シーンに合わせて対応する LEDサインのさまざまな設置方法

上から吊り下げられていたり、宙に浮いて見えたりするLEDサインを見て「これどうなってんの?」「配線は?」なんて思ったことはありませんか? サインは取り付ける場所、取り付け方で表情が変わります。だからこそ、場所を生かしながら形状や素材に合わせたさまざまな見せ方ができ、その組み合わせでバリエーションも広がります。
日頃何気なく見ているサインが何を使ってどんな風に取り付けられているのか、知れば街の見え方も違ってくるかもしれません。それぞれの環境やシーンに合わせたLEDサインの設置方法と見せ方を事例を交えてご紹介します。

壁に直接取り付ける

定番!「ボルト」で固定

LEDサインについているボルトのイメージ
LEDサインについているボルトのイメージ

LEDサインについているボルトのイメージ

LEDサインを壁に取り付けるのであれば、定番は「ボルト」による固定です。LEDサイン設置の基本手順は「電源トランスの設置」「穴あけと配線」「結線処理」「取り付け」。この2つ目の工程となる穴あけの部分で、電線を通す用とボルトを差し込む用の2つの穴を壁にあけ、ボルトを通したら結線処理をしてコーキング剤などで固定します。これで、よく見かける壁に取り付けられた定番のLEDサインのできあがりです。

ボルトで取り付けられる一般的なLEDサイン

ボルトで取り付けられる一般的なLEDサイン

一般的な正面発光のLEDサイン

ちなみに、正面発光や側面発光の場合の多くは壁に隙間なくピッタリつけるのですが、背面発光の場合は少し浮かせるのがポイントとなります。浮かせる高さによって光の拡散の仕方が変わり、光の表情が変化します。輝点が建材に映らないよう注意しながら、背面の光がほどよくぼやけるよう浮かし幅を調整します。

背面発光のLEDサインをボルトで浮かせて設置しているイメージ

背面発光のLEDサインをボルトで浮かせて設置しているイメージ

ビスで浮かせている背面発光のLEDサイン

ネオン管の雰囲気を再現するなら「留め具」

従来のLEDネオンサインのイメージ
従来のLEDネオンサインのイメージ

従来の台座のあるLEDネオンサイン

ネオン管により近づけたLEDネオン

ネオン管により近づけたLEDネオン

ネオン管にそっくりなLEDネオンサイン

本物のネオン管さながらの光を演出するLEDネオンは、目立つだけでなくレトロな雰囲気が演出できるいま人気のサインです。中でも全周発光タイプのLEDネオンサイン【NEON360】は、より本物のネオン管に近い雰囲気が出せると特に人気の高いシリーズです。従来タイプの【NEO NEON】や【NEO POP】のような台座部分がなく、全周発光で360度どこから見ても光っています。ただし、360度すべて光っていることや平面の部分がわずかしかないため、壁面にそのままぴったりと取り付けることはむずかしいので注意が必要です。

実際のネオン管にも使われているL型の留め具
L型の留め具
実際のネオン管にも使われているY型の留め具
Y型の留め具(φ16のみ)

ではどう設置するかというと、実際のネオン管でも使用している「留め具」を使います。L型、Y型などがあり、必要に応じた留め具でネオン管の光のイメージを損なうことなく再現します。壁から少し浮いたように見せる設置は、まるで本物のネオン管のようです。


サインを宙に浮かせる

「金物」をつけて浮かせる

建物の構造上、壁に設置ができない場合、また天井や建物から吊るして宙に浮かせたように設置したい時などに用いられる手法が2つあります。その1つが「金物」を使って浮かせる天吊りサイン。これには1文字1文字を天吊金物で吊り下げるパターンと、一体型の金物にサインを取り付けて配線まで見えないようにしてしまうパターンがあります。どちらが向いているかは文字の大きさや重量などで判断しますが、明るい状態で見た時に見た目が変わってくるので、デザイン面も考慮しています。

上から一文字ずつLEDサインを金物で天吊りにした事例
 1文字ずつ天吊りにしたサイン
上からLEDサインを一体型の金物で天吊りにした事例
 一体型の金物で設置したサイン

例えば上の写真のように「上から」吊り下げるだけでなく、下の写真のように「横から」縦並びに付けることもでき、このような場合は1文字ずつがおすすめです。空中に浮いたように見せるにはピッタリです。またつける場所や高さにもよりますが、配線を目立たせたくない場合は突出し金物をつけるパターンがおすすめです。

