移住で広がる働き方の可能性

タカショーデジテックの本社は和歌山県海南市にあります。和歌山市の南部に隣接し、海沿いでありながら山にも近い人口5万人ののどかなまち、海南。そして、日本四大漆器の1つ、紀州漆器の文化が残り、今も家庭用品製造の技術が町を支えている「ものづくりのまち」です。そのまちを支える企業として、デジテックもまた日々研鑽を続けています。
周囲はにぎやかなオフィス街ではなく、山に囲まれた自然ゆたかな高台。働くにはもちろん住環境としても恵まれ、高速のインターにも近いことから交通アクセスも抜群です。そんな我が社は外から来た人にどう映るのか? 今回は実際に都市部から移住してきた従業員に移住者ならではの話を伺いました。

家族想いの移住計画

取材を受けている大下さんの様子

話を聞いたのは事業統括本部とシステム推進室を兼任する大下達也さん。子どもが生まれた頃から移住を考え始め、奥様の実家が和歌山というご縁もあって2年半前(2022年3月現在)に名古屋から移住してきたSE(システムエンジニア)です。
和歌山に来てシステム系の職探しをするうちにデジテックと出会い、入社することとなりました。当初はWEBの保守を中心にしていましたが、現在はソフトウェアの作成から運営、導入のサポートまでシステム全般を一手に担当する頼もしい存在となっています。
SEはさまざまな物事をシステム化して整える役割を担っています。例えば受注システムの共有や見積もり作成の効率化など、作業がより手早くスムーズに進められるようにすることもその1つです。
「前職との一番の違いは、単純にソフトウェアを作るだけでなく、仕事の仕組み自体を作るという点。情報の流れと関わる人を整理して、それが本来どこにあるべきか、最適化を図るという会社の仕事全体に関わる部分が加わりました。それぞれの仕事を理解するため、できる限り現場の人たちや担当者と直に話をして関わるようにしています」と大下さん。そう話すように、時間があればあちこちに出向き、いろんな人と話す姿を見かけます。

移住者目線で見えること

名古屋や中部地方の出身ではなく、実は愛媛県生まれと、同じみかん生産地で生まれ育った大下さん。学生時代の友人が住んでいることから和歌山はなじみのある土地だったそうで、移住に迷いや不安はなかったそうです。
学生時代に和歌山の友人を訪ねた際に感じた「のんびりとしたイメージ」は実際に来てからも変わりなく、「のんびりしていて、なおかついろんなものがあって住みやすい。食べ物ひとつとっても海産物と農産物のどちらも豊富で、南部と北部ではまた違う。観光資源もあって“まとまっている県”だと思います。個人的には温泉巡りができるのがいいですね」と話してくれました。特にお気に入りは龍神温泉なのだとか。

タカショーデジテックの本社がある周辺の環境

また、交通面では車が必須ですが、逆に子どもを連れて道端を歩く機会が少ない分、子育て面では安心というのも大下さんが移住して感じたことの1つ。「車社会ですけど、道が広くて走りやすい上に交通量もそう多くない。よく田舎だとか何もないとか言われますが、ネットのインフラも導入されていますし、意外と不便なことがあまりない地域ではないでしょうか」。2人のお子さんもすっかり和歌山の生活になじんでいるそうです。仕事終わりや休日は子どもと過ごす時間。コロナ禍もあってあまり外出はできていませんが、その分絵本を読んであげたり追いかけっこしたりと、じっくりと親子の時間を過ごせているとのことでした。

目標は常に
「現場の負荷を下げる」

通常業務に取り組んでいる様子

ここまでを振り返り「働いているうちにいつの間にか2年半経っていた感じでしょうか。まだまだ先は長い。未だ流れが整理されていない仕事や特定の人しか把握できていない仕事をきれいに流せていけたら」と話す瞳は、着実に前を見据えています。常に頭にあるのは「現場で働いている人の負荷をいかに下げるか」。大下さんいわく、デジテックの人は「よくも悪くもまじめすぎる」もくもくと目の前のことに取り組む職人タイプの人が多いそう。その努力を生かしつつ、より作業効率を上げることで少しでも楽に働けることを目標としています。
「僕の場合はシステム屋なので、定型化は得意。イレギュラーな場合はこうするという選択肢も含めて、流れの最適化を考えることができる。そして、それがうまくいってみんなが働きやすくなると、システム屋冥利に尽きますね」と話してくれました。
勤務中にフル稼働で動き続けた後、一歩社外に出ると目の前に広がる自然。この瞬間のリフレッシュ感覚が味わえるのは移住してきたからこそなのかもしれません。

他にも「和歌山の人は全般的にちょっとせっかちでマイペース」「地元愛媛の気候に近いけれど、こちらの方が冬も暖かい」など細かな話も盛り上がった今回のインタビュー。コロナ禍をきっかけに広まったリモートワークも、システム業界では以前から日常的に取り組まれていたことから、住環境に重きを置いた今回の移住は、ご家族にとってもプラスだったようです。
リモートワークがますます進む中、働き方や働く場所はますます多様になってくるはず。タカショーデジテックはそんな多様な働き方にもますます幅広く対応していきたいと思っています。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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