いま、トランスの使用が普及しています! 家庭や店舗でトランスを使用するメリット

「トランス」というと、ビルや工場など大規模な施設で高電圧を変圧する際に使用するイメージが強いかもしれません。しかし近年、一般家庭の屋外でも、照明を使用するためにトランスが普及しています。工事においてメリットが多いだけでなく、屋外という環境でも安全に照明を使用できるローボルトトランスをご紹介いたします。

そもそも一般家庭でも、
なぜトランスを使うの?

電気工事に関わっている方からすると、トランスはビルや工場など大容量の電力が必要になる場所で、高電圧を変圧する際に使用するイメージが強いのではないでしょうか。では、なぜ大容量の電気が必要のない家庭でもトランスが普及しているのでしょうか。それは、家庭で照明を使う際に、100V電圧から低電圧に変換することで感電や漏電による事故の心配がなくなり、ユーザー様だけでなく、施工業者様にも多くのメリットがあるからです。

ビル・工場で使用されるトランス
近年普及を見せるローボルトトランス

ローボルトトランスを使う
3つのメリット

POINT①
漏電しても危険性が少ない

自然災害にも、ローボルトなので安全

近年は雷雨やゲリラ豪雨などの異常気象による災害も多く発生しています。そんなとき、室内の照明とは違い、屋外照明は漏電の危険性が高まりますが、100V電圧をローボルト(12V、24V)に変圧することで、漏電しても感電の影響が少なく屋外でも安心して照明を使用できます。例えば、植栽の剪定などのお手入れやメンテナンスの時に、うっかり断線させてしまってもローボルトなら安心です。

POINT②
タイマー機能・照度センサーが内蔵されている

帰宅時に、タイマー設定(または照度センサー)で自動点灯した照明が迎えてくれる
帰宅時に、照度センサーで
自動点灯した照明が迎えてくれる
タイマー機能・照度センサー内蔵で便利なローボルトトランス

室内の家電などのタイマー点灯・消灯の自動化が進む中、屋外の照明シーンでも自動点灯・消灯を希望される方も多いです。ライフスタイルの多様化が進み、共働き世帯も増加する中、暗くなる時間に誰かが家にいることも少なく、家にいる時間は少しでも家事の手間を省きたいものです。帰宅する夕方には照明が「点灯」していること、またゆったりした時間を過ごし就寝する頃には自動で「消灯」してほしいと望まれるケースも増えています。照明にタイマー機能や照度センサー機能を持たせる場合は、照明の施工時に別途センサーを取り付けることが一般的ですが、ローボルトトランスの中でもローボルトタイマートランスにはこれらの機能が標準で装備されているので、アイテム選びや施工のひと手間が省けます。

POINT③
工事費用や工期を抑えられる

ローボルトに変換するので、地中埋設などの大規模工事が必要ない

屋外に100V照明を常設施工する際には、配管の地中埋設などが義務付けられており、土を掘り起こしたり、保護管による施工をしなければなりません。ですが、ローボルトトランスを使用するとローボルト(12V、24V)になるため、100V電圧を使用する際とは異なり、コードや保護管を地中埋設する必要がなくなります。結果として工事の手間が省け、①工事費を安く抑えることができる②工期を短縮できるなどのメリットが生まれます。また、配管が少なくなることで樹木や草花の成長に合わせて照明を移動させ易くなるので、メンテナンス性も格段にアップします。

施設・店舗にも広がる
ローボルトトランス

店舗にも利用増加が見られるローボルトトランス①
店舗にも利用増加が見られるローボルトトランス②

家庭で普及しているローボルトトランスですが、近年、店舗や施設での利用も増加しています。施工性や費用、安全性、自動点灯などの利便性を検討いただいた際、ユーザー様・施工業者様ともに扱いやすくなるという理由からです。大規模施設などの新設工事では、大掛かりな工事の延長に100Vを使用する照明工事の方が早いかもしれませんが、ローボルトトランスを用いれば地中埋設をする必要がなく、おのずと重機などを利用する必要もなくなり、素早く手軽な工事が可能です。

また、リノベーション工事など、施設の営業を考えて工期を短くしたい場合や大きくレイアウトを変更できない場合では、配線の地中埋設が必要ないため、最適な工事方法と言えるでしょう。

今までのローボルトトランスについてご存じない方や、知っていてもよくわからないなどの理由で、工事の選択肢に追加していなかった方も多いと思います。安全性や施工の簡易さ、タイマーなどの自動点灯ができることで施主様にとってもメリットがあります。
今まで行っていた電気工事の選択肢に、ローボルトトランスを使用した照明施工も加えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

編集長 しま

2020年新卒入社 / プロダクトデザインチーム所属 / DIGISPOT編集長 DIGISPOT創刊当初から編集長を務めつつ、屋外照明の商品企画も手掛ける二刀流社員。 専門である屋外照明以外に、LEDサイン・イルミネーションにも幅広く関わっている。 「文章に関わることなら『しま』」と言わんばかりに文章作成や校正の依頼が来る。 今はなきセンター試験の国語で満点を取ったことがあるとかないとか…

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