<DIGITEC SIGN NEWS 7月号> 普段は見られないLEDサインづくりの裏側特集

こんにちは。いつもお世話になっております。
DIGITEC NEWSをご覧いただきありがとうございます。

7月に入り、いよいよ夏本番という季節になってまいりました。これからいっそう暑さは厳しくなることかと思われますので、皆さまくれぐれもご自愛ください。

今回のDIGITEC SIGNのメールマガジンでは、普段は見ることができないLEDサインづくりの裏側やこだわりの部分をお見せします。そのほかにも、7月に行われる自社展示会についてもご案内させていただきますので、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

LEDサインづくりの裏側特集

今や室内外問わずあちこちで見かけるLEDサインですが、どのように作られているのかご存知ですか?今回は、普段なら見ることができないLEDサインがつくられる裏側を、製造現場の様子とともにお届けします。

【まずは…】サイン製作の第一歩はデータ作成から!

LEDサイン製作は、まずはヒアリングを基に施工スペースに合わせた形や光り方、どんな光が効果的かを考えてお客様に提案していくところから始まります。お客様から発注を受けると、ロゴデータをいただき、製作データに起こします。
この製作データの作成で1つ目のこだわりポイント!
お客様から支給いただいたデータを一度チェックし、必要に応じて修正を入れることがあります。データは作った人の癖が出やすく、サイズの小さい状態ではわからなかった歪みや線のガタつきが見えてきます。それら1つずつを補正し加工機にかけることで、加工の動きもなめらかに、仕上がりも美しくなります。一見手間がかかるようですが、その後の紙やすりなどで磨きをかけるペーパー処理の工程も短くなり、結果的に時短になるのです。

修正前のロゴデータ
修正前データ
修正後のロゴデータ
修正後データ

その後、製作用のデータはLEDの配置や間隔、どのような機械を用いてどう仕上げるのかといった、より詳細な内容を詰めていき、これを基に加工へと進みます。

【次に…】ロゴを忠実に再現する加工技術

LEDサインには断面がストレートなものや側面に傾斜をつけるものなど、様々な形状のものがありますが、どちらもスタートはアクリル板を必要な大きさにカットし、文字にすることから始まります。形状に合わせてレーザー加工とNC加工のどちらかから加工方法が決まります。

レーザー加工の場合…
レーザー加工は、レーザーによって文字を切り出すわけですが、データがあればボタンひとつ、という簡単なものではありません。設定に誤りがあると仕上がりに微細な違和感が生まれるため、レーザーがどういった動き方をするか、実際に動かすまでに入念なシミュレーションを行っています。

NC加工の場合…
NC加工は必要な刃を取り付けて、角度やアールのある形状にアクリル板を切り出します。この段階でLEDを付ける場所や壁との接続になるピン部分も裏彫り加工していきます。ネオン管のような丸みのあるフォルムもこの機械で切り出すことができます。

アクリル板をレーザー加工する際のシミュレーションをコンピューター上で行っている様子
レーザー加工のシミュレーションの様子
NC加工機の刃先の様子
レーザー加工のシミュレーションの様子

どちらの加工の場合も、断面に刃物やレーザーによる筋が入る場合があり、そのままでは塗装を施した際に微細な凹凸が生じます。ここで2つ目のこだわりポイント!細かな部分も妥協しないのがデジテック流です。人の手で断面をならし、サンドブラスト機にかけて断面をなめらかに整えます。こうすることで塗装の美しさが際立ちます。

カットしたサインをやすりでならしている様子
やすりで側面をならしているところ

サンドブラストの作業風景
サンドブラストをしている様子

【いよいよ!】サインが光を宿す瞬間

加工が終わるとLED光源の実装に入ります。ここで3つ目のこだわりポイント。LEDを扱うにあたって重要な作業が「LED選別」です。

LED選別機を使用している様子
LED選別機を使用している様子

LED選別の様子

同じ数値のLEDであっても、光の色味にわずかな差が生じることから、仕入れた光源1点1点を選別機で精密に選別しています。過去には2ヶ月かけて人の目で仕分けていた量を今では1日で選別しています。この作業を経ることで、完成したサインに色ムラのない美しい光が灯ります。

