自然に彩りを与える 植栽のライティング8選

植栽は日常の中でも馴染みがあり、ガーデニングを楽しむ人にとっては欠かせないものです。公共の場でも大きな木が植えられていたり、並木道に細い木が並んでいたり。植栽は視覚的に生活を豊かにしてくれます。ですがそれだけではなく、広さがあれば災害時の避難場所になったり、室温調節等さまざまな効果・役割があります。そこで今回は、植栽のライティングについて紹介していきます。

植栽に使える
ライティングテクニック

アップライティング

シンボルツリーをライトアップ

アップライティングのイメージ
アップライティングの
イメージ
アップライティングを用いた事例
アップライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●アップライティングは、私達が日中に見る、太陽に照らされた上からの光とは対照的でとても幻想的な印象を与えます。
●アップライティングは、ランドスケープの中で象徴的な物(シンボルツリーなど)を照らし、高い位置と低い位置にコントラストを作ることで、対象物を幻想的に照らし出します。

<ライティング手法>
●アップライティングは光源・器具の種類により、異なる印象を与えるので、理想のイメージに合った器具を選択しましょう。
●アップライトやアクセントライトだけではなく、地中埋め込み型のグランドライトでも実現することができます。

ビスタライティング

ビスタライティングのイメージ
ビスタライティングの
イメージ
ビスタライティングを用いた事例
ビスタライティングを
用いた事例

●並木道を演出するためのライティングテクニックです。
●アップライティングやクロスライティングの効果を使って立体感を作り出します。
●手前の光量を大きく、奥の光量を小さくすることで、奥行きを強調した演出ができます。

クロスライティング

光を均一に当てる

クロスライティングのイメージ
クロスライティングの
イメージ
クロスライティングを用いた事例
クロスライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●どの方向から見ても均一に照らされているように見せるテクニックです。
●複数のライトで照らすため、それぞれのライトの位置、角度を調整することで、理想に近い明るさ、光の範囲を作り出せます。

<ライティング手法>
●同じライトを使用することで、影のでき方、色温度をそろえ、違和感のないクロスライティングになります。
●樹木の成長に合わせ、ライトの位置、角度の調整の行いやすい器具を選択しましょう。

シルエットライティング

輪郭を浮かび上がらせる

シルエットライティングのイメージ
シルエットライティングの
イメージ
シルエットライティングを用いた事例
シルエットライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●シルエットライティングは意図する対象物を照らすのではなく、背後の壁面を照らしシルエットを浮かび上がらせるテクニックです。
●壁面に当てた反射光が対象物を後方から照らし、落ち着いた印象を与えます。

<ライティング手法>
●シルエットにする対象物と壁面の状況を確認し、壁面はシンプルで明るい色のものが適しています。
●対象物に合わせ、光の広がりを考慮し、角度調整のできるライトを選択しましょう。

シャドーライティング

影が生みだす奥行き感

シャドーライティングのイメージ
シャドーライティングの
イメージ
シャドーライティングを用いた事例
シャドーライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●影を壁面に落とし込み、奥行き、空間の立体感を強調します。
●影を壁面に落とし込むことで、面白さ、神秘的な印象を与えます。

<ライティング手法>
●影を作る位置を確認しライトの位置を決めます。また、壁面は明るくシンプルなものが適しています。

ムーンライティング

空から光を浴びる

ムーンライティングのイメージ
ムーンライティングの
イメージ
ムーンライティングを用いた事例
ムーンライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●月光を浴びた様な影を地面に作り出し、自然に近い状況を作り出します。

<ライティング手法>
●樹木の内側にライトを設置し、大きな枝に対して、光を投げかけると影を程よく作り出せます。

スプレッドライティング

植栽を優しく照らす

スプレッドライティングのイメージ
スプレッドライティングの
イメージ
スプレッドライティングを用いた事例
スプレッドライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●植栽や花壇、芝を上から照らすことで見せたい場所だけを優しく照らし、夜の美しい景観を作り出します。

<ライティング手法>
●グレアに気をつけて、上面遮光の照明器具を選択しましょう。
●日中、ライトは目立つ位置に配置されることになります。特に、ガーデンと器具のイメージの相性を考慮する必要があります。

