カタログ制作からめざす サスティナブルな社会づくり
WEBサイトやSNS、パッケージ、取扱説明書など、多岐にわたる営業ツールの制作やプロモーションを行っているセールスプランニング部門。カタログの編集、制作もこのセールスプランニング部門の専門スタッフが担当しています。
みなさんはタカショーデジテックの商品カタログをご覧になったことがあるでしょうか?2022年3月現在5種のカタログがあり、毎年新たなアイテム情報を加えて年々バージョンアップしています。そのうち、今回は改訂したLEDサインカタログにまつわる、タカショーデジテックのSDGsへの取り組みをご紹介します。
きっかけは100のアイデアシートから
SDGsカードゲーム勉強会
このカタログ制作のきっかけは、以前行った「SDGsカードゲーム勉強会」でした。スタッフ全員がゲームを通じてSDGsとその意義をしっかりと体感し、理解した上で、各部門で取り組めるサスティナブルな社会づくりのアイデアを募集。その結果、約100程度のアイデアが集まりました。
その中から実現可能なことにはすぐ着手していきました。以前ご紹介した鉛フリーのはんだをはじめ、緩衝材をリサイクルプラスティックに変えるなど、既にいくつかのアイデアが形になっています。
そして、それらのアイデアのうちのひとつが「サスティナブルな印刷への切り替え」。植物油インキやFSC認証の紙を用いる環境に配慮したカタログ作りでした。
環境に配慮したサスティナブルな印刷とは
印刷会社に聞いてみるなどしてチョイスしたのは、食用油をリサイクルした植物油インキ。石油を使ったものと比べるとVOC(揮発性有機化合物)の排出も少なく、環境負荷の軽減につながるインクです。
そして、紙もFSC(森林管理協議会)認証のものに変更することに。これは紙の原点となる森林そのものを資源として捉えることで、環境保全と経済の両面を考慮した仕組みにより無計画な乱伐や違法な伐採による森林減少を防ぎながら計画的に作られた紙。要するに、生産、加工、流通のすべてに認証外の木材が混ざらないよう一貫した管理がなされる、木材のトレーサビリティ制度です。
紙とインクを変えるだけ。文字にすると簡単ですが、認証のための日数が必要になるため、実はカタログ制作の工程も前倒しになり、デザインや校正などのスケジュールがタイトになってしまいます。それでも、スケジュール調整でできることなら、変えることにためらいはありませんでした。
「実は以前にも再生紙やソイインクを使っていた時期があったのですが、いつの間にか使わなくなっていました。今回は改めて環境への意識を見直すいいきっかけとなりました」と担当スタッフは話します。
紙とWEB、双方で伝える「光の演出」
タカショーデジテックでは年間を通して「ガーデンライティング」「イルミネーション」「LEDサイン」「ランドスケープ」「GEMS(IoT)」の5冊のカタログを制作しています。それぞれの分野で「どのような価値を提供できるか」「光の演出で感動ややすらぎのある空間を多くの人に感じてもらいたい」といった想いをこめて制作しています。例えばイルミネーションのカタログは、素材に立体感を持たせたり色味としてゴールドを使うなど、魅せ方にもこだわった1冊です。
今回、環境ラベルの入った印刷を行ったのは「LEDサイン」のカタログ。今後、その他のカタログに関しても順にサスティナブルな印刷に変更していく予定です。
紙だけでなくWEBにも力を入れる中で、進めているのがクロスメディア化。アナログなカタログの中にもQRを入れたり、WEB記事を特集することで連動させるなど、カタログから詳細情報のあるWEBへと導いています。またWEBからカタログを請求してもらう逆のパターンも。長い時間軸で考えた時に、紙だけに頼らず、情報をもっとシンプルにという考え方もありますし、リアルの良さもある。それぞれに印象や出会いがあり、双方でデジテックの「光の演出」を伝えられれば何よりです。
実際のカタログ制作の様子
これまでの消費中心の社会から、未来に向けて価値を変換する必要性に迫られています。大事なのは「ものが売れればいい」だけではなく「永続的に続けていけるための社会づくり」。
タカショーデジテックでは、環境のため、人のために会社としてできることを模索しながら、次世代にも応援してもらえる価値作りや販促を探していきたいと思っています。
今回のカタログはその第一歩。今後は、有害な廃液を排出しない「水なし印刷」や校正のデジタル化による紙の減少などもこの分野での目標のひとつです。
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