<MKイルミネーションNEWS 12月号> 2kmのイルミネーションで街は変わるか?

いつもお世話になっております。
MK Illumination NEWSをご覧いただきありがとうございます。

9月の本メルマガでもお知らせさせていただきましたが、弊社はけやき大通りイルミネーション実行委員会として、JR和歌山駅前から西へと続くけやき大通りの約2kmをイルミネーションで彩るライトアッププロジェクト「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」を2023年11月23日(木・祝)より開催。開催初日の2023年11月23日(木・祝)の17時に点灯式を開催しました。

「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」は2023年11月23日(木・祝)から翌2024年の2月29日(木)までの99日間を予定。

約3ヶ月間、JR和歌山駅から和歌山城をつなぐ延長2kmにわたるけやき大通りが、光り輝くイルミネーションの並木道に変身します。

当初の予定では約230本の樹木に70万球のイルミネーションを設置する計画でしたが、より人が集まりやすいよう、よりキレイに見えるよう計画を見直し、最終約75万球のイルミネーションをけやき大通りの中央分離帯、側道、歩道の街路樹合計278本に設置しました。

和歌山のメインストリートを光で彩り、自慢できる冬の風物詩にしていきます。

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeのイメージ
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けやき大通りの樹木の種類は、けやき・いちょう・くすのきの3種類があり、「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」は、その街路樹へのイルミネーションがメインとなります。

9月号で樹木へのイルミネーションのテクニックや事例などをご紹介させていただきました。

<MKイルミネーションNEWS 9月号>
樹木に施すイルミネーション特集

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ぜひお読みいただければと思います。

今回は、「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」のスタートをお知らせするにあたり、
ただの(ここでは、あえて”ただの”と言わせていただきます)「樹木へのイルミネーション」がどのような効果を生み出すか、いつもの通りがイルミネーションで明るく彩られるだけで、街の人々にどのような行動や心境の変化が生まれるか、も合わせて、まだ始まったばかりですので想像の範囲もあるかと思いますが、お伝えできればと思います。

ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」について

「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」は、和歌山市のメイン通りである、 けやき大通りの2kmの道のりにイルミネーションを設置するプロジェクトです。

名称:和歌山けやき大通りイルミネーションKEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe
開催期間:2023年11月23日(木・祝)から2024年2月29日(木)全99日間
場所:けやき大通り(JR和歌山駅~和歌山城)

公式web: https://keyaki-light-parade.jp/
インスタグラムアカウント @keyaki_light_parade
主催:和歌山けやき大通りイルミネーション実行委員会
協力:和歌山市
後援:和歌山県
企画制作:フェスタルーチェ 実行委員会

実は、何年も前からこの場所でのイルミネーションをやりたい、と弊社代表は考えていました。

けやき大通りのイメージ
イルミネーションの提案イメージ
けやき大通りイルミネーションの提案時のパース画像

そして、この度そのアイデアをやっと実現することができました。

実際に施されたイルミネーションの様子①
実際に施されたイルミネーションの様子②
実際に施されたイルミネーションの様子③

点灯式の様子をご紹介

11月23日(木・祝)KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式を開催しました!

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の様子①
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の様子②

開会式は和歌山城ホール前の特設ステージで盛大に行われ、地元学生の演奏や公式プロモーションモデルのみなさまも登壇され、とても華やかな式になりました。
その後、参加者全員でカウントダウンを行い、約75万球のイルミネーションが一斉に点灯されました。

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の様子③
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の様子④

また、レセプションパーティーではイベントに協賛いただいた企業の関係者が集まり、美味しい食事を楽しみながら交流を深めました。

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の日に行われたレセプションパーティーの様子①
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の日に行われたレセプションパーティーの様子②
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の日に行われたレセプションパーティーの様子③
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯式の日に行われたレセプションパーティーの様子④

けやきライトパレードに関連する様々なイベントや講演会の計画についても話し合われました。
この計画については後述させていただきます。


けやき大通りのイルミネーション写真をご紹介

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子①
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子②

それでは、実際に点灯されたイルミネーションの様子をご紹介します。
2kmの並木は『いちょう、けやき、くすのきの3種類の木』と、『歩道だけの場所、側道と中央分離帯がある場所』、『街路樹がまばらにある場所、密集している場所』、『サイドの店舗がある場所、閑散としている場所』など条件が様々です。

イルミネーションの計画時には、上記の問題に加えて、色々な課題を検討しました。

木の種類によって、イルミネーションの見え方は全然違います(もちろん取り付け方法も)。
冬の間も葉が生い茂るくすの木にも施工するかどうか…けやきの木だけに設置するか?…などなど検討項目は様々です。

