「チャンネル」と聞くと何を思い浮かべますか? テレビやラジオ、動画サイトの周波数帯域? はたまたビジネスシーンで用いられる流通経路? 活動の分野? サインの業界で使う「チャンネル」はそのどれでもありません。街で見かける壁面から突出した店名やブランドロゴが取り付けられた立体的なサイン。中でも溝のある箱型のサインのことを「チャンネル文字」と言うんです。今回はこのチャンネル文字についてお伝えします。
チャンネル文字・アクリル文字とは?
そもそもなぜ「チャンネル文字」と呼ばれるのでしょうか。現在チャンネルという言葉は多様な意味を持っていますが、元来は水路や海峡を表す言葉です。そこから派生して生まれた意味のひとつが「溝」。チャンネル文字は厚みのある文字の中にチャンネル=溝があることから、チャンネル文字と呼ばれるようになったんです。実際の構造を見てみると(下図)、LEDを配置する空間が溝になっている、つまり内部が空間になっており、その箱状のものにLEDモジュールを仕込んで光らせるため、チャンネル文字は別名「箱文字」「立体文字」とも言われます。
その特徴は、平面にはない表現力。文字だけが壁面から浮き出すことから、視覚的に名称や伝えたい内容をより強く印象づけることができるんです。点灯する夜間や暗い場所だけでなく、日中の屋外や明るい場所でも文字が浮き出したチャンネル文字ならしっかり存在感を示すことができます。
さらに素材によっても雰囲気が変わります。一般的にチャンネル文字に用いられる素材は主に金属。ステンレスなど金属製のものは金属ならではの光沢による高級感や重厚感を持ち、スタイリッシュな雰囲気を演出することが可能です。
一方で、タカショーデジテックではアクリル素材のみで仕上げるサインのことをアクリル文字と呼んでいますが、そのアクリル文字を用いる利点として、細かな意匠の表現や小さいサイズのサインが表現できることが挙げられます。加えて好みの色に塗装ができたり、落下防止のボルトを埋め込むこともでき、加工面での利点も。細かなデザインを再現しながら、高品質を実現できるアクリル文字は今人気が高まっています。
しかし、このアクリル文字で大きなサイズのサインを表現しようとすると、大量にLEDを使用することになり価格が高くなってしまうことも。そういった時には、箱型の中にLEDモジュールを埋め込むチャンネル文字の方が安価に仕上げることができます。細やかで小さいサインを表現するときにはアクリル文字を、大きく高級感のあるサインを表現するときにはチャンネル文字を選ぶことで、実現したいサインとコストのバランスを上手に取ることができます。
デジテックのチャンネル文字
美しい発光と低価格を実現するチャンネル文字。デジテックで扱うチャンネル文字は大きくわけて正面発光、背面発光、フレーム付き正面発光、フレーム付き両面発光の4種類です。中でも背面発光型は、現場に合わせて浮かし幅を5mm、10mm、15mm、20mm…と変化させることで、光の広がり方でサイン自体の印象を変えられます。この浮かし幅に合わせて中のLEDを最適な配置にすることで美しい光の広がりを実現。完成した文字の美しさからもタカショーデジテックの技術力を見ていただけることと思います。
文字を縁取るフレームの有無は選択が可能。正面にシートを貼れば消灯時の色による表現幅も広がり、さまざまな角度でアピールができます。塗装には標準色の他、メタリックカラーやステンレスタイプ、エージングタイプ、梨地タイプなどさまざまなバリエーションがあり、発光タイプやカラーの組み合わせで独自のチャンネル文字を作っていただけます。LEDにチップを使用しているので、大型のLED看板製作時にも価格を抑えて対応できることもチャンネル文字の魅力の1つです。
美しい文字再現へのこだわり
LEDは光の直進性が強く、光が拡散しにくい光源です。そのためアクリル素材も取り入れているタカショーデジテックのチャンネル文字では、光の1つ1つが透けて見え、文字全体に光が拡散されない問題がありました。この課題を解決すべく、弊社では光を最大限に美しく見せる独自のアクリルを開発しています。このアクリルを用いることでアクリルを使用したチャンネル文字でも全体に均一に光が広がり、しっかりと文字の形状を光らせてロゴの持ち味を再現します。
LEDサインづくりへのこだわりを特集した記事がございます。詳しくはそちらの記事をご覧ください。
30年以上の経験から生まれたこだわりの品質 ≫
こういったチャンネル文字の内部に埋め込むのは視認性の高さ、省エネ、ローメンテナンスなどに優れた高品質のLED。デジテックでは光のクオリティにとことんこだわった上で、あらゆるニーズにお応えできるラインナップを取り揃えています。大事なのは「何ができるか」より「何がしたいか」。規格外の形や仕様など、難易度の高い場合もご希望をお聞かせいただければ実現への可能性を探ります。実商品でのサンプル確認もできるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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