「安全に」「低コスト」で屋外照明を! ローボルト®システムでつくる夜の空間

今もなお、新しい住宅やマンション、商業施設や宿泊施設が増えています。新設するものとすでに建てられているものの違いとして言えることが、「夜の景観」へのこだわりです。古くに建てられたところだと、ただ明るくするためだけに設置された照明、また照明すら入れていない住宅や施設も少なくありません。その一因としては従来の照明工事だと大規模になり、費用が嵩むため夜の屋外空間は二の次とされてきたからです。そんな煩わしさから、「夜の景観」を放置しているという方におすすめなのが、今回ご紹介する「ローボルトシステム」です。

お庭だけお手入れ?
照明は必要ない?

住宅のプライベートなお庭から、施設・店舗に備えついたお庭まで、屋外空間には様々な「庭」があります。そんな「庭」ですが、日中は眺めることが多いですよね。太陽が燦々と降り注ぐ足元に広がる鮮やかな植物たち、キラキラと反射する水面。綺麗に手入れされた景観はとても美しく癒しを与えてくれます。そんな綺麗に手入れされたお庭でも、夜になると、暗闇の中に昔からの照明がポツンポツンと立っている、また照明すら設置されていない、そんな光景を見かけることも多いのではないでしょうか。
しかし、照明を新たに設置したりメンテナンスするには、工事が大掛かりになったり、さらにはメンテナンス費用が嵩んでしまったりと、照明を設置することへのハードルを高く感じられている方も少なくありません。そんな方に利用していただきたい照明システムが「ローボルトシステム」です。

昼間の美しい庭
夜は暗いだけの庭

「昼間の美しい庭」と「夜は暗いだけの庭」

ローボルトシステムとは

「低電圧」を使用する
ローボルトシステム

通常、コンセントなどの電圧は100Vと危険なため、照明を取り付ける工事をする場合、専門の資格が必要となります。ローボルトシステムは、そんな100Vの電圧をトランスという変圧器により低電圧(12Vや24V)に変換して、照明を点灯させる照明システムです。低電圧に変換しているので、万が一漏電してしまっても人体に影響を及ぼさないだけでなく、トランスがブレーカーの機能を果たすため屋内への影響がなく、誰でも照明器具を安全に取り扱うことができます。そのため、造園業・エクステリア業者の方でも照明の工事が行え、住宅の屋外シーンでは定番化してきています。また、トランスにはタイマー機能や照度センサーが備わっているので、細かな設定のためにアイテムを追加する必要がなく、トランス1台で毎日のON/OFF操作を自動で行うことができます。

ローボルトシステム概要図

リニューアルした新しいトランスの機能や魅力については特集記事をご覧ください!

↑トランスの特集記事↑

簡単施工で工事費用が抑えられる

簡単施工で工事費用が抑えられる

ひとつ前の項目でも触れましたが、通常の照明工事では100V電圧を使用するため、法律に基づいて、安全に考慮した大掛かりな工事が必要となります。実際、照明のコードを保護するための保護管が必要となり、それらの配管埋設のために土を掘り起こす必要があります。費用や工数が多くなり、大規模な工事となることがほとんどです。一方で、ローボルトシステムは、先ほどもご説明した通り低電圧で安全性が高いため、土への施工であれば照明のコードを保護管に通す必要はありません。植栽で隠したり、土で軽く覆うだけで工事が完了し、工事の手間も施工費用も抑えられます。また、施工後の器具の増設や配置変更などのメンテナンスも容易で、お庭の変化に合わせて美しい景観を維持することが可能です。
照明計画などが全くされていない状態の建物に照明を追加したい場合であっても、地中を掘り起こすなどの大規模な工事が必要なく、リノベーションなどの場合でも後付け工事がしやすい特長があります。

ローボルトシステムの種類

ローボルトシステムは、低電圧に変換するシステムのため、通常の100Vよりも電圧降下(※1)による配線可能距離が短くなります。デメリットに感じられる電圧降下ですが、使用するトランスの電圧とコードの太さが異なる「12Vシステム」「24Vsシステム」「24Vシステム」の3つのシステムから現場の大きさに合わせて選ぶことができ、「24Vシステム」では最大延長距離が90m(※2)まで延ばせるため、大きな現場でも照明をしっかりと取り入れられるようになっています。

※1 電圧降下とは
配線の末端になるに従って電圧が下がっていく現象のことです。使用する電力やコードの太さによって電圧の下がり方は異なり、照明を設置できる配線距離も変化します。

※2 合計25W使用した場合

ローボルトシステムの種類

【12Vシステム】

住宅におすすめなのが「12Vシステム」です。12V電圧はローボルトシステムの中では使用できるライトの種類が最も多く、扱うコードも「24Vシステム」に使用するものより細いため、施設に比べ狭いところが多い住宅でも施工しやすく、ライトの設置が簡単に行えるという特長があります。

12Vシステムにおすすめな住宅

【24Vsシステム】

「24Vsシステム」は24V電圧を使用するシステムですが、12Vシステムで使うコードと同じものを使うので、施工のしやすさを残しつつ、住宅よりも広い空間である店舗や集合住宅での施工に最適です。

24Vsシステムにおすすめな小型店舗・施設

【24Vシステム】

「24Vシステム」は公共空間や商業施設などの広い空間に持って来いのシステムです。「12Vシステム」や「24Vsシステム」よりも太いコードを使用することで、W数の高いライトでも数多くかつ長い距離にわたって設置することができます。

24Vシステムにおすすめな広範囲な施設・店舗

ローボルトシステムに
使用できる豊富な照明器具

ローボルトシステムで使用できる照明器具は、約1000アイテム!高級感漂う和風シーンから、リゾートを演出するシーン、水中照明、様々な樹木をライトアップする照明など、あらゆる空間に対応する照明器具を取り揃えています。

ローボルトシステムに使用できる豊富な照明ラインアップ

広がるローボルトシステムの現場

低電圧で施工が簡単なローボルトシステム。店舗や集合住宅、グランピング施設、ホテル・旅館から公共空間まで、様々な空間で使用されています。

〈店舗〉

ローボルトシステムを使用した店舗事例
ローボルトシステムを使用した店舗事例

gli+cafe(和歌山県)

〈集合住宅〉

ローボルトシステムを使用した集合住宅事例
ローボルトシステムを使用した集合住宅事例

グランツ アルファ(福岡県)

〈グランピング〉

ローボルトシステムを使用したグランピング事例
ローボルトシステムを使用したグランピング事例

グランピングリゾートAwaji(兵庫県)

〈ホテル・旅館〉

ローボルトシステムを使用したホテル・旅館事例
ローボルトシステムを使用したホテル・旅館事例

黒川温泉(熊本県)

〈公共空間〉

ローボルトシステムを使用した公共空間事例
ローボルトシステムを使用した公共空間事例

しらとりの郷(大阪府)

お庭に照明を入れるのは費用がかかることであり、ハードルも高く感じられるかもしれません。もちろん、昼間の景観は省くことができないところですが、費用やメンテナンス、またリノベーションなどのしやすさを考えたとき、ローボルトシステムを使用した照明プランを検討の一つに入れてみてはどうでしょうか。

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この記事を書いた人

CreativeLab.

『Creative Lab.』は、光を中心に屋外空間にイノベーションを起こすクリエイティブチームです。 デザインやアイデアで光の価値を創造するデザイン・企画チーム(AC)と、技術・開発で光の価値を創造する設計開発チーム(DC)で構成されています。 AC / DCで連携を取り、あらゆる屋外空間に合う光や価値を考え、新しくてワクワクする提案を行っています。

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