会社の想い・取り組みを伝える 本社エントランスのデザインリニューアル
タカショーデジテックの本社に来ていただいたことはあるでしょうか? タカショーデジテックでは2022年に本社エントランスのリニューアルを行い、その後も展示内容の更新を続けることで社外から訪問いただく皆さまに、商品に込めた想いや取り組みなどをご紹介できるようにしています。当初から一部マイナーチェンジしながら、より深くデジテックを知り、親しんでもらえるよう工夫を凝らしたエントランス。そのデザインを全面的に担当したCreative Lab.ACの髙橋のり恵さんに今回のリニューアルの取り組みについてや、デザインコンセプトを伺いました。
「タカショーデジテックらしさ」を表すエントランスに
私たちタカショーデジテックは、ただ単にモノをつくるのではなく、光の価値や魅力を広めるためにも力を注いでいます。そんなタカショーデジテックだからこそ、お客さまに本社にお越しいただいた際に、出迎えの場であるエントランスで会社の事業や目指すべきところを表しているべきだと考え、エントランスのリニューアルの話があがりました。

今回のエントランスリニューアルのプロジェクトは、社内の展示物の製作や実際の設置作業など、さまざまな部署のメンバーが協力し行われましたが、そんななか、空間のデザインコンセプトを決めプロジェクトの旗振りをしていたのが、Creative Lab. ACに所属する髙橋さんです。普段は大阪オフィスを拠点に活躍されており、自社の屋外照明の商品企画に始まり、外部クライアントの企画やデザインをメインに業務をされていて、時には展示会のデザインなども行われている髙橋さん。今回のエントランスリニューアルではタカショーデジテックの事業のあり方などをどのように展示して見せるかが重要だったため、抜擢されました。「デザインといっても形だけを作るわけではないんです」と、今回は「エントランスをお客さまへの1つのプレゼンテーションの場にしたい」と一念発起したそうです。

エントランスリニューアルのプロジェクトリーダーを担った髙橋さん
夜の森に「光」が灯る瞬間を

本社エントランスの正面から見えるロゴの「ブルームーン」
会社としてエントランスがどのような空間になっているのが理想か、またどのようなデザインで見せたらよいか、さまざまな部署の方にヒアリングを重ねて出した1つの答えが「夜の森」でした。
「会社として何を表現しなといけないかを考えた時に、デジテックのパーパスである『今ある光の入れ替えではなく 今暗いところに光を灯す』を思い返し、夜の森に光が灯るイメージを表現できたらと思ったんです」と髙橋さん。エントランスの正面に差し掛かった瞬間から見える通称「ブルームーン」の大きなロゴ。森を包み込むような青い月の光の先に、「夜の森」らしさを表現しながらもタカショーデジテックの取り組みをしっかりと表現する展示が出現します。
エントランスを入ってすぐの左手には、タカショーデジテックが取り組んだライトアップのプロジェクトや新規開発した製品が受賞した賞状をディスプレイしており、自分たちがどんなことに力を注いでいるのかが一目でわかるように。また逆側の右手には、スペインの照明ブランド「Vibia」の製品が展示されており、空間を華やかにしてくれるデザイン性の高いアイテムが目を引きます。

また、ブルームーンの壁の左手には広めの空間が広がっており、そちらではエンドユーザーが使える照明シリーズ「ひかリノベーション」や屋外照明のローボルトシステムの紹介、さらに壁には屋外照明、イルミネーション、LEDサインの3つの事業や施工事例の紹介動画が流れ、天井にはシャンデリア風のLEDサインが吊り下げられています。また、ただ単にモノを展示するのではなく、コンセプト通り空間のところどころに木の質感を表現する什器や建材が加えられており、やわらかな光に照らされる様はさながら夜の森。奥へと進むと、イルミネーションの中で森の生き物たちが暮らしているかのような展示にしています。
さまざま社員を巻き込んで作り上げた空間

「日頃は、すでにクライアント側でだいたい決まっているコンセプトや意向をヒアリングしながら、先方と『実際にこういう風に進めよう』となるのですが、今回は自分が主体となり、自分の意思で方向性を決めて何をしていくかも決めなければいけない。コンセプトを考える段階からマネージャーからダメ出しをいただきながら、何を見せたらいいのかを精査するのが難しかった」と髙橋さんは振り返ります。
「森」というコンセプトが定まってからも、実際にシャンデリア風にアクリルを丸く加工することをLEDサインの製造チームに依頼したり、ブルームーンの色が変わる仕掛けを施したり、アイデアを形にする段階でもさまざまな部署の方に相談しながら完成させたエントランス。日頃は大阪オフィスを拠点としている髙橋さんにとって、本社(和歌山)でのヒアリング協力や、展示物を製作してくれる製造部、また実際に照明器具やLEDサインの取付けを行ってくれた施工チームなど、日頃の業務ではなかなか関わる機会が少ないメンバーとの交流にもなったそう。「手の回らない部分は外部の施工会社の人にも協力してもらい、工夫していただきました。このエントランス制作に関わって、自社を深く知るきっかけになったし、さまざまな方と関わることもでき、いい経験になりました」と髙橋さんは話します。
2022年から始まったこのエントランスのリニューアルは、これからもタカショーデジテックの成長・変化とともに変わり続けていきますが、リニューアルがひと段落した2024年には、タカショーデジテックの創立20周年を記念した「D20」のディスプレイを展示し、さまざまな形で、会社の紹介とスタッフたちの「想い」が詰まった空間となりました。

↓ 「D20」の取り組みが気になった方はこちら! ↓
いろいろなものを見せたいという気持ちが湧き出す中、引き算をしながら完成に至ったというエントランスデザイン。今後は「ここから拡張したり、変化できる場所になればいいと思っています。もっと機能的なデザインも入れていきたい」と考えているそうです。
さまざまな方が関わり、それだけ思い入れがあるからこそ、「見てほしいところは?」の質問には「全部!」の答え。「エントランス空間はメッセージを伝える場所。それは外部の人もそうですし、スタッフの皆さんが毎日通る場所でもある。出社した時にテンションの上がる場所であってほしい。勢いのある会社だなというのが伝わればいいなと思います」と話します。
そんな想いがたっぷり詰まったエントランス、ぜひ本社を訪れた際には足を止めてご覧ください。
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