ガーデンアップライトは、今や植栽を魅せるためには欠かせない照明です。ライトの種類や置き方によっては、シンボルツリーである植栽をライトアップしたり、壁に向かって照らすことで投影(シャドーライティング)したりすることもできます。今回は、そんなガーデンアップライトのひとつである、「オプティM」シリーズに取り付けられるカラーシャドウフィルターを紹介します。
影の色づきが新しい
”カラーシャドウフィルター”
壁が広い住宅や外壁のライティングで最も人気のある「シャドーライティング」ですが、このテクニックをもっとアーティスティックにアレンジできるアイテム”カラーシャドウフィルター”が登場しました。従来のカラーフィルターとは異なり、電球色で照らしながら、影の一部に色がつく不思議なライティングを実現させることができました。
開発経緯
電球色が一般的な住宅のライティングに色の要素を加えようと、カラーシャドウフィルターはおよそ2年前(2018年)から構想を練り始めました。
しかし、店舗や商業施設のような広めの空間で多く使われるカラーライトでは、住宅のスケールだと色が主張しすぎて使いづらい印象がありました。色をお庭のライティングに加え、なおかつ電球色のライティングとの差別化を図るような今までにない新しいライティングを実現させたい。それらを叶えるべく開発したのがカラーシャドウフィルターです。カラーシャドウフィルターを装着する対象として採用されたのは“オプティMシリーズ”。一般的な家庭でのシャドーライティングや樹木のアップライトに最適なライトで、これにカラーシャドウフィルターを装着させることで、お庭のライティングに色を取り入れてもらいやすいようにと考えました。
しかし、実際にカラーバリエーションとして考えていたカラーを再現する際、色によって電球色への色の影響が異なりました。カラーシャドウフィルターはあくまで光の部分は電球色で、影の一部に色をつけるという商品。光への色の変化をなるべく小さく抑えるよう、3つの電球に対してのカラーレンズの数を色ごとに変えてみたり、マルチカラーではレッドの主張が強くなりすぎないように開口部の面積を試行錯誤しました。
このような様々な調整を行い、ようやくカラーシャドウフィルターは完成したのです。
カラーシャドウフィルターの効果
カラーシャドウフィルターは、影のブレた部分に色をつけ、空間にほどよく彩りを与えます。
住宅の壁にシャドーライティングで個性を出したとき、電球色だけだと少し物足りない、でも従来のカラーフィルターだと目立ちすぎる。そんなときにカラーシャドウフィルターを用いることで、ちょうど良いオリジナリティを演出することができます。
差し色を入れながらもベースが電球色なので、街の景観や周囲の光にもよく馴染み、悪目立ちすることがありません。
カラーシャドウのメカニズム
(グリーンの場合)
光源が2つ以上あるとき、光源の数だけ影が出ます。それらの影が重なると、重なりの濃淡で「淡い影」と「濃い影」に分かれます。「淡い影」は複数の光源同士が影を薄め合っている部分で、カラーシャドウフィルターはその複数ある光源の一部に色をつけ、「淡い影」に色が映し出されるようにしたものです。
様々なカラーバリエーション
気になるカラーバリエーションですが、今回開発したのは5種類。
それぞれの空間に合った多彩なライティングが可能です。
・マルチカラー
カラフルな影で空間を華やかに演出することができる「マルチカラー」は、昼と夜で全く違った印象になります。
シンプルなデザインの空間におすすめです。
・ピンク
可愛らしい・優しい空間を演出することができるカラーが「ピンク」です。
低木の花や葉の形が丸い植物にライトアップすることで、より雰囲気を演出してくれます。
カントリーな雰囲気の空間におすすめです。
・ブルー
「ブルー」は、水や空を感じさせるように涼感をアップさせてくれます。
植物やリゾート風の建材に照射することでリゾートの夜のような光を演出することもできます。
他にも、モダンで水辺のある空間にもおすすめです。
・グリーン
樹木の緑を生き生きとさせるような「グリーン」。
影にも緑が色づき、植物が倍増したような感覚になります。
ナチュラルなデザインの空間におすすめです。
・アンバー
夕日を連想させる「アンバー」は、ノスタルジックな演出が魅力のカラーです。
アンバーと同系色の暖色系のイメージの住宅のシンボルツリーのライトアップで、雰囲気がアップします。
他にも、石・レンガを用いた空間におすすめです。
カラーシャドウが拓く、新しいカラーライティング
ライティングテクニック
カラーの種類やそれに合った空間を紹介した上で、今度はカラーシャドウフィルターを使うテクニックの一部を紹介します。
今人気のシンボルツリーのシャドーライティングに色付け。住宅躯体に色が加わり、お家の印象を昼とはまた違ったものに仕上げてくれます。
植栽を植えている花壇の壁面等に植栽の葉をシャドーライティングすることで、色の点描を映し出しアーティスティックに仕上がります。
アプローチに落ちる何気ない影に色をプラスすることで、家までの道のりが一気に華やかな印象になります。
昼間はシンプルな外観のショップサインに色の影をプラスすることで、昼間とはまったく違う表情のオリジナリティー溢れるサインに。
カラーシャドウをつくるためのポイント
このような美しいカラーシャドウをつくるためには、以下の3つのポイントを覚えておきましょう。
・必ずフィルターと
3つのLEDの位置をあわせる
ライトの3つのLEDにフィルターのフレームが被らないように装着してください。フィルターの配置によって、色のついた影の出方が変わるので好みの位置に調節しましょう。
・ライトと対象物を近づけると
影のブレが大きく、効果的に
ライトと対象物が近くなるほど、色のついた影のブレも大きく出るため、効果的です。
・葉の輪郭やシルエットが出やすい
樹木との組み合わせがオススメ
葉の重なりが少ない樹木は、葉の輪郭や枝のシルエットが出やすく、色のついた影がより際立ちます。
まとめ
カラーシャドウフィルターは、今まで無彩色だった影に色をつけることができる画期的な商品です。使い方次第では、ライティングの幅がかなり広がるでしょう。住宅の雰囲気や、作り上げたい空間のイメージに合うカラーを選び、新しいシャドーライティングを楽しみましょう。
ご興味のある方はぜひ、製品ページからご確認ください。
カラーシャドウフィルターの製品ページはこちら ≫
カタログ請求はこちら ≫
また、カラーシャドウフィルターの特徴や使い方を説明した動画も公開しております。
動画でなければお伝えしにくいわずかな影の見え方の違いなどを見ることができます。
ぜひご覧ください。
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