和歌山“市堀川„のライティング
市堀川について
今回は、我々“Creative Lab.„がライティングデザインを手掛けた和歌山の“市堀川„のライティングを紹介します。今回ライティングを行った市堀川は、かつては和歌山城の外堀で町の人々に親しまれていた場所ですが、現在はビルが立ち並び水辺に関する関心が薄まっていました。市堀川の水辺に人が集まり、親しみを持ってもらえるよう、市堀川とそこにかかる橋のライティング演出を考えることになりました。
市堀川に仕掛けたライティング
3つの橋のライティング
和歌山城の外堀だったころから市堀川に架かっている3つの橋。それらの橋のそれぞれの個性や特徴を活かした異なるライティングを行うことで、市堀川や水辺への興味をひくように演出しました。
・京橋の“面のライティング„
かつて城と内町をつなぐメインの橋で、橋の側面が広いのが印象的な京橋。そこで、その側面に水辺を印象付ける水色のカラーライティングで照らし存在感を演出しました。
・中橋の“線のライティング„
水辺の景観を楽しむ位置にあり、トラス構造が特徴的な中橋は、和歌山城の西の丸広場の近くにあり、最も水辺の景観が楽しめる位置にあるということもあって、そのトラス構造(線)をライトアップ。また、川の流れをイメージした動きの変化をライティングで演出することで上品で眺めていて飽きない演出を施しました。
・寄合橋の“川面で見るライティング„
京橋や中橋に比べてひっそりとした印象のある寄合橋。そんな印象を変えるために、橋の裏側をライトアップさせ、「水面に映し出されたライティングを楽しむ」という情緒ある演出に。また、「寄合橋」の由来にならい、ライティングは橋の両サイドから異なる色で照らし、人と人の出会いをイメージして行いました。また、照らす色を水色・青・紫でゆっくりと変化させ、こちらも川を連想させるような演出としました。
護岸の“繋がりをつくるライティング„
京橋~中橋~寄合橋の間をつなぐ「護岸」のライティングは、スポットライトで照らした護岸を水面に映し、水の存在感と連続性を演出。また光が続いていくことで、各ライティングのエリアにつなぎ、一体感と進む先への期待感から周遊性が高める演出をしました。
桜並木の“季節のライティング„
水辺のライティングの終着点になる桜並木のライティング。道路からは木が、対岸からは水面に映る木が美しく見えるように桜の変化に合わせてカラーライティングを施しました。写真は夏の桜並木のものですが、春は、花が美しく見えるようなライティングに、秋は、紅葉がさらに温かみをもつような色のライティングに変化します。
イベントや時期にあわせてライティングを変化
市堀川の水辺のライティングは1パターンだけではなく、四季のシーズンにあわせた色の変化はもちろん、和歌山市が取り組んでいるキャンペーンや週間・月間に合わせたイメージカラーにできるように、様々なパターンを制作。一年を通じて様々に変化するカラーライティングで眺めていて飽きないライティングに仕上げ、市堀川を訪れる人に、より水辺に対して親しみを感じてもらえるようにしました。
市堀川周辺のライティングは現在(2020年時点)でも行われています。季節やイベントに合わせたライティングを楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。
使用器具
■Creative Lab.
屋外照明のプロフェッショナル集団。庭に快適な光を計画・提案する〝ライティングデザインチーム〟、庭に新たな光を考え、創造する〝プロダクトデザインチーム〟、庭に最適な照明器具を形にする〝設計開発チーム〟、庭の光の価値を伝える〝セールスプランニングチーム〟で構成されています。Lab. Designでは、今後も私たちが手掛けたお仕事をご紹介していきます。
ライティングのご依頼はこちらまで ≫
\ DIGISPOT最新情報はこちら /
タカショーデジテックはLEDサイン、ライティング、イルミネーションの最新情報をお送りするメールマガジンを発行しています。