庭やアプローチ、建築のまわりに生まれる“和の空間”。そこに求められる光は、空間を照らすだけでなく、佇まいや空気感など、空間そのものを整える存在でもあります。タカショーデジテックの和風ライトは、そうした考え方のもと、光のにじみや陰影、素材との調和を大切にしてきました。2025年度のリニューアルでは、その魅力を活かしながら、現代の空間にもなじむ表現へと広がっています。今回は、改めてその魅力と光のアイテムをご紹介します。
和風ライトがつくる“空気感”
和風ライトはこれまで、日本庭園や純和風の外構を中心に取り入れられてきました。 落ち着いた光や陰影を活かし、空間に静けさや奥行きをもたらす存在として、その役割を担ってきたカテゴリです。一方で近年は、住宅や外構のスタイルそのものが多様化し、“和”のあり方も変化しています。
和モダンやジャパンディのようなミックススタイルの空間が増える中で、従来の和風ライトだけではデザイン的にマッチしきれないシーンも少なくありませんでした。そうした背景を受け、和風ライトカテゴリではここ2~3年にわたり、リニューアルや新商品の追加が進められてきました。 これまでの和の光の考え方を大切にしながらも、現代の空間に取り入れやすい形へと進化しています。光のにじみややわらかさといった本質的な魅力はそのままに、サイズやプロポーション、デザインの幅が広がり、設置できるシーンもより柔軟になりました。コンパクトな外構やシンプルな建築にもなじみやすくなり、和の表現を取り入れるハードルも下がっています。和風ライトは、限られたスタイルのための照明ではなく、 空間を整える光として、より幅広いシーンで活用されるカテゴリへと広がりつつあります。
目指す“和の表情”から選ぶ光
和風ライトは、設置する場所だけでなく、「どのような空間に見せたいか」によって選び方が変わります。同じ和の要素を取り入れる場合でも、目指す表情によって、適した光のあり方は大きく異なります。伝統的な趣を重視するのか、現代的に整えるのか、あるいは自然の中に溶け込ませるのか。
その方向性を明確にすることで、空間全体の統一感が生まれ、光の役割もより効果的に機能します。
和の空間と一言でいっても、その表現はひとつではありません。ここでは、その代表的な方向性として、「純和風」「和モダン」「自然に溶け込ませる」という3つの視点から、それぞれに適した和風ライトの考え方を整理します。
純和風に見せたいなら
― 静けさを引き立てる、やわらかな光

伝統的な和の空間に求められるのは、落ち着きや奥ゆかしさといった、控えめな美しさです。光もまた、空間の一部として静かに存在し、主張しすぎないことが重要になります。
行燈を思わせる佇まいを持つ「結」「連」は、やわらかな光で足元を照らしながら、空間に穏やかなリズムを生み出します。灯具そのものの存在感も強すぎず、周囲の景色に自然となじむ点が特徴です。
また、「陶器ライト」は素材そのものの質感が魅力であり、光だけでなく“もの”としての存在が空間に深みを与えます。土や石、植栽といった自然素材との相性も良く、和風庭園の中で違和感なく調和します。
光を主役にするのではなく、あくまで情景を引き立てる要素として扱うこと。そうした考え方が、純和風の空間においては重要なポイントとなります。
和モダンに見せたいなら
― 輪郭を整える、引き締まった光

現代の住宅や外構、また商業空間などにおける“和”は、従来の装飾性を抑え、よりシンプルで洗練された方向へと変化しています。その中で光は、空間の輪郭を整え、全体の印象を引き締める役割を担います。
「悠」「冴」は、直線的でバランスの取れたフォルムが特徴で、建築や外構のラインと調和しながら、空間にすっきりとした印象を与えます。主張しすぎないデザインでありながら、適度な存在感を持ち、現代的な和の雰囲気を支えます。
「粋シリーズ」は、シンプルな形状の中に、塗装の色味や光色によって和のニュアンスを取り入れています。空間全体を重くせず、軽やかに和の要素を加えたい場合に適した選択肢です。
和の要素を残しつつも、現代のライフスタイルに合った空間をつくる。そのバランスを整える光として、和モダンの照明は機能します。
自然に溶け込ませるなら
― 景色に溶ける、気配としての光

つくり込みすぎない自然を活かした空間では、光もまた無機質さを抑え控えめであることが求められます。照明の存在を強く意識させるのではなく、気づけばそこにあるような自然な在り方が理想です。
「yomosugara」は、自然物を思わせる有機的な造形が特徴で、庭や植栽の中に置いた際にも違和感なくなじみます。灯具そのものが景色の一部となることで、光だけでなく存在自体が空間に溶け込んでいきます。発光もまた控えめで、周囲の環境を壊さず、やわらかく空間を照らします。過度に明るさを確保するのではなく、必要な分だけを静かに補うことで、自然な夜の表情を保ちます。
光を“演出”として扱うのではなく、風景の延長として捉えること。その考え方が、自然に溶け込む空間づくりには欠かせません。
\ yomosugaraのご紹介はこちらの記事をチェック! /
和の空間を整える光の使い分け
ここまででご紹介してきた和風ライトは、「デザイン照明」と言われ、照明器具自体が見た目や雰囲気をつくる役割を担うことが多いですが、和の空間では、一方で、器具自体は見せず対象物を照らす「機能照明」によって、和の雰囲気を高めることもできます。
例えば樹木が生い茂った和風庭園で、樹木をライトアップすることで木立感を演出し雰囲気を高めることもできますし、そこにプラス池があるのであれば、池の周りの樹木や建造物をライトアップすることで水面に景色を映す演出も可能です。
ほかにも、もともとある建造物や素材に光を当てたり灯したりするだけでも、和の空間としての雰囲気は一気に高まります。灯篭の中に光源を仕込んでみたり、塗り壁を間接照明で演出してみたり。その空間の「何に」スポットライトを当てるのかも、和の空間の演出においては重要なポイントです。
\ 和の空間の光の演出テクニックはこちらの記事をチェック! /
和の光は、ただ空間を照らすためのものではなく、その佇まいや空気感を整える存在です。見せる光と、見せない光。それぞれの役割を意識しながら組み合わせることで、空間にはより自然な奥行きと心地よさが生まれます。和風ライトは、特定のスタイルにとどまるものではなく、空間のあり方に寄り添いながら表現を広げていく光です。これからの屋外空間においても、その可能性はさらに広がっていきます。
お問い合わせ ≫\ DIGISPOT最新情報はこちら /
タカショーデジテックはLEDサイン、ライティング、イルミネーションの最新情報をお送りするメールマガジンを発行しています。





















