庭づくりをするにあたって、基本的な「四季折々の植物を入れる」という作業はできていますか?「春には桜を楽しめたけれど、冬になったら何もない。」これでは良い庭づくりとは言えません。 春夏秋冬それぞれの季節で美しく咲く花や樹木を、庭に植えておく必要があります。また、せっかく沢山の植物を植えたのに、「それがお昼だけだなんてもったいない」と思う方はいませんか?そんな方に向け、春夏秋冬それぞれに合った庭のライトアップをご紹介します。
春の庭の楽しみ方
春の風物詩、桜をライトアップ
春…と言えば真っ先に思い浮かぶものはお花見ではありませんか?最近では夜桜を楽しむ人も増えてきて、桜のライトアップをすることが主流にもなってきています。桜のライトアップはいたって簡単。よく見かけるソメイヨシノなどであれば、樹幹全体が明るくなるように、樹木の根元から50cm程度離れたところにライトを中心に向けて設置します。そうすることで光がよく抜け全体的に明るく見せることができます。また、最近では、LEDの普及により桜は白い光でライトアップすることが増えてきています。他にもピンク色のRGBライトを使用し、桜の淡いピンク色をさらに強調するのもおしゃれです。
春の植物で夜の庭を楽しみましょう
春に咲く植物も昼だけではなく夜もライトアップし、ナイトガーデンを楽しみませんか?植物に優しいLEDであれば、バラやマリーゴールド、チューリップなどにも安心して利用できます。 また、バラなどのつる性のものは、背が高くなるのでマリーゴールドやチューリップなどに比べて照らしやすくなるのでおススメです。
夏の庭の楽しみ方
青々しい若葉をライトアップするコツ
若葉などの青々しい樹木は目の疲れを取るのはもちろん、暑さ軽減にも良いことでよく知られています。そんな若葉には白色の光がオススメです。
赤みの強い色の光は場合によっては暑苦しく感じることもあるので夏にこの電球を使用して、ライトアップするのは不向きです。さらに白色の光と電球色の光では、体感温度が2℃変わると言われており、夏に適したライティングと言えます。また、夏によく見かける葉の密度の高い樹木は、ライトを2つ以上使用し、外側から樹木のアウトラインを舐めるようにライトアップすることで、樹木全体を明るく照らすことができます。
南国気分を味わえるヤシの木をライトアップ
南国気分を味わえるヤシの木。そんなヤシの木をライトアップし、夜の南国気分を体験しませんか?ヤシの木を照らすコツとしては桜を照らす時同様、木の根元から50cm程度離してライトを設置し中心に向けて照らすことで、ヤシの葉の質感を大いに活かせることができます。
夏といったらバーベキュー
夏休み、友達や家族と集まりバーベキューをする方も多いのではないでしょうか。そんな時、家に庭があれば周りを気にすることなく落ち着いた環境で和気あいあいとおしゃべりしたり、お肉を食べたりできます。
薄暗い中、食事をすると、美味しいものも美味しくなく感じたり、せっかくの楽しい雰囲気も暗く感じたりすることがあります。そうならないためにも、ライトアップをする必要があります。このような楽しい空間にはデコレーションライトを使用するのがおススメ。デコレーションライトは楽しい雰囲気も出せ、さらに明るくなるので一石二鳥のライトです。また、バーベキューと言えばお肉。お肉などの赤身のものは電球色をチョイスするとお肉の赤身が強調され、さらに美味しく感じるそうです。ぜひお試しください。
秋の庭の楽しみ方
紅葉で赤く染まったカエデをライトアップ
秋と言えば紅葉ですよね。その中でもよくイメージされがちなカエデも、桜やヤシの木と同じ照らし方で美しく照らすことができます。ですがここで注意すべき点は、ライトの色です。紅葉の時は白色電球ではなく、赤みの強い電球を選ぶことをオススメします。紅葉で赤く染まった葉と、赤みの強い電球で、さらに紅葉の美しさを強調することができます。赤色のRGBライトを使用するのも良いです。
冬の庭の楽しみ方
枯れ木を利用したライトアップ
冬になるとほとんどの樹木の葉が散ってしまいます。そのため、葉を活かしたライトアップが難しくなります。ですが、葉が散ってしまって枝だけになってしまった今、ここで注目するのは葉ではなく樹木の影です。写真のように、樹木の影を壁面に投影するとモダンでオシャレな印象を与えることができます。こういった影を投影するライトアップ方法をシャドーライティングといい、明るい色の壁面であればあるほど投影されやすくなります。
冬といえばイルミネーション
クリスマスが近づくと色んな施設や家がイルミネーションで彩られます。あなたの家もクリスマス仕様にイルミネーションでデコレーションしませんか。たくさん色を使ってかわいい感じに仕上げたり、色を電球色に統一して落ち着いた大人な感じに仕上げたり、自分好みの光の演出をしましょう。
季節によって、光によって、こんなにも庭が楽しくなる。
ぜひ参考にしてみてください。
四季を通して楽しい庭になること間違いありません。
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