あかりだまりライティング

溢れ出る光の演出

あかりだまりライティングのイメージ
あかりだまりライティングのイメージ
あかりだまりライティングを用いた事例
あかりだまりライティングを
用いた事例

<ライティング効果>
●光が溢れ出るような演出になり、陰影が生まれて美しく光で空間を彩ることができます。

<ライティング手法>
●アジサイやツツジのように奥行きのある低木の場合、光を植栽の表面上で部分的にとどめるように照らしましょう。

今回ご紹介したテクニックだけではなく、過去に植栽のライティングをより詳しく紹介した記事がございます。見逃された方は、ぜひそちらもご覧ください。

植栽を活かすライティング特集 ≫ シンボルツリーのテクニック特集 ≫

植栽のライティング

植栽をライトアップする際は、どれだけ生き生きとした表情を見せられるかがポイントです。ただ照らすだけでなく、照射角度を変えたり灯数を増やしてみたりと、その方法は様々です。以下の10通りのライティング例をご紹介します。

高木をライトアップするなら

樹木の演出の定番

アップライト

アップライトで高木をライトアップした例

樹木を下から照らし上げる定番の演出。注意点は葉の密度。密度の高い樹木では、樹冠よりも外からライティング。密度の低い樹木では、樹木の根元から照らし上げると美しくなります。

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樹木の成長・季節に合わせたライティング

アップライト

アップライトで高木をライトアップした例

樹木は一年を通して、年月を経て変化し、それに伴い最適な光の演出も変化します。葉の色、樹木の高さ、樹径に合わせ、最適なライティングを調整することが、樹木を美しく見せるポイントです。

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スッキリとした空間にマッチする

グランドライト

グランドライトで高木をライトアップした例

モダンな庭では、できる限りシンプルなものが望まれるため、アップライトよりも、埋め込むグランドライトを設置することで、昼も夜も、スッキリとした印象に仕上がります。

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シャドーライティング

アップライト

グランドライトで高木をライトアップした例

葉の密度の低い樹木など、光の抜ける対象物の影を壁に投影する方法。壁と離れた場所から、樹木、その奥にある壁面に向けて照射すれば、影を壁面に投影できます。

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シルエットライティングに最適

グランドライト

グランドライトで高木をライトアップした例

壁の前にプランターやシルエットがシンプルな植栽がある場合にオススメ。設置環境によってはアップライトでも代用可能です。

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低木をライトアップするなら

あかりだまりで優しい演出

ミニポールライト

ミニポールライトで低木をライトアップした例

通常、植栽よりも背の高いポールライトを設置しますが、あえて背の低いポールライトを設置し、植栽に埋もれるようにすることで、光が植栽の中にたまり、優しい演出に。葉の密度が高い植栽には適さないので注意しましょう。

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低木を美しく

スプレッドライト

スプレッドライトで低木をライトアップした例

植栽や花壇を上方より照らし、夜間見せたい場所だけが優しく浮かび上がる演出。植栽の高さよりも10cm以上背の高いライトを選びましょう。

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花壇やグランドカバーを
ライトアップするなら

スタイリッシュに緑を魅せる

ウォールアップライト

ウォールアップライトで花壇をライトアップした例

花壇の植栽を下からライン状に照らすことで、スッキリとした美しさを実現。昼とは全く印象の異なる花壇を作り上げます。植物に隠れないよう、距離をとって設置しましょう。

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昼も夜も、美観を加える

パスライト

パスライトでグランドカバーをライトアップした例

装飾的なパスライトやスプレッドライトは、夜の美しさだけでなく、昼の空間のテイストを高めてくれる機能もあります。

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グランドカバーをいきいきと演出

パススタンドライト

パススタンドライトでグランドカバーをライトアップした例

眩しさをカットしたパススタンドライトで芝などのグランドカバーを照らすことで、グリーンを主役としたライティングに。樹木のライトアップを組み合わせると相性の良いテクニックです。

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いかがでしたか?植栽はこのようにしてライトアップすることで、様々な表情を見せてくれます。植栽にも様々な種類があり、ライトアップのやり方は無限大です。比較的馴染みのあるものだと思うので、まだご家庭に植栽を取りいれていない方は、ぜひ植栽の植え付けやライトアップを検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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