縦並びの文字を横からの突出し金物で浮かせたLEDサイン

縦並びの文字を横からの突出し金物で浮かせたLEDサイン

縦並びの文字を横からの突出し金物で浮かせたサイン

「建材」から吊り下げる

次も吊りタイプのサインですが、こちらは建材から吊り下げるパターン。設置したい場所に「建材」が使用されているのであれば、そこから吊り下げるというのもひとつの方法です。梁に設置すれば、まるで光る文字がついたゲートのようにもなり、店舗などの一角やファサードに華やかさと存在感が生まれます。
ただ、建材に取り付けるときは裏からサインを見ることが多い場所に取り付けることもあると思いますが、裏側はサインとして光らず、さらにそのまま文字が裏返った状態で見えてしまうので、サインの設置場所には注意が必要です。

建材から吊り下げるように設置するLEDサイン

建材から吊り下げるように設置するLEDサイン

建材から吊り下げるように設置するサイン

内照式看板のように見せる

飲食店などでよく見かける「内照式看板」。看板の内側に光源の入った、いわゆる「光るポスター」ですが、同じような視覚効果をLEDサインで再現する方法があります。面全体を光らせることで、イラストなどの文字以外の要素も入れやすいのもこのタイプのサインの特徴ですが、あえて全体を光らせるのではなく、写真のように文字の部分だけを光らせる仕様にすれば、またひと味違ったモダンでスタイリッシュな内照式看板風のサインに仕上がります。

内照式看板のように見せるLEDサイン

内照式看板のように見せるLEDサイン

内照式看板のように見せるサイン

サインを一体型にして設置

アクリルや金物の「土台」で一体型に

冒頭で、一般的な設置方法である「ビス止め」のお話や、ネオン管の雰囲気を再現するための「留め具」を紹介しましたが、設置工程を簡易にするなら、LEDサインをアクリルで一体にしてしまう方法がオススメです。特にネオンサインでは、柔軟性が高くて自在に曲がるチューブサインをアクリルの土台にはめ込んで形をつくることでサインを一体化することができ、配線を1つにすることができるだけでなく、カラフルなネオンの光やレトロな風情をそのままに、ディスプレイ感が増しておしゃれさがアップする、最近人気の設置方法です。コストも抑えられるので、LEDネオンを手軽に取り付けたい方におすすめです。

アクリルにネオンチューブをはめ込むLEDネオンサインの例

アクリルにネオンチューブをはめ込むLEDネオンサインの例

アクリルにネオンチューブをはめ込むLEDネオンサイン

また、通常のLEDサインでも金物で土台をつくってあげれば文字の配線を1つにまとめることができます。金物の土台の色は、設置する場所の化粧材に合わせるのもよし、ひとつのオブジェクトとしてLEDサインの遮光部の塗装の色に合わせるのもよしです。化粧材と統一した色にすれば、土台の存在感はあまり出さずに、設置を簡易にすることができます。

金型の土台で一体にしたLEDサイン

金型の土台で一体にしたLEDサイン

金物の土台で一体にしたLEDサイン

「化粧材」と一体型に

そして、サインを取り付ける壁の化粧材自体とサインを一体化させる設置方法がこちら。後ろに導光板が仕込まれ、光らせたい文字部分をカットして内側から光を浮き上がらせる方法です。この場合、もちろん配線も一体にできるので、仕上がりもスマート。各文字、各パーツごとに配線や結線をする必要がなく、1本の線を電源トランスに繋げるだけとシンプル。そのためコストや納期も短縮できるというメリットがあります。化粧材の柄や文字の形、色などの組み合わせで見せ方も様々。好みや空間全体の雰囲気と合わせてコーディネートが可能です。

化粧材と一体型になったLEDサイン

化粧材と一体型になったLEDサイン

化粧材と一体型になったLEDサイン


このように、LEDサインの設置にもさまざまな方法があり、設置場所や演出したいイメージ、個性により、多様な表現が可能です。また、今回ご紹介したのはほんの一例。お客様ごとに表現したい空間や見せたい演出があるはずですので、どのような空間を作りたいのか、ぜひお話を聞かせてください。デジテックの多彩な商品ラインアップと製造・施工技術で、さまざまなイメージをLEDサインで再現いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

営業部 サイングループ

LEDサインの営業をメインに行う営業グループです。 東京オフィスと大阪オフィスを起点に、日本全国の様々な商業空間にLEDサインをはじめとする屋外の商材を提案しています。定番商品のご提案だけではなく、よりお客様の理想やイメージに近いLEDサインに仕上げられるよう、柔軟なご提案ができるよう心がけています。

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