“ファサード”とは、そもそも何のことを指すのかご存知ですか?住宅や外構・エクステリア業界でよく使われる言葉で、住宅や建築物の正面のことを言います。いわゆる建物の「顔」の部分です。そんなファサードは建物を印象づける大切な要素になってきます。お昼のデザインはもちろん、夜には美しくライトアップすることで住宅や建物の演出性が格段に上がります。今回はファサードを上手に美しく照らしている事例を8つ紹介します。
住宅のファサードを彩る
8つの光
01 色のついた影でファサードを芸術的に彩る
他のライティングとは一味違う、空間をより華やかにし、楽しい雰囲気をつくり出すカラーライティングをご紹介します。
影に彩りを加えるカラーシャドウフィルターを使用し、通常の電球色の光と色のついた光を同時に照射することで、重なり合った光のズレによって影に色が付くという不思議な演出に。
02 グラフィックを取り入れたアーティスティックな演出
光に「柄」の要素をプラスし、壁面や地面、軒天井などに照射してほどよい個性を演出する…そんな個性豊かなライトアップを2種類ご紹介します。
①まるで絵画のようなファサードに
「自然」をモチーフにデザインされた具象柄がライトによって投影され、柄と周りの環境が調和し、ほどよい個性を演出します。
②さりげなく光に柄をプラス
まるで水面のゆらめきのような抽象柄で個性を表現し、ほどよい光のムラが上品な印象に仕上げてくれます。
03 影で存在感を高める
昼間とはまた違う、夜しか楽しめない光の演出のひとつであるシャドーライティングを取り入れた施工事例をご紹介します。
昼間は何も無い真っ白な壁面に、夜になると植物の影が投影されることで、美しい明暗が空間を立体的に広く感じさせます。風などでなびく葉は、まるで動く壁面アートのようです。
04 自然と共に過ごす住宅
樹木などの植栽のライトアップは、間接的にファサードを明るくかつ美しく魅せる光としてはもちろんのこと、室内からの眺めも美しく演出します。そんな植栽のライトアップを2種類ご紹介します。
①アップライティングで樹木を照らし上げる
アップライティングは樹木のライトアップとしてもっとも一般的なテクニックで、写真のように光が葉に反射し空間全体を明るく見せる効果があります。葉の密度が低い樹木を照らすと光が抜けやすく、より効果的です。
②あかりだまりを作り、あたたかく優しい印象に
植物の中からほんのりと光が溢れだすような演出ができるあかりだまり。空間に優しい印象を与えます。
05 純和風住宅に合わせた光の演出
瓦屋根が特徴的な、最も日本人に馴染み深い純和風住宅に光を入れると、老舗旅館のような豪華ながらも厳かな印象に仕上がります。
純和風住宅をライトアップする際は色温度や輝度の低いライトを低位置で使用することで、空間に温かみや落ち着きを与えることができます。
06 和モダン住宅に合わせた光の演出
純和風の要素を、シンプルかつモダンに表現した「和モダン」。そんな和モダン住宅のライトアップの施工事例をいくつかご紹介します。
和モダン住宅をライトアップする際は、純和風のライトアップのように色温度や輝度、位置を低くしつつ、壁面などにあえて影を映し出すように照らしたり、線や面を照らして間接的に空間を明るくします。
07 リゾート気分を体験できる光の演出
旅行でリゾートに行くと、独特の雰囲気や空間から特別感や胸の高まりを感じませんか?そんな特別感を日常でも楽しめる光の演出をご紹介します。
リゾート風ガーデンまたはリゾート風エクステリアで多く取り入れられているヤシやソテツなどの南国植物がある住宅は、それらをライトアップするだけで一段とリゾート感が増します。
08 壁面を照らし、メリハリをつくる
ファサードに窓がないときには、空間全体を明るく見せ、メリハリをつくるウォールライティングがピッタリ。そんなウォールライティングを取り入れた施工事例をいくつかご紹介します。
壁面を明るくすると、空間全体を明るく、そして広く感じさせることができます。左下の写真のように3灯以上ライトを並べて照らすことでリズム感をつくることもできますし、右下の写真のようにファサード全体を均等に明るくしたい場合は、ファサードの両サイドから中央に向けてライトで照らすのがオススメです。
ファサードのライトアップにオススメの照明器具
樹木を照らすなら
樹木を照らす場合は、首振りが可能なアップライトや、樹木に明かりをためることのできるポールライトがおすすめです。
壁面を照らすなら
壁面を照らす場合は、柔らかな光で照らし上げるのがポイント。地面に埋め込むため通り道の邪魔にならない地中埋込型ライトや、間接光で照らす屋外用部材ライトがおすすめです。
足元を照らすなら
足元を照らす場合は、眩しさを感じさせない床面配光のポールライトや、フットライト、輝度が高くないパスライト、間接光で柔らかく光を届ける屋外部材用ライトがおすすめです。
建物の顔となるファサードライティングの施工事例紹介、いかがだったでしょうか。ファサードを照らすにも、植物と一緒に見せたり、壁を利用したり、段差を光のデザインとして見せたりと魅せ方は様々。ご興味のある方はぜひ、お問い合わせください。
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