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昭和女子大学にて、当社のライティングデザイナーが特別講義を行いました

2025年6月26日、昭和女子大学 人間社会学部「現代都市論」授業にて、当社社員が特別講義を行いました。

「現代都市論」は、同大学の鶴田佳子教授が担当されている科目で、都市環境を学ぶ様々なテーマの中の1つとして「あかりと景観」が取り上げられています。
昨年度に引き続き、屋外照明デザインの専門家として、当社のライティングデザイナーが講師を担当し、約50名の学生の皆さんを対象に「まちとあかりの関係性」について90分の授業を行いました。

講義内容

授業の冒頭では、自己紹介を兼ねて、講師自身が「照明デザイナー」という職業についた経緯をお話しました。

もともとは写真や舞台演出における照明への関心から美術大学へ進み、興味のおもむくまま、フィンランドへの留学や「まちづくり」活動に関わり、実際に照明メーカーへ就職したのは30歳を過ぎてから。
「ライティングデザイナー」として、全国様々な地域や施設の照明デザインを手がけるようになった背景には、留学先やまちづくりの取り組みの中で「生活と光」について考える経験が活きている、と話し、「一見まわり道に思えても、自分が“やってみたい”と思う方向に進み続ければ道は開けるので、進路に悩むことがあっても、自分の興味関心を信じてチャレンジしていってください」と応援のメッセージを送りました。

続いて、「光そのものには実体がない。何かに光を当てることで、そこに新しい価値が生まれる」と解説。「光による価値創出」の事例として、タカショーデジテックが手掛けるイルミネーションイベントと地方創生や、講師が他の大学で行った、「照明とコミュニケーションアート」の授業の様子などを紹介し、光が広げる可能性について提示しました。
さらに、光の量、強さ、明るさ、温度など、光の性質を学ぶパートでは、実際に照明器具を点灯し、ライトの調節や種類によって多様な表現が可能になることを体験してもらいました。

また、その空間にもっとも適した光を選ぶ(適光適照)ことが照明デザイナーの仕事であるとして、ライティング効果をビフォー・アフター写真でわかりやすく紹介しました。

ビフォー
アフター

受講生の声(一部抜粋)

・「やりたいことをやり続ければ次につながる」というお話を聞いて、就職活動を頑張ろうという気持ちになれた。

・現在、「まちづくり」というキーワードで就職活動をしているが、「あかりで地域を魅力的にする」という新たな視点を得ることができた。

・「行きたくなる、遊びたくなる、飲みたくなる、食べたくなる→暮らしたくなる→暮らし続けたくなる」これがまちづくりとあかりの最終形態だということに感激した。

・照明のひと工夫で人々の意識が変わり、生活に彩りが加えられる。照明がまちづくりに貢献できるという新たな視点を知ることができてとても興味深かった。

・普段の生活で気づいていない光がこんなにもあるのだと知ることができた。これからは、素敵だと思った光がどのようになっているのか、観察してみたい。

・今回の授業では、照明デザインの技術的な話だけでなく、光が人や空間にもたらす心理的・文化的な影響についても学ぶことができた。光は単に明るくするだけのツールではなく、人の気持ちに寄り添う表現手段でもあると気づかされた。

今回の授業を通じて、学生の皆さんが、空間における光の重要性への理解を深め、また「照明デザイン」という仕事に関心を持っていただければ幸いです。