LED未選別の発光の写真
LED光源選別前

LED選別後の発光の写真
LED光源選別後

サインの形に合わせて光源を仕込む実装作業は、全て手作業で行っています(左下写真)。光らせたい幅や仕上がりの形状によってテープ型、砲弾型とを使い分けて配置。配置後は導通検査や低電圧検査でハンダ外れや傷みなどの異常がないかもしっかりと確認しています。実装作業のチェック後は、LEDが酸化しないようエポキシ樹脂を流し込むモールド加工(右下写真)を行い、その後12時間の点灯試験を実施します。

LED光源をアクリル板内に配置している様子
LED光源の配置作業(実装作業)

モールド作業の様子
モールド作業の様子

最後にマスキングをして、塗装を施し、仕上げ処理をしますが…ここで4つ目のこだわりポイント。マスキングをはがすと保護していた部分の周りにわずかな凹凸が生まれます。この部分をカッターで削り平らな面にならす作業を行います。逆に隙間がある場合はそこから光が漏れてしまうこともあるため、入念にチェックして必要な場合は塗り足しも行っています。こうしてできたサインが梱包されてお客様の元へと届けられます。

【できたものを…】梱包でできる現場へのおもてなし

前項で「サインづくり」は完了しましたが、最後にお伝えしたい5つ目のこだわりポイントが梱包へのこだわりです。
サインづくりの現場では完成品の品質と同時に、取り付け現場のことも考えています。そこで、現場の職人さんがいかにスムーズに設置できるかを考えて、梱包にも工夫を凝らしています。何も考えずに梱包すると、文字を探したり順番を考えたり、といった余計な手間と時間がかかってしまいます。そういった手間を減らし、現場でわかりやすく作業ができることを目指し、箱を開けた瞬間から並べる順がわかるよう梱包、出荷し、取り出してそのまま取り付け作業に進めるようになっています。

LEDサインの実際の梱包の様子
実際の梱包の様子

【最後に】

サインづくりの裏側、いかがでしたか?こうした工程を知ると、何気なく見ていたサインも違って見えてきますよね。サインの1点1点には、お客様がこれまで築き上げてきたブランドの物語が詰まっています。それをしっかりと受け止め、カタチにするのがタカショーデジテックの使命。全工程を自社で一貫しているからこそ、お客様のこだわりにしっかりとお応えすることができています。 ご紹介した以外にも、こんなものはできないか?といったご要望があれば、お気軽にご相談ください。

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また今回ご紹介したサインづくりの裏側をそれぞれ特集した記事もあります。
マニアックに解説しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。


タカショーデジテックの特別企画
「光のSHOWROOM」開催のご案内

光のSHOWROOM2023の案内イメージ

この度、タカショーの自社展示会“タカショーガーデン&エクステリアフェア 2023 (以下「TGEF2023」と省略)”会場内にて、タカショーデジテックは特別企画として<光のSHOWROOM>を開催いたします。屋外照明・LED サイン・イルミネーションのアイテムや特徴、空間への活用を提案するほか、各カテゴリーにて初披露の商品も展示いたします。

屋外照明のイメージ例
ライティング(屋外照明)
LEDサインのイメージ例
LEDサイン
イルミネーションのイメージ例
イルミネーション

特にLEDサインの展示ブースでは、環境に配慮したサイン「Re:SIGN」の展示や、30種を超えるLEDサインのラインアップがわかるサンプルの展示、さらに屋外照明とサインを組み合わせたタカショーデジテックならではの演出の展示も予定しております。今回のメルマガで特集した、LEDサインづくりの裏側にあるこだわりの品質を体感できる展示となっております。

また、“TGEF2023” では庭空間のライティングやDX、EV 充電なども展示しており、光とエクステリアを総合的にご覧いただけます。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

ご予約はこちら ≫ 光のSHOWROOM2023 特設サイト ≫

【光のSHOWROOM開催概要】

会場
東京流通センター TGEF2023会場内
東京都大田区平和島6-1-1

日時
2023年7月27日(木)9:30~17:30
    7月28日(金)9:30~16:30

TGEF2023の詳細については特設サイトをご確認ください。
→特設サイトはこちら
※業者様向けの展示会です。メーカーおよび同業者の方、一般の方のお申し込みはご遠慮ください。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。
これからも当社の最新ニュースを皆様にお届けしてまいります。
どうぞ引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

営業部 サイングループ

LEDサインの営業をメインに行う営業グループです。 東京オフィスと大阪オフィスを起点に、日本全国の様々な商業空間にLEDサインをはじめとする屋外の商材を提案しています。定番商品のご提案だけではなく、よりお客様の理想やイメージに近いLEDサインに仕上げられるよう、柔軟なご提案ができるよう心がけています。

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