廃棄ゼロのツリーをめざして
名古屋駅前のミッドランドスクエアでは、毎冬、気鋭のアーティストやクリエイターによる独創的なクリスマス・インスタレーションが行われています。そんななか2022年のクリスマスツリーを担当したのが、世界的なラグジュアリーブランドに数多くの作品を提供し、国際的なデザインアワードも受賞しているデザインエンジニアの吉本英樹さん。同年に行われた六本木アートナイト2022にて展示された「INAHO」の製造や和歌山県高野山の宿坊「恵光院」の壁面アート「月輪(がちりん)」の照明光源の設置など、さまざまなコラボレーションをさせていただいています。そんな吉本さんが今回手掛けたクリスマスツリーのテーマは「聖夜だけで終わらないSDGsツリー」。クリスマスが終わってもなんらかのカタチで残しておける、サステナブルなクリスマスツリーを作りたいという想いから、枠組みはジャングルジムに、イルミネーションは照明にリユースできるクリスマスツリーをデザインされました。ミッドランドスクエアでの展示が終了した後には、本体の枠組みはジャングルジムとして名古屋の保育園などに送られ、イルミネーションの光に用いられているLED導光板は照明器具として再利用されます。
LED導光板を
クリスマスツリーに
今回ミッドランドスクエアで展示されたクリスマスツリーにおいて、タカショーデジテックが携わったのはクリスマスツリーを光り輝かせるLED導光板。LED導光板は、タカショーデジテックでつくっているLEDサインの製造にも活用されており、LEDサインをつくる技術が活かされています。今回のクリスマスツリーに設置されたLED導光板の数はなんと100個!その一つひとつがプロの技術で手作りされています。
今回クリスマスツリーに取り入れられたLED導光板は、照明器具としてリユースされることでサスティナブルに活用されますが、タカショーデジテックでは、素材からサスティナブルなLEDサインの製造も行っています。詳しくは特集記事をご覧ください。
↑ 持続可能な光をめざして ↑
環境にやさしいLEDサイン「Re:SIGN」
アーティストプロフィール
吉本 英樹氏
1985年 和歌山県生まれ
2008年 東京大学工学部航空宇宙工学科卒
2010年 同大学院修士課程修了
2015年 Tangent Design and Invention Ltd., 設立(https://www.tngnt.uk)
2015年 Royal College of Art, PhD (Innovation Design Engineering) 修了
2018年 大阪芸術大学アートサイエンス学科 客員准教授
2020年 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授、先端アートデザイン研究室を共同設立
先端テクノロジーと人間の生活との接点を、より豊かで、喜びのある、心の通ったものにするべく、様々なアイデアを提案していきます。デザインとエンジニアリングの両方のプロフェッショナルであり続け、さらにクラフトやアートにまで拡張しながら、思い描いた未来の理想像を形にし、高速に社会実装していきます。
受賞歴
2012年 Red Dot Design Concept, Best of the Best Award
2012年 output Award, Winner
2013年 Lexus Design Award, Grand Prix
2016年 Milano Design Award, Best Engagement by IED
主なプロジェクト
2016年 BURJ KHALIFA(https://www.tngnt.uk/burjkhalifa2016)
2019年 HERMÈS(https://www.tngnt.uk/hermes-2019)
2020年 LEXUS(https://www.tngnt.uk/lexus-2020)
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