何か気づいてもらって、何かをここでしたいとなればいいなと思っています。
地方創生の輪の広がりや実際のライトアップの様子、また今回のライトアップに込められた想いの詳細など、対談の続きが気になる方は、ぜひ特集記事をご覧ください。
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