けやき大通りの「けやきの木」は、車道にのみあります。歩道は「いちょう」と「くすの木」です。
そもそも、イルミネーションのメインを歩道とするか、車道とするか、「イルミネーションを見ながらこの通りを歩いてほしい」目的なら歩道を明るくしたい。
しかし、けやき大通りのイルミネーションが映える樹木は車道のけやきの木がメインです。

そこで車道と歩道のイルミネーションの色を変えることを考案しました。

飲食店が立ち並ぶ歩道側には温かみのある電球色、大きなインパクトのある車道のけやきの木にはさらにインパクトが際立つように白色のイルミネーションを設置しました。

色のイメージで考えると、白色は都会的なイメージで正直この地方都市である和歌山のけやき大通りには合わないかもしれない、とも思っていました。そこで実験的にイルミネーションを設置し仮点灯し、最終的に写真のデザインになりました。

また前述のように、様々な条件がある2kmの並木道は平等に同じものを設置しても、それで良い場所もあれば見劣りしてしまう場所もありました。

そこで90%ほど完成した段階で再度設置する樹木を見直し、当初の予定の230本約70万球から278本約75万球のイルミネーションに増やしました。

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子③
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子④
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子と和歌山城
KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeの点灯している様子⑤

「樹木へのイルミネーション」が
どのような効果を生み出すか

私たちは「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」をすることで、今、暗いところに光を灯し、老若男女たくさんの方に和歌山市と市の中心部にあるけやき大通りに訪れていただきたいと考えています。

KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCeをきっかけに集まっている人々のイメージ

JR和歌山駅付近は飲食店などの商業施設が多いのですが、駅前から離れるにつれて徐々に商業施設は減っていきます。夜間ももう少しにぎわいが欲しい、という声もよく耳にしていました。

人は明るいところだと安心します。和歌山駅から和歌山城までの2kmがライトアップされれば安心・安全に街を歩くことができ、けやき通りの魅力を再発見することができます。新しいお店を見つけて、友人や家族と楽しく過ごすこともできますし、歩くことは何より健康的です。街に人が増えれば、にぎわいをつくりだすこともできます。

「こんなに人通りが多いなら、お店をオープンしたい」と思う人も出てくるかもしれません。今後毎年、イルミネーションを続けることで、けやき大通りだけではなく、他の通りにもイルミネーションを広げて行きたいとも考えています。このプロジェクトが自慢できる和歌山の冬の新しい風物詩になれば、きっと他府県からももっと多くの観光客を呼び込めるようになるはずです。和歌山が、そんなたくさんの人が行き交う活気のある街になればと願っています。

また、イルミネーションがスタートする前から様々なプロジェクトも同時進行で計画され、イルミネーションで彩るだけではない、賑わいの創出が始まっています。

「ウォーカブルなまちづくり研修」の様子

ウォーカブル推進都市のモデル都市として地域課題解決や魅力創出を考える「ウォーカブルなまちづくり研修」を実施

共創アートワークプロジェクトご当地フォント和歌山を広告デザインに採用

障がいのある人・デザイナー・支援事業所による共創アートワークプロジェクトご当地フォント和歌山を広告デザインに採用

誰もがプロジェクトを応援できるように実施されたクラウドファンディング

誰もが応援・支援でき、参加できるようクラウドファンディングを実施

和歌山イノベーションベースが事業成長できるイベントWIB KEYAKI BizDrinksを開催

和歌山イノベーションベースが事業成長できるイベントWIB KEYAKI BizDrinksを開催


いかがでしたでしょうか?

今回のプロジェクトで、私たちはイルミネーションという「インフラ」をつくる裏方だと思っています。冒頭に「ただの樹木へのイルミネーション」と記述した通り、イルミネーションはあくまでもインフラです。そのイルミネーションをきっかけに様々な人が街を盛り上げることを考え、実施し、このけやき大通りがさらに賑わうことを願っています。

イベント名に「パレード」という言葉を入れた理由も「パレード」は楽しいお祭りやお祝いで行われる華やかな行進。美しい光が華やかなパレードのように通りを彩ることで、観る人の心も明るく弾みます。光を中心に人が集えば、経済が活性化し、ひいては和歌山が賑わうことにつながります。楽しいという気持ちで、良い循環につながっていくのです。

これからの「KEYAKI LIGHT PARADE by FeStA LuCe」の活動や街の変化なども発信させていただきます。

実際に和歌山への訪問をご希望される方は、ぜひ担当者へご連絡いただければと思います。
ぜひお待ちしています。

お問い合わせ ≫

この記事を書いた人

イルミネーションデザイナーよしおか

吉岡理恵/Rie Yoshioka(株式会社RAYS FACTORY) イルミネーション、ディスプレイ等の企画・デザイン。 第37回ディスプレイ産業賞入選 https://www.raysfactory-web.com/

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